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2018年4月24日 (火)

日常と算数

子ども達とレッスンをしていると、問題を読んですぐにイメージできる子もいれば、それがなかなか難しい子もいるのですが、イメージするのが難しい子でも、それぞれ違いがあるようにも思います。

図形に関して苦手という子は女子に多く、それは私自身もよくわかりますが、それ以外でも、数字を見たときに何らかのイメージが浮かぶかどうかの差や、文章題を読んだときにその情景が思い浮ぶかどうかの差などもあるように思います。

そのうち、文章題を読んだときに情景が思い浮ぶかどうかということでいうと、算数が苦手な子ほど、日常とは別物と感じているような気がすることがあります。
例えば、今日のレッスンでも、人数がわからないものの、そこにいる子達にぬいぐるみを3体ずつ配ったら30体余ったので、4体ずつ配ったら5体足りなくなったという文がありました。
配るイメージができていれば、これを読んだだけで子どもが35人いることがわかるはずなのですが、算数の問題と思い過ぎているのか、ぴんと来ないようで、25人だというのです。

そこで、「ねえ、ぬいぐるみ配ってると思ってよ。ひとりに3体ずつ配ったら、30体も余ったんでしょ?で、こんなに余ってるからと思って、みんなにもう1体ずつ配ったってことよね?25人しかいなかったら、もう1体ずつ配れるんじゃないの?」と言うと、「ああ、35人?」と、そこでようやくぬいぐるみを配る情景をイメージしたようでした。

今日のこの子に限らず、何かイメージできていなさそうだなと思うときに、「○○ちゃんが配り係になって、配るとしたら・・・」とか、問題文の登場人物の名前をその子自身や家族に置き換えるとかすると、イメージできるようになることもあります。

もちろん一概には言えませんが、算数が得意な子は算数は勉強だということをあまり意識していなかったり、楽しんでいたりする場合が少なくない気がしますが、その一方で苦手な子は必要以上に算数は勉強だからと身構えてしまっているようなところがあるような気がします。

算数が苦手な子でも、自分の日常に置き換え、思い浮かべることで、理解できる問題が増える可能性は少なくないかもしれません。

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