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2018年5月17日 (木)

気を付けてほしいこと

うちの教室にお子さんを通わせてくださっている方の中には、いずれ中学受験をお考えだという方も少なからずおられるのだと思います。
教室には基本的に週1回1時間だけ来てくださるので、それ以外の時間ついては何か気になることがなければ、どんな習い事をどの程度させておられるかや、家で学校や教室の宿題のほかにどの程度勉強時間を取っておられるかなどについて詳しく伺うことはありません。

元々、うちの教室自体が「ゆっくりじっくり考える」「量やスピードは求めない」ということを重視していますので、それをお分かり頂いているものだと思っているのですが、中にはまだ低学年のうちからお勉強の教室などを掛け持ちしておられたり、通信教材にも取り組んでおられたりする方もおられるようです。

もちろん、お子さん自身が楽しんで、やりたいといってやる分にはいいかと思いますが、そうでない場合、特に低学年のお子さんに関しては十分注意して頂きたいことがあります。

過去にも何度も書いていますが、私自身、子どもがわかるまで考えるのにかかる時間が、自分の予想より遥かに長いのだということを教室を始めてから初めて知りました。
それまで何年も塾で子どもたちを指導してきましたし、それ以前に大学でも教員を目指して勉強し、教育実習などにも行ったというのに、本当にはわかっていなかったのです。

「教えない」ということを重視している学習法なので、初めの頃、子どもが止まっているように見えても、助けていいのかどうか迷うことがありました。それでも、待てる限り待って、さすがにこれは何も考えられていないのかもと思って声をかけようかと思った瞬間、何事もなかったかのように答えを書くということが何人もの子で起こりました。自分の予想の3倍ぐらいの時間だったのではないかと思います。

もちろん、最初のうちは時間がかかっていても、自分で考えることが当たり前になっていくと、いつしか驚くぐらい速く答えが出せるようになっていった子も何人もいますし、最初から抜群に速い子もいましたが、多くの場合、穏やかな顔で、どこかぼーっとしているように見えるときには、子ども達は考えている場合が多いように思います。

多くの子は、特に小さいうちは考えることに時間がかかりますから、量やスピードを求めると、きちんと考えることができません。速くじっくり考えるというのはほぼ不可能だからです。また、速く答えがわかるような簡単な問題を大量にやっても大して力はつきませんし、それなら、時間がかかっても骨のある問題を少量取り組ませる方が後々大きな力になっていく場合が多いはずです。(もちろん、どんなことにも例外はあるとは思いますが。)

算数が得意な子、好きな子が、自らやりたがってたくさんやるのはともかく、苦手としている子に対して、少しでも苦手を克服できるようにという思いでたくさんさせるのは、恐らく逆効果になることも少なくないのではないかと思います。苦手な子ほど、考えるには時間がかかりますし、たくさんやるのは負担が大きすぎます。
じっくり考えるのは頭をフル回転させるので、想像以上に消耗する子が多く、低学年さんだと1時間も持たない場合が多いです。

量やスピードを求めるのはある程度学年が上がってからで間に合いますので、苦手な子、苦戦している子には問題を絞って取り組ませるということも意識して頂けたらと思います。

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