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2018年5月12日 (土)

わかっているってすごいな。

いつも書いていますが、教室では新しいことを学習する際であっても、説明から入るということはほとんどありません。用語など、知らないとわからないことなどは最初に確認することもありますが、まずは問題に向き合ってもらって、考えてみてもらうということが多いです。

また、例えば、学校では掛け算を習う際は2年生で九九の範囲の掛け算を学習したら、その範囲を超える掛け算の学習は3年生。割り算であれば、まず余りのない割り算だけを学習した後、あまりのある割り算をし、学年が上がってから割り算の筆算を習い…というような感じで、同じ学習内容を細切れにして学習することが少なくありませんが、教室ではある程度まとめて一時期に学習してしまうことが多いです。

ところで、ここ最近割り算を学習している子が何人かいるのですが、割り算も、そもそも物を分けるときにはきちんと分けられるときばかりではないことは子どもも経験上知っている子が多いでしょうから、実際におはじきなどを分けてもらいながら導入します。
例えば12個のおはじきを2人、3人、4人、5人…と12人まで順に分けていくと、1人分がいくつになるか。きちんと分けられないものは残りはいくつかを実際に確かめてもらいます。
そうすれば、説明しなくても、割り算には割り切れるものと余りが出るものを体感できますし、最初に九九で考えるということを教えないので、九九の範囲を超えているからといって、「習ってない」とか「わからない」とかいう子はほぼ出てきません。

割り算を学習中の子の中に、1年生のときに強烈な算数アレルギーになってしまい、1年生の終わり頃から来てくれている子がいます。アレルギー自体はかなり和らいだものの、算数はまだ得意とは言えないようです。この子は言語方面の能力が高い反面、数に関する面は弱さがあるようで、数が大きくなると拒否反応が出ることもあるので、新しい学習をする際には特に気を付けて様子を見ています。
しかし、九九の範囲を超えたような割り算の問題も、自分で図を描いたりしながら、何の助けも求めずに次々解いていきます。85÷85というような問題も、全く戸惑うことなく、すんなりと「1」と書く姿を見て、改めて、意味がわかっているってすごいなと感じました。

別の、最近来てくれ始めた子も、来てくれたときには1000までの足す引くも全く数の実感がない様子で、ゆっくりじっくりおさらいからした方がいいかなと思ったのですが、その子も割り算の学習では「わからない」というより先にマルなどを描いて、それを囲んだりしながら次々と答えを書いていき、余りがあってもきちんと考えられていました。

もし、最初に九九で考えられる範囲の割り算だけを「割り算」として教えた場合、「22÷2」など、ほんの少し範囲を超えただけでもできないと言ったり、「9あまり4」や「10あまり2」のような答えをしてしまう子は少なからずいるのではないかと思いますが、考え方を理解していれば、たとえ算数があまり得意ではない子でも、こんな風に自分で考えて答えを出すことができるのだということを目の前で見て、改めて嬉しく感じます。

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