がんばった。
この春から3年生になったある子は、小学校入学の少し前から来てくれているのですが、いい意味で子どもらしさがたっぷり残っている子で、体を動かすのは大好きだけど、学校で遊び過ぎて疲れると、帰宅後その疲れが一気に出て、レッスンにならなかったり、普段もおうちでの宿題をするのをとてもとても嫌がったりということが長く続いていました。
まだ低学年のうちに、嫌がるのを怒ってまで宿題をさせるのはかえって悪影響が出そうだったので、必要最低限でいいということで、宿題をほとんどやっていなくても一切咎めないという状態を長らく続けていました。
しかし、3年生になるにあたり、本人が1日1枚やるとおうちの方に言ったということを聞いており、更に、元々宿題をしなくても次のレッスンのときに困らなければ、私は何も言わないけど、忘れてできなくなってしまっていたら、少しでもやるようにしてねということは伝えていたのですが、前回のレッスンで1日1枚取り組んだには満たない枚数の宿題と、それも、出された順にやったわけではなく、簡単そうなものを優先してやったと思われる状態が気になりました。
今回引き続きすることになっていた、前回のレッスンで一番難しかったであろう内容に全く手を付けずに持ってきていたので、まずは何も言わずにその日の分のプリントを指しだしたところ、やはり解けません。少し声掛けをしましたが、全く思い出せないようで、なんだかわけのわからないことをしていました。
そこで初めて、これまでは宿題をしてこなくても怒ったことはなかったこと、3年になったら1日1枚すると自分で約束したということを聞いたこと、忘れてできなくなったら困るから、全部でなくてもいいから忘れそうならやるようこれまでも言ってきたことを確認し、その子にとっては相当久しぶりに「コワイ先生」になって、今回はきちんと宿題をしてきてくれるよう伝えて、その日のレッスンを終えました。
そして今日。私に限らず、人から怒られるのがとても苦手らしいその子が、階段を上がってくるとき、何か躊躇っている声が聞こえていました。
おうちの方と入ってきてもまだ少しもじもじ。でも、出された宿題を見ると、全部ではないものの、その子なりに取り組んだことがわかり、レッスンでも前回は全く忘れていたことがかなりしっかりできていました。
怒られるのが嫌という動機はあまりよいものではないとは思いますが、私自身はそういう子どもでしたので、勉強が好きなわけではないけど怒られるのはもっとイヤということで何とかがんばっていたのを思うと、前回久しぶりにちょっと怖い思いをして、今回こんなにしっかりやってきてくれたのを見ると、言うべきときには少し厳しく言うことも必要なのかもしれないなと思いました。(もちろん、お子さんの性格などにもよりますし、基本的には怒って勉強させようという気持ちは全くありませんが。)
今日は本当に一所懸命取り組んでくれていたので、次回もこの調子でがんばってくれるといいなと思いました。
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