サムクロス(カックロ)
子ども達にも取り組んでもらえそうなペンシルパズルは色々ありますが、算数の計算にも直結しそうなもののひとつに「サムクロス(カックロ)」があります。(どういうものかは検索して頂けばお分かり頂けるかと思いますが、一応ウィキペディアのリンクを載せておきます。)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%AD
もっとシンプルなものでは1から9までの数をどの列にも1回ずつ使って解くような計算クロスもありますが、サムクロスはもう少し複雑で、その分もっと色々な数のたし算をしますし、何度もやっているうちに1けたの数の中で異なる3つの数字の合計で24といえば「7・8・9」しかないであるとか、合計36なら1から8までの和であるとかいうような、数の和に関することも自然と覚えていくのではないかと思います。
それだけでなく、周囲との関係を見なければなりませんし、サイズが大きなものになってくると、隅々を見て、条件を詰めていき、ここにこの数を入れるとここがこれになるから、そうなるとこちらにこれが入れられなくなって、これだとここで合わなくなる、ということは…というように、先の先の更に先まで見通していかなければ何を入れたらいいか決められないというようなことも出てきます。
最初から大きなサイズをするのはさすがにこのパズルを嫌いになってしまうと思いますが、初めは数字を入れるところが10個未満ぐらいの小さなものから始め、ルールをしっかり理解できれば少しずつサイズを大きくしていくといいのではないかと思います。
もちろん、これをしなければならないということはありませんが、子ども達とレッスンをしていると、1から10までの和が55だと知らない子も少なくなく、興味がなければ学校などで教えられないことは知らないものなのだなと感じることもありますし、ただのたし算練習をドリルなどでたくさんするのは面白くなくても、パズルであれば達成感が感じられる分、やる気になるということもあるかもしれません。
また、これをし続けてある程度レベルが上がってくると、自然と平均の考え方であったり、数の組合せの意識で合ったりというようなこともなんとなく気づいたり、身に着いたりするのではないかと感じることもあります。
ペンシルパズルの雑誌や本はたくさん出ていますので、夏休みにお時間があれば書店で見てみられるのもいいかもしれません。
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