魔法のような
今日のレッスンでなんとも不思議な気持ちになる出来事がありました。
普段はよくできる子なのですが、時々不調に陥ることがある低学年の男の子とのレッスンで、今日は過去最高タイぐらいにレッスンの早い段階から不調に陥り、問題にかかれている三角形の名前を「二等辺三角形」と答えられるまでに20分近くかかったり、とにかくいくら声をかけても、ヒントを出しても、全く耳に入らないような状態で、一体何をどうしたら抜け出してくれるのか、あれこれ試してもどうにもならず、お手上げに近い状態になっていました。
小さい子達はレッスン中に突然、それまでできていたことができなくなったりすることがあり、その原因は眠かったり、学校などで疲れていたり、ずっと集中して考えていたので限界がきた感じだったり、色々ではあるのですが、時々何をしても抜け出せないという状態に陥る子がいます。
今日は正にその状態だったのですが、もうレッスンも終盤に近付いた頃、階下から足音が聞こえたような気がしました。声がしたわけではなく、足音もそう大きかったわけでもないのですが、時間的におうちの方がお迎えに来られたのかなと思った瞬間、目の前でその子の表情が変わるのを見ました。
それは正に「スイッチが切り替わった瞬間」というのがぴったりくるぐらい、それまでは目の焦点が合っていないような、どこを見ているの?というぼーっとした表情だったのが、突然目に力が蘇り、生き生きした表情に戻ったのです。
子どもによっては、ちょっと羽目を外していたのが、おうちの方が上がってこられたのを感じて急に真面目に取り組み始めるというようなことはありますが、今日の子に関してはおうちの方が怖くてということはないはずで、何より、緊張してスイッチが入ったという感じとは全く違い、本当に何があったんだ?というぐらい突然表情が変わったのです。(皆さんにお見せしたいぐらいはっきりした変化でした。)
そういえば、今日の子は以前も不調だったとき、おうちの方がドアを開けた瞬間、突然調子が戻ってきたことがあったのを思い出したのですが、なんというか、親子の神秘なのでしょうか。
一卵性双生児の子などは離れていても相手のことが感じられることがあるというような話を聞いたことがありますが、親子でも何かそういう目に見えないものがあるのかもしれませんね。
| 固定リンク
コメント