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2018年2月16日 (金)

教えないからこその感動

今日のレッスンで面積の学習をしていた子がいました。
色々問題を解いてきた後で、応用問題を考えてもらっていたときのことでした。
大人にとっては、ああ、あれねとすぐわかると思いますが、長方形の土地に十字に道が通っているときの、道を除いた面積を求めるというものでした。

縦25m、横30mの長方形の土地に縦横に2m幅の道が通っている問題だったのですが、子ども達にまず考えてみてもらうと、多くの子は25×30の土地から道の面積を引くという方法で解きます。
それできちんと解ける子と、道の重なった部分の面積を二重に引いてしまって間違う子がいますが、初見で考えてもらった場合、9割ぐらいの子はそういう風に解いた気がします。

そうやって解いた後や、どう解いていいかわからず困っている子などに、後から紙などを使って、道の幅を詰めてしまったらどうなるかを考えてもらって、この問題の場合は縦23m、横28mの長方形の面積として求める方法に気づいてもらうというのが多くの場合の流れです。

しかし、今日のレッスンの子は、その問題を少し見た後すぐに手を動かし始めたなと思い、計算用紙に書かれた式を見てみると、23×28の筆算になっていました。
驚いたのですが、算数がとても好きというタイプの子ではないこともあって、どこかで同じような問題をしたことがあるのかな?と思いつつ、黙って見ていました。
すると、きちんと計算をして、正しい答えを出し、解答欄に書いたので、そこで初めて「こういう問題したことある?」と尋ねたところ、「え?ない。」との返事。
「え?初めてするん?」と再度尋ねても、先生は何を言ってるんだろう?というような表情で「うん、初めて。」と。

「え?初めてなのにそうやって解いたらいいってすぐ気付いたの!?」と驚きながら尋ねると、「うん、なんか正方形に見えたから。(長方形の言い間違いと思われますが。)」との答えが。

長方形に見えたという説明ももちろん言葉足らずなのですが、道の部分をくっつけてしまえばただの長方形になるように見えたということなのだろうと思います。(まだ3年生なので、その辺りの説明の方が難しいのだろうと。)

この驚きや感動は、もし私がその問題を提示するときに、先に考え方を説明していたら決して得られないものです。私の側の感動はもちろんのこと、子どもにとっては自分で気づいてすごいね!と褒めてもらえる機会も失うのです。

何にも教えずほったらかしにするということではなく、その子の力なら考えられるかもと思うようなものを、まず考えてみてもらうというのは、お互いにとってよいことが色々あるものです。

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