« 2018年4月 | トップページ | 2018年6月 »

2018年5月31日 (木)

羨ましく感じること

子ども達とレッスンをしていて時々羨ましく感じることがあります。
子どもはみんな性格が違うので、同じ親の元に生まれてきても全く違う性格ということもありますし、上の子っぽいとか下の子っぽいとかいう傾向はあっても、それに当てはまらない子もいます。

私自身は兄がいる「下の子」ですので、要領はいい面はあるものの、のびのびおおらかという感じではありません。
そんな私から見て、なんというか、心がのびやかというのでしょうか、いい意味で素直でまっすぐというのでしょうか、ああ、こういう子でありたかったなと感じるときがあります。

問題を前に、難しいと感じたり、何かわからないことがあったりするとき、多分自分が子どもの頃もすぐに誰かに助けを求めるというのことが苦手で、とにかく自分でなんとかしようとしてしまいがちだったように思いますし、それは今もそうですので、難しいと感じる問題を前に辛そうにする子の気持ちはある程度想像がつきます。

その一方で、問題を考えていないということではなく、自分ができると感じるものであればきちんと問題に向き合うことができる上で、知らないことやわからないことを全く躊躇うことなく、恥ずかしがったりすることもなく、ニコニコしながら「どういうこと?」「わかんない」と言えるような子がいて、そういう子を見ると、何とも羨ましくなります。
そして、そういう子はほとんどの場合、考える力もあり、吸収する力もあるような気がします。

学ぶ際、素直であることはとても大事だと言いますが、この「素直」というのは、単に人のいうことを大人しく聞くというような意味ではなく、聞くべきことは素直に聞き、自分で考えた上でこれはわからないなと思うことは素直に尋ねることができるというような意味なのではないかと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月30日 (水)

連休最終日

結局、この連休はほんの少しの事務仕事とほんの少しの予習をしただけで、全くうまく時間を使うことができませんでした。

教室に来てくれる子ども達を見ていても、本当にみんなそれぞれに性格が違うのだということはよくわかりますが、私自身、子どもの頃から小心者で、知らないところに行くとか、したことないことをするとか、そういうことが全て苦手。そのせいで親がどこかに連れて行ってあげると言っても、家の方がいいと答えることもあったほどで、そういう性質は残念ながら今も変わりません。

行ってみたいなと思うところはあっても、そのために何か予約をしたり、色々調べたり、持ち物の準備をしたりということを考えると、だんだん気が重くなり、それなら家にいた方が…と思ってしまうので、フットワークが軽い人を見ると、本当に羨ましくなります。

というわけで、本当はこの連休にちょっと遠出しようかと考えていたのも、いつものようにお流れに…。
子どもの頃からの憧れの地(といっても、フットワーク軽い方ならその日に思い立って行ってしまえるようなところですが…。)に行けるのはいつのことやら…。

連休をぐだぐだに過ごしてしまいましたが、5月のレッスンも明日でおしまい。
6月もどうぞよろしくお願いいたします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月29日 (火)

オフ

今日は更新お休みします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月28日 (月)

オフ

連休なので、日頃しようと思いながらも先延ばしし続けている諸々をするつもりが、結局ただひたすらにダラダラと過ごしてしまいました…。
本日はこれにて…。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月27日 (日)

オフ

今日は更新お休みします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月26日 (土)

5月も残りわずか

今日はお休みの子がいたり、以前の欠席分の振替の子がいたり、学校行事のご都合で時間変更の子がいたりと、イレギュラーが多い1日でした。
土曜は学校のある日より元気な子が多いのですが、今週から平日から土曜に移動した姉弟は2人揃って眠そうにしたり、かと思えばこれまでより明らかに休日モードで取り組んでいるのが感じられたりと、ちょっと気になるところもありました。

しかし、5月もあっという間に残り僅かとなり、来週は火曜、水曜は5回目でレッスンがお休みになりますので、5月のレッスンはあとは31日を残すのみとなりました。
来週は後半のみのレッスンになりますが、どうぞよろしくお願いいたします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月25日 (金)

すごい成長

先日、ある子のお迎えに来られたおうちの方と、レッスン終わりに少しお話していたとき、次のレッスンに来ていた子が話を聞いて反応しました。

教室に来てくれている子達の何割か、決して少なくない割合で、小さい頃に問題を難しいと感じて泣き出した経験を持つ子がいます。
年長さんや小1の頃は毎時間のように泣いていた子もいますが、これまでの経験上、どの子も学年が上がるにつれ、いつの間にかそんなことはすっかり忘れてしまったかのように、突然泣かなくなります。
あまりの突然の変化に、本当に泣いていたことを忘れているんじゃないかなと思ったりしていたのですが、話を聞いていた4年生になったその子は、自分のことを言われているのだと思ったようで、照れ笑いをしていました。

「あれ?覚えてる?」というと、「うん、覚えてる。」と。
実際のところ、その子は1年生の間2回に1回か3回に2回かぐらい、全くこちらの言うことに耳を貸してくれなくなり、どんどんひとりで煮詰まった挙句大泣きし、どうしようもなくなるということが続きました。
全く怒らず、普通に話しかけても無視されることも少なくなかったので、私のことがキライなんじゃないかと本当に悩み、おうちの方に相談させてもらったこともあります。キライなのに我慢して通ってもらうのは気の毒ですから、無理はしないで下さいとお伝えしたこともあります。

それが、2年生になってほどなく、なんだか急激に成長を感じたことがあり、その後、これまでのことが嘘のように力を発揮し始めました。それでも、その頃はまだ、好き嫌いが結構あって、宿題などでも雑に済ませているものがあったり、レッスン中でも面倒な問題だと嫌がってなかなかやろうとしなかったりということもありました。

それからまた1年以上の時が過ぎ、その子にとっては生活の上で大きな変化があったりもしたのですが、ここ最近のその子は一層成長し、宿題はかなりきちんと取り組み、レッスン中も集中し、イライラすることもなくなり、明らかに力をつけたことがひしひしと伝わってくるようになりました。
何年かの間にこんなにも子どもは成長するんだなと、改めて驚かされます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月24日 (木)

初めが大事

先月から一緒にレッスンをさせてもらっている年長さん。手先が器用で得意なことも多いのですが、どうやら点つなぎが苦手な様子。
もちろん、初めはそんなに複雑なものではないのですが、かなり苦労しているようでした。
ただ、これまでにも最初のうち点つなぎをとても苦手としていた子達も、コツコツやればみんなできるようになったので、手先の器用さや、ほかに得意なことの様子からしても、なんとかやってくれるのではと思っていたのですが、おうちの宿題で強く抵抗感を示したとのお知らせを頂きました。

まだ小さいうちから嫌だ、キライだという印象が強くなってしまうことは避けたかったので、その子の中で「準備」ができるまで、思い切ってかなり簡単なものに変えてしまうことにしました。
普段はレッスンの初めの方で点つなぎをしてもらっていたのですが、今回は点つなぎではなくひもと板で模様を作ってもらうだけにして、点つなぎはせずに他の課題に進みました。

すると、その後もずっと集中が続き、もしかしたら少し難しいかな?と思うものもきちんと自分で気づいて答えを出すことができました。
レッスンが終わった後もニコニコしていて、ドアの外で楽しかったという声も聞こえてきました。

教室では点つなぎが嫌でも我慢してがんばっていたんだなと気づくと同時に、早い段階で嫌なことに取り組んで消耗してしまうと、その後のレッスンにも影響が出ていたのかもしれないなと反省もしました。

もちろん、ある程度学年が上がってきたら、やりたいことだけやっておけばいいというわけにはいかなくなってくることもあるかもしれませんが、今はまだ学ぶことを楽しいと思ってもらうことの方が大事ですから、初めが大事なんだなということに改めて気づかせてもらいました。

大人が見たら小さなステップに思えることでも、子どもによってそのステップを低いと感じる子もちょうどいいと感じる子も、高くて躊躇ってしまう、嫌だと思ってしまう子もいるのだろうと思います。
もっともっと子ども達を見ていかないとなと反省しました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月23日 (水)

明らかな変化

春から通ってくれている6年生さんが、明らかに変わってきたように思います。

元々、受験のために受験塾に通っているものの今ひとつ成果が感じられないというようなお悩みで、うちにも通ってくれることになったのですが、来てくれた当初から算数のセンスはあるように感じる子だったものの、レッスン中やたらと眠くなり、そのせいか、不機嫌なのか何なのかわからないような態度でいることも少なくなく、勿体ないなと感じることも少なくありませんでした。

ただ、眠くないときはかなりよく考えられているようにも感じていたので、レッスンに来る前に短時間仮眠を取ってから来てもらうようにしたところ、明らかにレッスンでの集中度が増し、それにつれて表情も穏やかになり、笑顔が見られることも少しずつ増えてきました。

そして、今回のレッスンの終わりには、これまでその子の口からそういう話を聞いたことはなかったのですが、私が何かを尋ねたわけではないのに、自分の今の力での目標なのかなという中学名と、このままがんばってそこぐらいに志望校を上げたいという、それより偏差値の高い中学名を教えてくれました。

何より、体験に来たときには全くやる気が感じられないような、斜に構えた態度だった子が、笑顔で自分の目標とする学校を話し、今より成績を上げて上の学校を目指したいと自ら口にする姿は、とても新鮮でした。
もちろん、既に6年生の5月下旬ですから、ここからどこまで成績が伸びるかはわかりませんが、何より一番大事なのは本人のやる気ですから、この子はこれまでよりずっと伸びていく可能性を秘めているのだと思います。

この子が笑顔で来春を迎えられるよう、今私ができることをしっかりやっていきたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月22日 (火)

すごい安定感

算数があまり得意ではなく、それでも一所懸命がんばってきた3年生さん。
できることは確実に増えているものの、つい先日はきっちりできるようになっていたはずの引き算の筆算がすっかり抜けて、謎の計算をしていたりもして、行きつ戻りつで少しずつということだなと感じたりもしていました。

そんな中、今日のレッスンでは久しぶりの時間の問題。それも日時分秒全ての単位が出てきて、それらについて足したり引いたりするようなものもあり、特に繰り下がりがある引き算は、算数が得意な子でもスラスラと行かないことも少なくないので、助けが必要だろうなと思いましたが、まずはやってみてくれる?と言って様子を見ていたところ、足し算は全く問題なく、繰り上がりがあるものでもどんどんクリアしていき、それだけでもすごいなと(何しろ、ほんの少し前に引き算の筆算さえ忘れていましたので)思ったのですが、引き算になっても穏やかな表情のまま、きっちり正解していきます。

ずっと全くノーミスで解き続け、ただただ感心していたところ、突如1問繰り下がりの引き算の答えが「88分」とおかしくなったので、声をかけてもダメで、どうしようかなと思い、その2問前に解いた問題を「これはどうやって解いたの?」と尋ねると、全てきちんと説明までできました。
「うん、その通りやね。じゃあこれは?」と詰まっていた問題を同じように説明してもらったところ、「あ!」と言って、勘違いに気づいたようで、結局、本当にきちんと理解できているということもわかりました。

何を難しいと感じるかは個人差があったりしますが、どうやらこの子は時間計算に対してはかなりしっかり理解できているようで、見ていてもすごい安定感を感じました。
こんな風に自信を持ってできることが増えるといいなと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月21日 (月)

オフ

今日の未明に、応援するようになって8年目になるサッカーチームにとってとても大事な試合があり、仮眠して寝過ごすとショックなので寝られず、終わったら寝るつもりが奇跡的展開での勝利に興奮してしまい、なかなか寝られず…。
というわけで、今日はとっても嬉しい一方、寝不足でグダグダな1日になってしまいました…。

明日からまたよろしくお願いいたします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月20日 (日)

オフ

休日にありがちなスポーツ観戦三昧のオフでしたが、中でも内村航平さんのNHK杯10連覇は本当に素晴らしいなと思いました。

全日本で内村さんの10連覇を阻んだ谷川翔さんは、今大会もとても素晴らしかったのですが、最終種目の最終演技者となり、序盤で信じられないような落下をしてしまい、4位に終わられたのを見て、恐らく毎日毎日練習されて、日本のトップを競う、もちろん世界にも通用する選手の皆さんでも、競技会で落下したり、着地を失敗したりというようなことが少なからず起きるんですよね。
そんな中、10年間総合優勝し続けるということは、本当に奇跡のようなことなんだろうなと。

真剣に何かに打ち込んでいる姿は本当に美しいですね。
オフの話題でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月19日 (土)

加減が難しい

得意かどうかは別として、算数が好きな子の場合はいいのですが、算数がキライと感じていたり、既に拒否反応が出てしまった状態で来てくれたような子とレッスンをする際に特に迷うことがあります。

苦手な子でも、その子なりに考えて自分で問題が解けたという経験を積み重ねることで大きく変わっていく場合もありますし、得意とまでは言えなくてもキライじゃないよと言えるぐらいになってくれることも少なくありません。なきそう
でも、そうなってもらうためには、どうしても、自分で考えてできた、わかったという経験をしてもらう必要があります。

ただ、既に拒否反応が出ているような子の場合、問題に向き合うことに慣れておらず、我慢できる幅のようなものも僅かしかなかったりします。考えないうちにわからないと言ったり、時には問題を見ただけで泣き出してしまうようなこともあります。
こちらとしても、子どもに泣かれるのは辛いので、泣きそうな気配を感じるとさっさと手助けをしてしまいたくなるのですが、そうするとその子の我慢できる幅はいつまでも広がらないのではないかとも思うのです。

その子の本当にほんのわずかにがんばればできるぐらいのレベルの問題を常に正確に判断して、提示し続けられればいいのだと思うのですが、子どもは一人一人みんな違いますし、その日のコンディションによっても反応が全く違ったりもしますので、その加減は私には本当に難しく、何年やってもなかなか満足いくことがありません。

子ども達ががんばっているのですから、私ももっともっとがんばらなくてはいけませんね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月18日 (金)

勉強より大事なこと

最近のニュースを見ていると、本当に色々なことを考えさせられます。
残念ながら、私自身は我が子を産み育てる経験ができませんでしたので、子育てのご苦労は本当の意味ではわかっていません。(自分にはとてもできないと思っていますので、子育てされている方皆さんを尊敬しています。)

子育てにも、教育法などにも、これが正解というものがないので、本当に難しいことだと思います。
いいと言われる方法を選んでも、その子に合うかどうかはわかりませんし、合わない方法を続けることで歪みなどが出てくることもあるかもしれません。

得意なことを極めるというのはひとつの生き方だと思いますし、得意を伸ばすこと自体はとてもいいことだとも思っています。
しかし、どちらのニュースもまだ真相はわからないものの、新潟で小2の子の命を奪った犯人は、自供では声を出されてパニックになったので犯行に及んだと言っているようです。
悪質なファウルを犯した日大の学生は、学生日本代表に選ばれたこともあるような有望な選手だそうです。

仮に新潟の事件の自供が本当で、車でぶつかったら声を出されたから命を奪ったというのなら(実際は少し違う可能性があるようですが。)何より一番重い罪は命を奪うことだと気づけば、病院に連れていくなり、誰かに相談するなりできたはずでしょう。

問題を起こした日大の学生も、いくら監督の指示があったとしても、それで相手の命を奪うことになるかもしれないと、ほんの少しでも思い及べば、もう未成年でないなら自らが犯罪者になってしまうかもしれない。いくら試合に出たいからと言って、犯罪を犯せばそれどころではなくなると、そう思って思いとどまれたかもしれません。

あくまでもどちらも想像での話ですから、全く違うこともあるかもしれませんが、これらの事件に限らず、いじめを苦にして自ら命を経ってしまう子どもなども、見えている世界が狭いという意味では、相通ずるところがあるようにも思います。

目の前の女の子しか見えていない。
ただひたすらアメフトだけに打ち込んできて、アメフトがなくなったら人生が終わるように思える。
クラスでいじめを受けたら、もう生きていられない。

想像ですので、これに当てはまらないかもしれませんが、世の中はもっと広いのだ。アメフトがなくなっても人生は続くのだ。学校なんて行かなくたってほかに道はいくらでもあるのだ。そんな風に思えるかどうかで、結果が全く違ってくることもあるのではないかと。

そして、そういう考え方ができるかどうかは、やはり小さい頃から自分の頭で色々なことを考え、自分でできることは自分でし、また、その子に関わる大人たちが、子どもはまだ知らない世界の話を色々聞かせたり、実際に経験させたりという積み重ねの中で育まれていくものも少なくないのではないかと思います。

世間では、難関中学などを受験させるために小さい頃から一所懸命勉強をさせ、勉強をするなら家のお手伝いなどはしなくてもいい、自分の身の回りのことなども親がしてあげるという家庭もあるように聞きます。
そういう風に育った子が難関中学に進学したとして、どんな大人になっていくのだろうと思うと、怖くなることもあります。

難関といわれる中学、高校、大学などに進学したとしても、今は決して安泰とはいえない時代なのではないかと思います。むしろ、自分で何かを生み出すこと、考え出すことができるなら、高校や大学に行かなくたって、成功する道が開けてきている時代でもあるように思います。

ひとりでも多くの子ども達が「幸せな大人」、「心が満たされた大人」になってくれたらいいなと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月17日 (木)

気を付けてほしいこと

うちの教室にお子さんを通わせてくださっている方の中には、いずれ中学受験をお考えだという方も少なからずおられるのだと思います。
教室には基本的に週1回1時間だけ来てくださるので、それ以外の時間ついては何か気になることがなければ、どんな習い事をどの程度させておられるかや、家で学校や教室の宿題のほかにどの程度勉強時間を取っておられるかなどについて詳しく伺うことはありません。

元々、うちの教室自体が「ゆっくりじっくり考える」「量やスピードは求めない」ということを重視していますので、それをお分かり頂いているものだと思っているのですが、中にはまだ低学年のうちからお勉強の教室などを掛け持ちしておられたり、通信教材にも取り組んでおられたりする方もおられるようです。

もちろん、お子さん自身が楽しんで、やりたいといってやる分にはいいかと思いますが、そうでない場合、特に低学年のお子さんに関しては十分注意して頂きたいことがあります。

過去にも何度も書いていますが、私自身、子どもがわかるまで考えるのにかかる時間が、自分の予想より遥かに長いのだということを教室を始めてから初めて知りました。
それまで何年も塾で子どもたちを指導してきましたし、それ以前に大学でも教員を目指して勉強し、教育実習などにも行ったというのに、本当にはわかっていなかったのです。

「教えない」ということを重視している学習法なので、初めの頃、子どもが止まっているように見えても、助けていいのかどうか迷うことがありました。それでも、待てる限り待って、さすがにこれは何も考えられていないのかもと思って声をかけようかと思った瞬間、何事もなかったかのように答えを書くということが何人もの子で起こりました。自分の予想の3倍ぐらいの時間だったのではないかと思います。

もちろん、最初のうちは時間がかかっていても、自分で考えることが当たり前になっていくと、いつしか驚くぐらい速く答えが出せるようになっていった子も何人もいますし、最初から抜群に速い子もいましたが、多くの場合、穏やかな顔で、どこかぼーっとしているように見えるときには、子ども達は考えている場合が多いように思います。

多くの子は、特に小さいうちは考えることに時間がかかりますから、量やスピードを求めると、きちんと考えることができません。速くじっくり考えるというのはほぼ不可能だからです。また、速く答えがわかるような簡単な問題を大量にやっても大して力はつきませんし、それなら、時間がかかっても骨のある問題を少量取り組ませる方が後々大きな力になっていく場合が多いはずです。(もちろん、どんなことにも例外はあるとは思いますが。)

算数が得意な子、好きな子が、自らやりたがってたくさんやるのはともかく、苦手としている子に対して、少しでも苦手を克服できるようにという思いでたくさんさせるのは、恐らく逆効果になることも少なくないのではないかと思います。苦手な子ほど、考えるには時間がかかりますし、たくさんやるのは負担が大きすぎます。
じっくり考えるのは頭をフル回転させるので、想像以上に消耗する子が多く、低学年さんだと1時間も持たない場合が多いです。

量やスピードを求めるのはある程度学年が上がってからで間に合いますので、苦手な子、苦戦している子には問題を絞って取り組ませるということも意識して頂けたらと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月16日 (水)

気になること

子ども達とレッスンをしていると、時々気になることがあります。
それは、蝶やカブトムシなど、昆虫の足が何本か知らない。タコやイカの足の数も知らない。そういうような、自分が子どもの頃には多くの子が知っていて当たり前、常識だと思っていたようなことが、今はもう常識ではなくなっているのだなということです。

もちろん、おうちの方が意識的にそういうものに触れさせておられる場合や、お子さん自身が興味があって実際のものを見たり、図鑑などを見たりして知っている場合もありますが、特にこの辺りで生活をしていると、普段の生活で虫取りをした経験がない子というのもいるでしょうし、そもそも、子ども同士で自然の中で遊ぶ機会というのは、昔とくらべると明らかに減っているのだろうと思います。

自分が子どもだった頃は、神戸のこの辺りでも空き地があったり、公園にも木や草が茂っていたり、道端にも土があって手入れされた草花だけでなく、雑草が生い茂ったり、花を咲かせたりもしていました。
そんな風に身近に自然があると、当然虫にも出合いますし、気持ち悪いとか怖いとかいう感情を抱くより先に、つかまえたり、触れてみたりという経験ができたりしたものです。

今でこそ虫はあまり得意ではありませんが、昔は蝶や蛾、カナブンなどは手でつかまえたりもしていましたし、近くで実際に見るので、覚えようとしなくても、足の本数や羽の枚数なども見知っていました。

今はそういう環境は意識的に自然の中に子どもを連れていったりしなければ、なかなか難しい面もあると思います。そうなると、大人がついていますから、例えば保護者の方が虫が苦手だったりすると、やはりなかなか触れてみたり、間近で見たりというのは難しかったりもするのではないかと思います。

教室に来てくれる子達の中に、トンボやカブトムシが何本足か知っているか尋ねると、知らないと答える子、4本と答える子が3~4割ぐらいいるような印象があります。
そういう子達は、中学受験をする際や中学校に進んで理科で学ぶ際に、ようやくそれを教科の勉強のひとつとして知り、テストなどに備えて覚えることになるのかもしれません。

うちの教室では理科はしないので、それ以外はあまり直接「ああ、知らないんだな」と感じることはないのですが、魚や草花などでも、勉強とは関係なしに、釣りをしたり、手づかみしたり、押し花を作ったりなど、色々と実際に触れて、見て、経験することで、確かな記憶、知識になるものはたくさんあるのではないかと思います。

まだ時間の余裕がある小さいうちには、机に向かってのお勉強より、そういう学びの方がより大きな力になるのかもしれないなと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月15日 (火)

ちゃんと考えられている

今日のレッスンでの出来事。
一所懸命取り組んでくれるし、得意なこと、上手にできることはたくさんあるものの、算数があまり得意ではない3年生さん。先日からわり算の学習を始め、余りのないものに続けてあまりのあるものも学習し、結構順調に進んできていました。

計算もスラスラ、余りのあるものもほぼ全く間違うことなく、その子にしては相当速いペースで正確に問題を解いていきます。文章問題になっても特に困ることなく、きちんと式を作り、次々と答えを出してくれていたのですが、途中、計算問題の中に「23÷2」というものが出てきました。

教室では導入段階から一貫して、九九で計算して解けばいいよというような、「解き方」は教えませんので、教具や絵などを見ながら、実際に分けるといくつずつになるか、分けられずにいくつ残るかなどを考えていってもらう中で、気づく子は自然と気づく。いつまでも気づく様子のない子で、答えを出すのにめちゃくちゃ時間がかかっているような場合のみ、かけ算で答えを見つけられることに気づいてもらうよう促すという感じですので、絵を見ながら解く「33÷3」はほぼどの子も迷うことなく「11」と答えられますし、この子も本来図を描くなどすればきちんと解けるはずです。

しかし、スイスイ解いてきていた中で、唯一この問題で「9あまり5」という答えを書きました。
そこで、「おかしいなぁ。私はやりかた教えなかったと思うけど、誰かに九九でしたらいいって教わったのかなぁ?」とだけ言うと、黙って答えを消し、しばらく何か考えている様子でした。紙に何かを描くでもなく、言っていることが通じたかどうか気になりながら、少し様子を見ていると、ほどなく「11あまり1」と答えを書き直しました。

少なくともこの子は割り算はどう考えればよいかわかっていて、九九の範囲を超えても分けていけばいいのだと自分で気づくことができているということなのだと思います。
その様子を見ながら、なんだかホッとして、嬉しくなりました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月14日 (月)

オフでしたが。

今日はほんの少しだけ出勤して事務仕事をしました。
あっという間に5月も半ば。これからは暑い日が続きそうですし、その上梅雨もやってきますね。

学校によっては運動会の練習なども始まるでしょうし、レッスンで疲れて眠くなる子達が出てきそうですが、レッスン前にもし少し時間を取れるようでしたら、15分程度の仮眠を取ってきて頂くなど、少しリフレッシュしてレッスンに来て頂けるとありがたいです。

今週もどうぞよろしくお願いいたします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月13日 (日)

オフ

今日は更新お休みします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月12日 (土)

わかっているってすごいな。

いつも書いていますが、教室では新しいことを学習する際であっても、説明から入るということはほとんどありません。用語など、知らないとわからないことなどは最初に確認することもありますが、まずは問題に向き合ってもらって、考えてみてもらうということが多いです。

また、例えば、学校では掛け算を習う際は2年生で九九の範囲の掛け算を学習したら、その範囲を超える掛け算の学習は3年生。割り算であれば、まず余りのない割り算だけを学習した後、あまりのある割り算をし、学年が上がってから割り算の筆算を習い…というような感じで、同じ学習内容を細切れにして学習することが少なくありませんが、教室ではある程度まとめて一時期に学習してしまうことが多いです。

ところで、ここ最近割り算を学習している子が何人かいるのですが、割り算も、そもそも物を分けるときにはきちんと分けられるときばかりではないことは子どもも経験上知っている子が多いでしょうから、実際におはじきなどを分けてもらいながら導入します。
例えば12個のおはじきを2人、3人、4人、5人…と12人まで順に分けていくと、1人分がいくつになるか。きちんと分けられないものは残りはいくつかを実際に確かめてもらいます。
そうすれば、説明しなくても、割り算には割り切れるものと余りが出るものを体感できますし、最初に九九で考えるということを教えないので、九九の範囲を超えているからといって、「習ってない」とか「わからない」とかいう子はほぼ出てきません。

割り算を学習中の子の中に、1年生のときに強烈な算数アレルギーになってしまい、1年生の終わり頃から来てくれている子がいます。アレルギー自体はかなり和らいだものの、算数はまだ得意とは言えないようです。この子は言語方面の能力が高い反面、数に関する面は弱さがあるようで、数が大きくなると拒否反応が出ることもあるので、新しい学習をする際には特に気を付けて様子を見ています。
しかし、九九の範囲を超えたような割り算の問題も、自分で図を描いたりしながら、何の助けも求めずに次々解いていきます。85÷85というような問題も、全く戸惑うことなく、すんなりと「1」と書く姿を見て、改めて、意味がわかっているってすごいなと感じました。

別の、最近来てくれ始めた子も、来てくれたときには1000までの足す引くも全く数の実感がない様子で、ゆっくりじっくりおさらいからした方がいいかなと思ったのですが、その子も割り算の学習では「わからない」というより先にマルなどを描いて、それを囲んだりしながら次々と答えを書いていき、余りがあってもきちんと考えられていました。

もし、最初に九九で考えられる範囲の割り算だけを「割り算」として教えた場合、「22÷2」など、ほんの少し範囲を超えただけでもできないと言ったり、「9あまり4」や「10あまり2」のような答えをしてしまう子は少なからずいるのではないかと思いますが、考え方を理解していれば、たとえ算数があまり得意ではない子でも、こんな風に自分で考えて答えを出すことができるのだということを目の前で見て、改めて嬉しく感じます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月11日 (金)

やってみせる

レッスンの際、まだあまりレッスンに慣れていない子や低学年の子などは特に、表情の変化に注目するようにしています。
一度に見る人数が少ないので、恐らく一般的な塾や教室に比べればどの子の顔もかなり見ていると思いますし、ある意味ではそれが一番大事なことではないかとも思っています。
ひとりひとりの子の表情の変化を細かく見るようになってから、子どもに分かったかどうか尋ね、わかったと答えれば次に進むというようなことはしなくなりました。

時にはわかった?と聞くこともあるのですが、その際には返ってくる答えのYes、Noではなく、例えば「わかった」と言っていても表情がモヤモヤしているときはきちんとわかってはいませんので、結局は表情を見て判断しています。

そういうことを意識しながらレッスンをしていると、ここ最近立て続けに感じたことがありました。
特に小さい男の子に多いような印象ですが、パズル問題などのルールを言葉で説明しようとすると、途端に表情がぼんやりとして、明らかに言葉を受け付けていないと感じられることがあります。
恐らくそのまま説明を続けても、何もわからないだろうなと感じるので、違う問題に変えられる場合は変えたりもしますが、どうしてもそれがやりたいような場合は言葉での説明をやめ、実際にやってみて、それを黙って見ていてもらうということを試してみます。

やってみせているうちにルールを理解してくれることもありますし、それでもわからないようであれば、やったものを見せながら、再度ルールを確認しますが、言葉だけで説明していたときよりほとんどの場合理解が進みます。
それでもダメな場合は、その問題のルールがまだその子に難しいか、その日疲れているなどコンディションの影響があるかなのではと考え、保留にします。

以前読んだ教育関連の本では、一般的に主に男の子は説明しながらやってみせると、どちらかにしか集中できない場合が多いということですので、見せるときには極力説明はしないようにするということも気をつけています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月10日 (木)

信じられないかもしれませんが。

どこかの教室や塾などに通ったことがある場合や、とても真面目に学校の授業で先生のいうことを聞いて、いわれるとおりにやってきたんだろうなと感じる場合、子ども達がうちのレッスンに慣れてくれるまでに同じよう反応を見せることがあります。

まず、とても多いのは、答えを書くときにこちらの方をチラチラ見てきて、その反応で答えが合っているかどうか探るという反応。次に、ろくに問題も読まずに、雰囲気(?)で式を作り、極めて適当に答えを出すというようなこともしばしば目にします。

そういう癖がついている子の多くは、本当の意味で自分で考えて理解してはいませんので、自分が書いた答えに自信もありません。マルがもらえても嬉しさや気持ちよさを感じることも恐らくほとんどないでしょう。

そういう子達をいかに自分の頭で考えて答えに辿り着いてもらうか、すんなり切り替わる子もいれば、なかなか切り替えられず苦労する子もいますが、いずれにせよ、やり方を教えず、急かさず、待ち続けていれば、多くの場合段々と自分自身で考えることが身についていきます。

そんな、自分でよく考えないうちに適当に計算して答えを出そうとする癖がついている子と、先日から一緒にレッスンをさせてもらっています。
とにかく具体物を使って確認してもらいながら考えてもらったり、絵を描きながら考えてもらったりということを意識的にしているのですが、入会にタイミング的に、こちらでほんの少ししか割り算をしていないうちに、学校で割り算を習ってしまい、九九を使って計算すれば解けるというような浅い理解で問題をこなしてしまったようで、前回に続いてわり算の学習をしようとしたところ、「これわかる!」とご機嫌でどんどん問題を解き始めました。

しかし、敢えて九九の範囲を超えた数の式も入れておいたため、突然ストップ。途端にちんぷんかんぷんな、極めて適当な数を書いてはこちらを見、違いそうだなと思えばまた書き直しということをし始めました。
もちろん、その状態では正解を書いてもすぐにはマルはしませんので、図を描いてもらったり、「18人に18個の飴を配ったら、1つも配れないの?」などのように、数に単位をつけて、何らかのイメージができるように声掛けをしたりしながら、やり進んでいきました。

まずまず順調に進み、今回のレッスンではこれが最後の予定の文章問題を考えてもらおうとしたとき、驚くようなことがおきました。

1箱8個入りのクッキーが5箱あり、それを4人で分けたらひとりいくつになるかというもので、最初にはクッキーが全部でいくつあるかという問いがありました。
すると、いきなり、8÷4=2と書き、私の方を見て、5÷4と式を書き直しました。

問題文を全く読む気がないんだなと思い、「問題を声に出して読んでくれる?」と言ったところ、1か所だけおかしなところで区切ったので、そこだけ訂正をしたところ、スラスラと読んだにもかかわらず、まだ全くぴんと来ていない様子です。

「クッキーが全部でいくつあるか聞かれてるよ?」と言っても、恐らく興味がないのでしょう。もしくは、これまで数年間、たし算を習えばたし算すれば解ける、かけ算を習えばかけ算をすれば解ける…というような感じで、意味を考えることなく、機械的な処理をし続けてきたからかもしれません。
問題文をうまく読めても、その子には全く何のイメージもわいていないのです。

そこで、紙を渡し、「箱がいくつあるか描いてくれる?」と絵を描くように言ったところ、初めは張り切って8個の箱を描こうとしたので、「そんなにあるの?」というと、そこでようやく「あ、5個か。」と言って描き直し、「じゃあ、箱にいくつクッキーが入ってるか描いてくれる?」と言うと、四角の中にマルを8個描きました。

そこまで出来たところでようやく、「じゃあクッキーは全部で何個か聞かれてるけど?」と言ったところ、「え~、たし算かなぁ、かけ算かなぁ」とまたこちらを見てきます。
「答えが出れば何算でもいいよ。」と言ったものの、「答えはわかるけど…。」と言って、式を書こうとしません。
そこで答えを先に書いてもらってから、「それ、なんで40ってわかったの?」というと「え?8こずつ5箱あるから。」と。「じゃあ、式書けるんじゃない?」と言って、ようやく「8×5=40」に辿り着きました。

きちんと問題文を読めているのにそんなことあるの?と、信じられないと思う方もおられるかもしれませんが、算数が苦手な子、普段、計算ばかりを一所懸命練習している子、算数に興味がない子などの中には、こういう子は少なからずいるのです。
問題文を正しく読めても、それと問題が解けるかどうかは全く別物の場合も少なくありません。

そういう子にはいくら「ちゃんと読みなさい」と言ったところで、恐らくできるようになる可能性は低いでしょう。
そのときは、是非問題文を絵に表すよう促してみてください。そうすることで、本当の意味で読めているのかどうか、大人の側でも見てわかりますし、それができれば問題を解くことができるようになる場合も少なくありませんので。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月 9日 (水)

仮眠の効果

会社員など、朝から晩にかけて仕事をする人は、午前中が最も頭脳労働に適していて、午後からは頭を使う仕事ではなく主に体を使うとか、あまり考えずにできるような作業にあてるとかする方が効率よく仕事ができるというような話はよく耳にします。
そして、午後からもまた集中力を高めるためにはお昼休みなどに15分程度の短時間の仮眠をとると効果的だということもよく言われていることではないかと思います。

春から通ってくれている高学年さんは、学校が終わったらすぐこちらに来てくれるのですが、ほぼ毎回レッスン序盤から中盤にかけては睡魔との戦い。顔を洗いに行ったり、立ち上がって伸びをしてもらったりしても、なかなかスッキリせず、当然捗らず。ですが、その子は眠気がないときはかなりよくできる印象も持っていました。

そこで、試しにレッスンに来る前に仮眠をとってみてもらうことにしました。
実験(?)初日は家庭訪問の週だったとかでたっぷり2時間仮眠したとのこと。レッスン中に眠気を感じることはなかったようですが、どうも頭が働いている感じがしません。
寝起きは2~3時間しないと頭が働かないというような話もあり、何が本当かはわからないものの、大人の仮眠についてはあまり長い時間寝てはいけないというのは聞いていましたので、次回は15~20分にとどめてみてもらうようお願いしました。

すると、2回目は学校で体育のテストがあって疲れたという割には全く眠そうにすることなく、頭もよく働いていて、これまでの印象では最もよく集中できていたのではと感じたので、引き続きその程度で様子を見てもらうことに。

そして、今週が3回目だったのですが、今回はレッスンの終わりに本人が「うわ、めっちゃ進んだんちゃうん!?」と自ら驚くぐらい実感があったようで、レッスン中ずっと眠くなることもなく、更には私が見ていても、本当によくできるなと感心することが何度もありました。
眠くならなかった2回に捗った量は睡魔と戦っていた1か月分以上なのではないかというぐらいの印象です。

15~20分程度の仮眠であれば、塾などに行く前ちょっとだけということで時間を取ることも可能ではないかと思いますし、特に受験塾などに通っているお子さんは寝る時間が遅かったりすることも少なくないでしょうから、その状態で学校に行き、帰ってきてから塾となると、塾での集中はなかなか難しい場合もあるかもしれません。
おうちで宿題などをする際も、例えばほんの15分程度仮眠してから取り組めば、すぐに終わるようになる子もいるかもしれません。

効果が感じられなければやめればいいでしょうから、お子さんがなかなか集中できないとか、疲れていて宿題などがはかどらないとかいうようなときには、一度試してみられるのもいいのではと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月 8日 (火)

何の差なのかな。

子ども達を見ていると、同じ問題に取り組むときでも、色々個性や違いが見られることがあります。
そんな中、レッスンで子どもを見ていて、もしかするとこの差も算数の得意・苦手に関わっているのかもしれないなと感じたことがありました。

わり算の学習の際、導入段階で描かれた絵を3本ずつや5個ずつなど、マルで囲みながら、いくつずつ分けられるか考えていくプリントがあるのですが、何も言わなくても上から順だったり、端から順だったり、見やすいようにマルで囲んでいく子もいれば、4つはまとまって囲んで、あと1つはマルをびよ~んと延ばしてかなり離れた位置のものをその中に入れるというような、ぱっと見どこを囲んでいるのか見づらい囲み方をしていく子もいます。

中には、わざと変な囲み方をするような子もいるので、一概には言えませんが、ぱっと見て見やすい囲み方が自然とできるような子は概ね算数が得意で、あちこちバラバラに囲んでしまったり、離れ離れのものを無理矢理つなげて囲んだりするような子はどちらかというと算数が苦手な傾向があるような気がします。

それも持って生まれた何らかのセンス、能力に関係しているのかもしれませんが、言わなくても自然とできる子はいいとして、苦手な子は自ら更に難しく、ミスしやすくしてしまっている場合があるのではないかと思いますので、少し気をつければできるようなことであれば、積極的に声掛けをしていこうと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月 7日 (月)

よく降りましたね

連休が明け、多くの方がお仕事や学校に行かれたであろう月曜ですが、今日は本当によく降りましたね。
痛ましい事故のニュースも耳にしましたが、最近は豪雨になることも多く、以前であれば想像できなかったような事故が起こったりすることも少なくないので、ただの雨降りの予報でも心配ですね。

今日はレッスンはお休みだったのですが、出勤して事務仕事をするつもりだったのに、出る予定の時間あたりはしばらくの間土砂降りで、結局家でできることをちょっとだけして、出勤せずに終わってしまいました。

5日間ほとんど頭を使っていないので、明日からちょっと不安ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月 6日 (日)

オフ

連休最終日は夜は雨になりましたね。
明日から学校も再開。子ども達が元気にレッスンに来てくれますように。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月 5日 (土)

オフ

結局、連休中にしようと思っていた諸々何もせぬまま、連休が過ぎていっています。

そんな中、世界卓球を見ていて本当に感動の連続。
自分が生きている間に中国とここまでの試合ができる日本代表を見られるとは、つい何年か前まで想像もつきませんでした。
女子代表選手、石川選手以外はまだ高校生、ひとりは中学生で、日本の卓球界、特に女子の未来は明るいなと、本当に楽しみになりました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月 4日 (金)

オフ

今日は帰省してきていた友人を囲んでの会に。
何十年来の友人達と過ごす時間は心地よいものです。

連休は他に何の予定もなかったので、今日は楽しい休日になりました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月 3日 (木)

連休後半

今日も更新お休みします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月 2日 (水)

嬉しい瞬間

子ども達とレッスンをしていると、多分、一般的な指導ではなかなか出合えない瞬間にしばしば出合い、そのたび感動したり、驚いたり、嬉しくなったりします。

多くの場合、子供に勉強を教える立場の人は、どうすれば解けるのか、どうしてそうするのかなどを「説明」するところから入るのではないかと思います。特に子供の人数がある程度多くなると、そうしなければ授業が成立しづらいということもあるだろうと思いますので、やむを得ないところもあるのでしょう。
また、その一方方向での指導では子ども達の力が付きづらいということに気付き、アクティブラーニングとか、学びあいとかいう方向へ向かおうとしてもいるようです。

うちの教室では、一度に見せてもらう人数をごく少人数にしているので、子どもの表情や反応を見ながら進めることができるため、最初に説明をするのではなく、これまでに積み重ねてきた知識や経験で考えられるかもしれないようなものはまず考えてもらうところから入ります。
その結果、私が予想していなかった考え方をする子がいたり、教えなくても完璧に自分で気づいて解いてしまう子がいたりして、そんな場面に出合うたび、嬉しくなるのです。

今日のレッスンでも、ある高学年の子が、連続する4つの数の和が54になる場合、その4つの数が何かという問題を考えていたとき、「あ、いいこと思いついた」といって、54を4で割り、それぞれ平均が13.5になるという計算をして考え始めました。
もちろん、これまでに解いたことがあるのであれば別に感心も感動もしないのだと思いますが、私は一切考え方を説明していないのに、自分でそう思いついて解き始めた姿に嬉しくなりました。

別の低学年さんとは角度の学習をしていたのですが、分度器で角度を測る問題をしているとき、180度を超える角を求めるもので、180度より小さい方の角度を測って100度だとわかっていて、1回転は360度というのがわかっている状態なのに、なぜか360度から100度を引けばいいというところにつながりません。
それまでほかの問題などでスイスイ順調に解いていたので、たまたま気づかなかっただけかもしれませんが、説明せずに気づいてもらいたくて、紙に円を描き、1周が360度だということを確認した後、ハサミで90度切り取って見せて、「これ何度?」と尋ねると、「えっと、270度」と答えました。そこで、あ!と言ってくれるかと思ったのですが、まだつながっていないようだったので、「じゃあ、あと10度分、全部で100度切り取ったら、何度になる?」と尋ねると「260度」と答えたので、「そうよね?」というと、先ほど手がとまっていた問題に「260度」と答えを書きました。
その後2問、そういう考え方で解く問題が続いていたので、もうできるだろうと思ったのですが、なぜかまだ完全に腑には落ちていなかったらしく、小さい方の角度を測ったところでまた考え込んでいました。
そこで、もう一度「1周からそこ切りとったら何度になるの?」と言ったところ、「ああ~~あ!そういうことか~~!」と表情がパッと明るくなり、ようやくすっきりしたようでした。
こんな風に、子どもが本当に理解してぱっと表情が変わる瞬間も本当に嬉しい瞬間です。

そういう表情をたくさん見られるよう、がんばっていきたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月 1日 (火)

気づく・気づかない

ある3年生さんとのレッスンでのこと。
その子は1年生の時点で算数でかなり苦戦しているということでご縁を頂いたのですが、すっと理解できることと、理解に時間がかかることがあり、それも一般的に多くの子は比較的すんなりいくところで時間がかかったり、これはちょっと難しいかな?と思うことがそうでもなかったりというようなこともあったり、その日のコンディションが大きく影響したりというようなこともあったりします。

その子と前回からわり算の学習を始めたのですが、絵を見ながら分けていく問題は順調にスイスイと進み、教具の図を見ながら、掛け算の式と割り算の式を作るものも問題なく進んで、割り算は大丈夫そうだなと思いながらレッスンを進めていました。

図に描かれたドットの数を求めてから、決められた数で割るといくつになるかという問題も、助ける必要なくスラスラ解き、掛け算の式の四角にあてはまる数を求めるものも難なくクリア。これなら安心だなと、いよいよ割り算の式だけのプリントを渡した途端、完全に手が止まり、突然目の力もなくなりました。

余りの変化に眠くなったんだろうかと思ったりもしましたが、そうではなさそうで、何度か声掛けをしたり、それまでやってきたプリントを見直してみてもらったりしたものの、少なくともその時点ではまだ全く掛け算と割り算の関係に、その子は気づいていなかったようです。

ただ、こことここを掛けたらこの数になるでしょ?というような指導はしたくなくて、それだと、その子は自分で気づいたわけでもなく、なぜそことそこを掛けるともとの数になるのか、なぜ割り算を掛け算で考えられるのかを考えることなく、答えだけが出せるようになる状態になってしまうかもしれないので、何とか自分で気づいてもらえるよう待ってみました。

その結果、時間はかかったもののゆっくりと動き出し、マルがもらえると次、その次と、この考え方で合っているんだなと確信が持てたのか、段々とスピードが上がっていきました。

同じプリントを同じように提示しても、何かに気づく子と気づかない子がいたり、同じ子でもあることには鋭く気づくのに、別のことでは全然気づかなかったりということがあったりします。
気づく子にはあれこれ説明は不要ですし、気づかない子にも小出しに手助けをして、最終的には自分が気づいた、自分でわかったと思ってもらえるよう、できるだけ努めていますが、相変わらず試行錯誤の日々は続きます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2018年4月 | トップページ | 2018年6月 »