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2018年2月 7日 (水)

解き方を教えること

子ども達とレッスンをしていると、時々感じるジレンマがあります。
つい先日も、ある子が宿題の中の少し面倒な問題をお兄ちゃんにやり方を教えてもらったと言いました。
見ると、確かに色々書いて教えてくれている跡が残っていて、その問題に関してはお兄ちゃんが教えてくれた内容をきちんと理解できているのであればそれでもいいけどと思えるものだったので、その子に「そこに書いてあるそれはどういう意味?」と尋ねてみました。
すると途端に表情が曇り、何も説明できないようでした。

0から4までの5つの数を使って4桁の数を作る場合、何通りの数ができるかというようなもので、まだ小学生なので樹形図を描いて考えていくような問題を、多分もう高校生のお兄ちゃんは簡単に説明をして計算の仕方を教えたとかなのかもしれません。
樹形図は描かれていたのですが、その子はその意味も理解していないようでした。

そこで、例によって「意味がわからないのに答えだけマルになっても何の役にも立たないよ?そんなんでマルがほしいんだったら、全部答え教えてあげるけど、そんなことしても何も意味ないことない?」と、怒るのではなく普通の口調で話し、どういう意味なのか考えて、自分で描いてみてと伝えました。

すると、真剣な顔つきで描かれている樹形図を見つめ、しばらくして「ああ、そういうこと!」とぱっと表情が明るくなって第1段階をクリアしました。
次に自分で描いてみる段になって、初めて描くため、枝分かれがどの程度広がっていくか想像できていないようで、いきなり左端の数をほぼ間を開けずに縦並びに書いたので、「そんなに詰めたら描けなくなると思うよ。」と声をかけ、様子を見ていました。すると、最初の数の間隔は少し広げたものの、その程度だと絶対途中でぎゅうぎゅうになるなと思いましたが、それも黙って見ていました。
その後、何度も消しては書き直して、最後は米粒より小さいぐらいの字で数を書いたりもしていましたが、その子自身の手で答えが求められるところまで全て書き上げてもらいました。

それが書き終わった段階で、お兄ちゃんに教えてもらったと言った問題をもう一度順に見てもらったところ、「あ~あ、そういうことね~!」と今度は本当に納得をした表情をしていました。
この状態になってもらわなければ、本当の力にはなりづらいだろうと思います。
ですが、指導する側がそういう経験をあまりしたことがないような場合、よかれと思って、自分がかつて誰かに教えてもらったように人に教えるということがしばしば起こります。誰も悪くないだけに、なんとも切ない気持ちになるのですが、算数の指導をされるときには、どうしてそうすれば解けるのかまで理解できているかどうか、それを確かめて頂けたら、教えることも無駄にならずに済むのではないかなと思っています。

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