すごい成長を感じる
4月から3年生になる男の子。1年になる少し前から来てくれているのですが、とても子どもらしい子どもというのでしょうか、眠いと全くできなくなる。そもそも、移動中に寝入ってしまったら、教室についてもレッスンにならない。おうちで寝入ってしまったら、おうちの方がいくら起こしても起きない。問題が難しいと途端に動かなくなる。宿題をやるのを嫌がり、おうちの方は悪戦苦闘の後、そこまで嫌なら困るまでやらなくてもいいということに…というような状態がかなり長く続き、そのため、進度もややゆっくりめ。(もちろん、それでも学校よりは十分先に進んでいますが。)
当初は、算数はあまり得意ではないのかな?好きではないのかな?と思い、無理はさせず、その子のペースを見ながらゆっくり進んできたのですが、体力がついてきたのか、2年生の中頃から、あれ?そんな問題も自分一人で考えられるようになったんだ?!と驚くことが増えてきていました。
そんな中、順調に来ていたにも関わらず、割り算の筆算を見せたところ、突然停止。説明をしても頭が全く反応していない感じになったことがありました。その日はそれまでに割り算の暗算などをして、レッスンのも終わり近かったので、筆算は次回に回すことにしたのですが、次のときに筆算の式の意味を、目で見てわかる絵にして見せたところ、その後すんなり考えられるようになりました。
その後も、例えば「468」という抽象的な数ではなく、100円が4個と10円が6個と1円が8個というように考えてもらい、「468円を、まず100円玉を3人で分けたら、1人何個ずつ?」というようなやりとりを何度かしただけで、自分できちんと、ほぼノーミスで考えられるようになりました。
その姿を見ていると、要するにこの子は、数の感覚はかなりしっかり身についてきているけど、年齢的にまだ抽象思考はできないので、468という何もイメージできない数ではどう考えていいかわからないものの、それが玉やお金などイメージできるようになれば、きちんと考えられるということなのかもしれないなと感じました。
テクニックではなく、きちんと考えて、意味を分かって解いている姿は、頼もしくさえあります。
もう少し成長すればきっとスピードも速くなってくるのではと思いますので、今はまだ本人のペースを大事にしていこうと思います。
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