変わるときは一瞬
小さい子達とレッスンをしていると、しばしば驚かされたり、新鮮な気持ちにさせてもらったりすることがあります。
今日のレッスンでも、先日から一緒にレッスンをさせてもらうようになった子が点つなぎの問題に取り組んでいたときに、新鮮な気持ちにさせられる出来事がありました。
基本的なものから始めているのですが、まだ苦手なようで、1つめはさっさと描けたのですが、2つめになると急に難航。描いては消し、消したのにまた同じところに描き、何度もこちらを見てきます。全て手とり足とりしていては意味がありませんので、お手本の点をおさえて、それと同じ点はどれか尋ねたり、1本赤鉛筆でなぞって、それと同じところを描いてもらったりしながら様子を見ていたのですが、悪戦苦闘。
問題が難しいと、小さい子達は特に、急に眠くなったり、疲れたと言いはじめたりすることがあるのですが、その子も「もう疲れた~。」としきりにやめたがります。
3問あるうち2つ目まで出来たらいいことにしたのですが、それでもなかなか進まず、この調子だと今日の残りの時間も捗らなくなってしまうかも、どうしようかな…と迷いはじめていたのですが、悪戦苦闘しながらも左半分が完成した途端、左右対称の図だったのですが、右半分は全く消しゴムを使うことなく、あっという間に描き上げ、さっきまであんなに疲れた疲れたと言っていたのに、穏やかな表情に戻っていました。
ほんの1分経ったかどうかの間に、その子の中で何か腑に落ちたのでしょう。
あんなに苦労していたのが嘘のようでした。
こんな風に、子どもは突然ひょこっと課題をクリアすることがあって、それを目の当たりにするたび、新鮮な気持ちにさせてもらえます。
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