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2018年1月17日 (水)

天賦の才能

これまで教室をして来て、色々な子ども達と出会いました。
中にはびっくりするぐらい高い能力を持った子も何人かいて、やはり生まれ持ったものというのはあるんだなと思ったこともあります。

これまでの十数年の中で、特に印象に残っている抜群に算数ができた子達が3人いるのですが、その3人はそれぞれにとても個性的で、やっぱり天才というのはちょっと違うってことだなと思ったりしたものです。

ひとりの子は集中すればするほどよだれを垂らしてしまうのですが、本人は特に気にならないようで、レッスン中プリントにぽたりと落ちたり、Tシャツの首元をくわえてレッスンを終えると、首元がぐっしょりなんてことも珍しくありませんでした。

別の子は集中すればするほど貧乏ゆすりが始まり、そのうち椅子から立ち上がって、立った状態で問題を解き続けるなんてこともしばしば。恐らく無意識で、それも静かに立ち上がるだけだったので、なるべく注意をせずにそのまま考え続けてもらうようにしていましたが、学校では大丈夫なのかしら?と少し心配にもなりました。

更に別の子は物への執着が全くないのかしら?という感じで、単に忘れ物をするという感じではなく、筆箱を忘れてきて、鉛筆や消しゴムを貸すと、そのまま持って帰ってしまう。しかし、次に来たら持って帰った意識はなく、更にはその鉛筆や消しゴム自体が行方不明に。
ある日は筆箱いっぱいに大量の鉛筆と消しゴムを入れてきて、「見て~!」と嬉しそうに見せたのに、次のレッスンではそれが全て空っぽになっており、手提げの中にも入っていないというようなことも。
うちに来るときだけそうというわけではなかったようで、学校の傘立てに傘が5本置きっぱなしだったとか、そんな話も伺いました。

でも、この子達、算数はもう本当に抜群によくできたので、どこか突出してできるものがあると、何か別の部分でバランスを取っているのか、どこか極端に苦手なことや意識に留まらないことがある代わりに、算数に関する能力が突出しているのか、何かそういうことがあるのかもしれないなと思っていました。

その子達はみんな男の子だったのですが、公立の中学ではなく、私立の男子校の方が楽しく過ごせるんだろうなとも思ったものです。もうみんな中学生や高校生になるような歳だと思うのですが、今ののびのび楽しく数学に向き合っているといいなと思います。

その子達を見ていたときにもう1つ感じたことがあります。
例えば、もし私が自分の子どもが小学生になっても無意識によだれを垂らしてしまうとなったら、学校で恥ずかしい思いをするのではないかなどと考え、さんざん注意をしてしまいそうな気がします。それでも治らなければ、どんどんヒステリックになりそうな気がするのですが、その子達の保護者の方は皆さんとても穏やかで、やんわり注意するか、そのことに触れないか、笑い話にしてしまうか、そんな対応をされていて、こんな風に接しておられるから、その子達は持てる才能を十分のびのびと発揮できているんだろうなと思ったものです。

何か苦手なことがあると、ついついそちらに目が行きがちで、子どもが大きくなったら困るのではないかと、苦手なことや欠点を克服させることに一所懸命になってしまうようなこともなくはないと思いますが、その親子さん達を見ていると、まずはいいところを存分に伸ばすということが、子どもにとっても幸せなことなのではないかなと思えました。

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