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2018年1月31日 (水)

予想外

先日体験に来てくれた高学年の男の子と初めてのレッスンでした。
体験の時の様子を見ていると気乗りしていなさそうだなと感じたので、受験のための塾との掛け持ちになるということも伺っていたこともあり、あまりお勧めはしなかったのですが、体験後、その子自身も行きたいと言っているとのことで一緒にレッスンをさせてもらうことになりました。

その初回が今日だったのですが、現れたときの様子を見ると、やはりあまり気が進まないのでは?と不安になる感じで、高学年の男の子だと子どもによってはそういう「お年頃」なのかなと思いつつレッスンを始めました。

おうちの方から色々伺ったことや体験での様子から、自分で進んで考えようとしないのではないかと、根競べが必要になる覚悟をしていたのですが、なぜか初めから黙々と問題に取り組み、何度も試行錯誤もし、一度もやり方を教えてとも言わず集中し続けていました。

そんな中、ちょっと助けた方がいいかもと思う問題になったので、少し様子を見た後、「ちょっとだけ助けいる?」と声をかけたところ、きっぱりと「いや、いいです。」と断られました。
これは私にとっては嬉しい誤算で、なんだこんなにも自分で考えることができる子なんだ!と不安が吹き飛びました。

本人の希望とのことで、通常は60分のレッスンを75分で取らせてもらうことになったのですが、75分ずっと考え続け、問題のキリがつき、時間になったので終わろうとしたところ、まだ次のページをしようとしたため、「終わっていいよ?」と言うと、一瞬不思議そうな顔をしました。
「時間過ぎたよ?」と言うと、時計を見て、「うわ、ほんまや!」とびっくりしていて、「塾だとなかなか時間経たへん?」と尋ねると、「うん、めっちゃ遅い。」と。

自分で考えるのが苦にならない子が、座って説明を聞いて、その通りにするという勉強は何の楽しさも感じられないということなのかもしれません。
塾との併用なのでどこまでお役に立てるかはわかりませんが、しっかり自分で考えて解くということがその子にとって当たり前の感覚になってもらえるよう、できるだけのことはしたいと思います。

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2018年1月30日 (火)

がんばっているのはよくわかる。

受験を控えて返り咲いた中3さんは、週2回レッスンに来て数学に取り組んでいるのですが、図形全般が極めて苦手。中学生の頃の私も空間図形の問題は苦手ではありましたが、その比ではないレベルの苦手っぷりで、見ていて気の毒になるほどです。

図形の展開図を描いてみてもらっても、頭ではわかっているようなのに、描かれた図は全く直角が直角に見えなかったり、二等分されるはずがどう見ても全く二等分になっていなかったり、フリーハンドやら長さを測らずに適当に描いたにしても、さすがにそれはないでしょう…というようなことも少なくありません。
平面でさえそんな状態ですから、空間になるとほぼ全く頭の中ではイメージできないような状態で、それをどこまで理解できるようになるか、イメージできないならどう考えたらいいか、そんなことを、受験までの残された時間に、何を諦め、何はもう少し粘るか、迷いつつレッスンをする日々ではあります。

でも、本人は相当一所懸命がんばっているんだろうなということが、このところひしひしと感じられることが増えてきました。
あんなにも全くイメージできずちんぷんかんぷんだったはずなのに!と思うようなものが、やり方を覚えこませるようなことは一切していないにも関わらず、自分でどう解けばいいか考えられるものが明らかに増えてきました。
もちろん、問題の数をこなせてはいないので、もっと簡単に解く方法があるということも少なくないのですが、それでも、簡単なサイコロの展開図の問題でさえ「???」というような答えをするような子だったのに、三平方の定理の応用の空間図形の問題を、自分で気づいて解くことができるようになってきているのですから、すごいことだなと思います。

入試までにどこまで力を伸ばしてくれるか、ぐっと伸びるのが先か入試が先かという状況になりつつありますが、このがんばりが必ずプラスになると思いますので、このままがんばってほしいと思います。

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2018年1月29日 (月)

雑感

今日はレッスンはお休みだったので、色々所用を片付けていたのですが、そんな中たまたま遭遇した外国人の方を通して感じたことが。

銀行の窓口でややたどたどしい日本語で行員さんとやりとりをする白人の青年。私が自分の順番を待っている間に、がんばって話している日本語が聞こえてくるのが微笑ましかったのですが、行員さんは多少ゆっくりしゃべりながらも、普段応対するときと同じように「~でございます」とか「よろしければ~」とか、様々な敬語を使って話しておられるのが聞こえてきました。

それでも会話は成立していたので全く問題なかったのですが、そのやり取りを聞きながら、日本語って外国の方にとって本当に難しいものなんだろうなと思いました。(もちろん私が知らないだけで、日本語より難しい言語もあるのだろうと思いますが。「もし差し支えなければわたくしがさせて頂きますが…」みたいなことを言われたとして、「よければ代わりに私がします」と同じことを言っていると理解しなくてはいけないわけですし、日本人でさえ難しく感じる敬語表現は、多くの外国語圏の方には相当難しいものなのではなかろうかなんてことを思ったりしました。

もちろん外国人の方でもとても流ちょうな日本語を話される方もいますから、そういう場合はきちんと敬語を使うべきだと思いますが、日本語がたどたどしい相手に対しても「礼儀正しい言葉遣い」を優先すべきなのかどうかは少し疑問の残るところだなと、そんなことを思いました。

今日はほかにもある専門店で外国人の店員さんに接客されて、その方には何の不満もなかったものの、お店に対してちょっとモヤモヤするような出来事もありましたが、日本で外国の方に遭遇する機会は明らかに増えているように感じますね、最近。

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2018年1月28日 (日)

オフ

今日は更新お休みします。

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2018年1月27日 (土)

よいところは本気で褒める

小さい子達が多く通ってくれる教室にしては、私は子育て経験もなく、教育学部でも小中学校の教員になるための勉強しかしなかったので、幼児に対してやる気を出してもらうために何でもかんでも褒めるとか、小さい子向けに声のトーンをあげて、可愛らしくしゃべるとか、そういうこと全般に苦手な上、性格的にも思っていないことをそれっぽく言うのも苦手という、およそ「幼児教室」をするには向いていない人間なのだろうなと思うこともあります。

ただ、すごいと思っていないことをやる気にさせるために「○○ちゃん、すごいね~」というようなことは言えない代わりに、純粋にすごいと思ったことは本気で、全力で褒めます。褒めるようにしているというより、すごい!と思うとそれが口から出てしまう感じなので、敏感な子ども達も、私が本気で言っていることはわかってくれているのではないかと思います。

昨日の周囲が100cmの長方形の問題の解き方も本当に感動して、お迎えに来られたおうちの方に「すごいんですよ!」とご報告したのですが、今日はある子の書く字がとても綺麗なことに気づき、レッスン中にも何度も「めちゃくちゃ字きれいやね。」と本人にも言い、お迎えに来られたおうちの方にもご報告したところ、気づけばその子が照れくさそうにしていました。

普段はほとんど数字しか書かないのであまり気づく機会がなかったのですが、今日は漢数字を多く使うレッスンだったため、その字が本当に綺麗で、一緒にレッスンをしていた子も「ほんとや」と同意してくれるほどだったのです。些細なことなのかもしれませんが、いいと思ったこと、すごいと思ったことは、どんどん口に出すようにしています。(というか、自然と出てしまうという方が正しいかもしれませんが…。(汗))

それがきっかけで自信につながったりすることもあるかもしれませんし、例えば今日の子であれば、今後字を書くときにきちんと書こうと意識してくれるかもしれません。
もちろん、そういう意図をもって褒めるわけではありませんが、本心ではないことを言って機嫌を取るようなことができない私としては、これからも褒める機会があれば力いっぱい褒めたいと思います。

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2018年1月26日 (金)

今日も驚かされた

子ども達とレッスンをしていると、しばしば、すごい!そんな風に考えるんだ!とか、そんな問題もできるようになったんだ!とか、驚かされたり、感動させられたりすることがあります。

今日のレッスンで、面積の学習をしていた3年生さんがいました。
問題の中の1つに、多くの子が引っかかる問題があり、答えを出すことができても試行錯誤をしてやっとだとか、少し助けが必要だったりとかいうことも少なくないというものでした。

その問題というのは、周りの長さが100cmの長方形があり、縦の長さより横の長さの方が4㎝長いという条件が与えられていて、縦横の辺の長さとその長方形の面積を求めるというものです。

盛大に引っかかる子は縦と横で100cmになるような答えを書いてしまうこともありますが、ありがちな間違いは100cmを4で割って、25cmから4cmを引いて、21cmと29cmのように8cm違いの答えを書いてしまったり、21cmと25cmのように全部で100cmにならないような答えを書いてしまったりというものです。

もちろん、学年が上がっていればこのぐらいできて当然なのかもしれませんが、教室でこの問題をする子のほとんどが3年生で、それもやり方、考え方を教わることなく、自分で考えてみるというものですから、勘違いも少なくありませんし、なかなか答えに辿り着かない子には正方形なら1辺が何cmになるかをまず考えてもらい、横を1cm延ばすと縦は何㎝になるか考えてもらって、問題に合う答えを探してもらうというようなこともします。

しかし、今日のその子は見ていると、少し考えた後、計算用紙にいきなり92÷4の筆算を書きました。
え?92?と思ったのですが、もしかしたらちゃんとわかっているのかもと、黙って成り行きを見ていたところ、一発で縦23cm、横27cmの正解を出しました。
4㎝違うから、その2倍の8cmをのけてから4で割ったということなのだと思いますが、この問題の一般的な計算の仕方は100÷2をしてから50-4で46。46÷2で23という流れだろうと思いますので、その子がやり方を教わることなくその解き方に気付いたことに驚き、感動しました。

この驚きや感動は、こちらが先に説明して、それを参考に問題を解かせている場合には味わうことができないものです。こんなに素敵な気持ちを味わうチャンスを逃している指導者の方達は本当にもったいないことをしているなと思います。

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2018年1月25日 (木)

意外な反応

今日は小さい頃から5年生まで、4年生以降は受験のための塾と掛け持ちをしながらも通ってきてくれていた親子さんが受験結果の報告にわざわざ教室までいらしてくださいました。
第1志望だった学校にはご縁がなかったとのことですが、結果的に決まった学校でよかったのではないかなと思うと保護者の方が話してくださるのを聞いて、きっとその子にとってご縁のあるところがその学校だったのだろうなと思いました。

その子は元々かなりの恥ずかしがり屋さんで、長年通ってくれているのに、目を合わせるのを躊躇ったり、改まって挨拶をするのを恥ずかしがったりということはよくありました。
それは今も変わらないようで、本人は何かをいうにも「何言ったらいいん?」とおうちの方に尋ね尋ねようやく何か言ってくれるといった感じで、それも含めて変わらないなぁと思っていました。

レッスン前の時間だったこともあり、ゆっくりして頂くこともできなかったのですが、照れてなかなか目も見てくれないその子に「なんだったら勉強していく?」と全くの冗談で声をかけたところ「え?していこうかな、いいんだったら。」と全く躊躇いなく答えが返ってきて驚いてしまいました。

中学になったらまたうちに来たいと言ってくれていたそうなのですが、元々市外から通ってくれており、通うことになった学校も教室とは完全な逆方向ということで、それは実現しそうにありません。
それでも、あんなに照れ屋でなかなかこちらを見てもくれないような子が、受験が終わった後にここで勉強していこうかなと思ってくれることがとてもとても幸せなことだなと思います。

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2018年1月24日 (水)

お休みさん続出中

先週後半から今週にかけて、毎日誰かがお休みという状態が続いています。
普段は比較的お休みの子が少ないように思うのですが、ここに来て体調を崩す子、インフルエンザに罹患する子が多くなっています。
さすがにこの急激な冷え込みの影響も大きいのでしょうか。

早く寒さも緩んでほしいですし、子ども達も早くみんな元気になってほしいです。
あっという間に1月もあと1週間。私も風邪を引かないよう気をつけて元気にレッスンしたいものです。

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2018年1月23日 (火)

折ったり切ったり

空間認知の能力はかなり持って生まれたものに左右される印象を持っていますが(計算問題やグラフの問題など、図示したりすることが可能なものと違い、コツコツ努力しても、苦手な人はなかなか克服できないものという印象)、苦手であれば尚のこと、小さいうちから自分の手で色々と折ったり切ったり組み立てたり広げたりという経験を数多くすることが大事なのだろうと思います。

今日、その辺りがかなり苦手な中学生とレッスンをしていたのですが、中学の数学になると、図形の問題は避けて通ることが難しく、中3で習い、入試にも出しやすい三平方の定理を利用した空間図形の問題などは、解けないと随分不利になるだろうと思います。
私は空間図形は苦手ですが、これまで実際に色々な物を使って目に見える形にして確かめるなど繰り返してきたことで、多少わかるようになりました。それはあくまでも、元々はイメージできなかったものも、実際に目で見て経験として脳にインプットされたから、それを思い出して考えているという感じです。(見たことのない空間図形で、これまでの経験から応用できるようなものでなければ、実際に作ってたしかめなければ解くことができないという感じになります。)

図形が苦手な中3の子は、不等辺三角形のひとつの頂点が対辺のある点に重なるように折ったときの折り目を作図しなさいという問題で(これは平面図形なので私はそう苦労はしませんが。)、なぜかあり得ないようなところに線を引こうとしました。
全くイメージできていないようだったので、実際に紙を使って折ってみせて納得してもらったのですが、子どもの頃にあまり折り紙や切り紙などをしなかったとも言っており、図形が苦手なのにそういう経験を積んでいなければ、そりゃあなかなかイメージできないだろうなと思いました。

さすがに今の時期になって図形問題をいちいち実際に作って確めるなどするには時間が足りないと思いますし、その分を他の内容や教科でカバーする方が得策だと思いますので、その子には試験では図形問題は簡単にわかるもの以外は後回しにして、時間があれば解くようにと言っていますが、まだ小さい子達であれば、少なからず効果があるはずです。

昔ながらの折り紙、切り紙、積み木など、昔の方はわかっていたのかどうかわかりませんが、図形に関する能力を自然に伸ばすとてもよい遊びがたくさんあります。
小さい子がいるご家庭では積極的に取り入れて頂けたらなと思います。

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2018年1月22日 (月)

オフ

日曜に出勤したこともあり、結局ほぼ全く生産的なことをせぬまま1日が終わってしまいました。
明日からまたどうぞよろしくお願いいたします。

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2018年1月21日 (日)

日曜ですが

今日は少し出勤していました。
あるご家族と色々なお話をさせて頂きましたが、子どもを指導する立場の人が、もっともっと「やり方を教える」ことや、子どもが何も考えていない状態で新しい学習内容を説明することのデメリットを知ってもらいたいなと思いました。

よかれと思ってしていることが子どもの足を引っ張っている場合があること、待つこと、見守ることで子どもが力をのびのびと発揮できる場合が少なからずあることに気付いてもらいたいと思います。

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2018年1月20日 (土)

「教える」

今日のレッスンでのこと。
ある低学年さんが2つの時計の絵が描かれたものを見て、その2つの時計に描かれた時間は何時間何分かを考える問題を前回に続いてすることになりました。
低学年には時間計算は結構難しい問題のひとつですので、初めの段階はどう計算すればよいかなどは教えず、絵を見ながら、時には時計の模型を使ったり、質問してやり取りをしたりしながら、答えを考えてもらうことが多いのですが、前回少しやったときには、その子も随分と苦戦していました。

他の学習内容もあったので、とりあえず1枚だけ宿題にも入れておいたところ、全部してきてくれていたのですが、恐らくおうちの方が一緒にしてくださったのだろうなというのが見て取れました。
それでもできるようになったのならもちろん構わないので、再びその類の問題のプリントを出して、考えてみてもらうことにしたところ、「これ、ひき算したら簡単にできるってお父さんが言ってた。」と。
簡単にできたのならそれでいいんだけど…と思いつつ見ていると、5時15分から8時28分までのような、時間の数も分の数も増えているようなものはきちんと正解できるのですが、例えば2時48分から7時20分などのように分の数が減っているものは、どうするのか見ていたところ、時間は7-2をしたかと思えば、分は48-20を」するというように、引ける方から引いてそのまま答えに書いてしまいました。
気になったので、10時17分から2時20分のような時間の数が減っているものだとどうするかしらと思えば、予想通り10-2をして8時間と書いてしまいました。

きっとお父様もただ引けばいいなんて教えられたはずはないと思いますが、その子の理解はそこまでしか辿り着いていないようでした。その後、何をしているかわからないのに答えだけマルになっても、役に立たないよね?と再度確認し、もう一度一緒に考え、次回もまたやるということにしました。

別の中学年の子は、前回とその前に少しずつ分数で割る割り算を学習したのですが、やり方を教えたわけではないのと、さらっとしかしなかったのとで、宿題をするときに何問かわからなくなってしまったそうです。(整数を分数で割るものができなかったようです。)
そこで、お父様や中学生のお兄ちゃんが教えようとしたそうなのですが、本人が納得しなかったのだとお母様が聞かせてくださいました。
お父様はどう教えようとされていたかわかりませんが、中学生のお兄ちゃんはどう教えるつもりだったんだろう?と思いました。恐らくですが、「ひっくり返してかけたらいいねん」というようなことを教えてあげるつもりだったのではないだろうかと。

もちろん、分数の割り算は、そもそも分数自体が割り算を表しているので、「割り算で割る」というようなちょっとよくわからないことをしているところもあり、小学生でもすんなり納得のいく説明というのは難しいという面があるように思います。(一応教科書などでも説明はありますが。)
そんなこともあり、そして、過去私自身も学校で「分数の割り算はひっくり返して掛ければいい」と教えられることになるのだろうと思います。

何もかも全てきちんと理解しなければいけないわけでもないでしょうから、分数の割り算はそういうものだと割り切ってしまうのもありだと思いますが、これまで全て意味をきちんと理解して進んできた子にとっては、やはりそれも意味を理解して納得したいのだろうなと思うのです。

「教える」というのは、やり方を教えてしまう場合と、本質を理解させる場合とで全く違うものになります。
私は整数÷分数をしてもらうときには、まずは答えが整数で出るようなものから考えてもらい(それは絵を描いたりすればきちんと意味を理解できるので。)、次に答えが分数になる、考えやすいものを考えてもらい、何問かそうやった後に、与えられている数をどうしたら答えの分子・分母が出てきているかを考えてもらう。
その上で、ひっくり返してかけたら同じ答えが出るということに気づいてもらうというような流れでやってもらうことが多いのですが、それをすれば、どうするのだったか忘れたときでもなんとか自分で答えを導き出すことができるかもしれません。意味を考えず、ひっくり返して掛ければいいと教わると、忘れたら完全にお手上げです。

ですので、小さい子達に算数を教える際は、どう計算すれば解けるのかというような部分を教えてしまうのではなく、何をどう考えれば解けるのかということを教えるよう意識して頂けたらなと思います。

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2018年1月19日 (金)

インフルエンザ流行中

世間では随分とインフルエンザが流行しているようですね。
先週金曜はひとりの子がインフルエンザ発症とのことでお休み。今週は別の子が数日前からインフルエンザに理解しているということでお休みでした。
みんなひどくならずに早く快復しますように。

明日は暦の上では大寒だそうですが、それほど冷え込まないようですね。
明日はみんな元気にレッスンに来てくれますように。

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2018年1月18日 (木)

ありがたいお電話

今日、体験レッスンをご希望ということでお電話を頂きました。
もう長らくチラシなども出していないので、どなたかのご紹介かなと思ったところ、もう何年も前にお別れした姉妹さんのお母さまからのご紹介とのことでした。

教材を切り替えねばならないことなどもあり、特にここ数年は積極的な募集もできずに来ていまして、そんな中、思いがけずこんな風に思い出してもらってご紹介頂けるということに、本当にありがたく嬉しく思いました。
もちろん、ご紹介頂いたからと言ってもご縁を頂けるかどうかは別の話ですが、少なくともご紹介くださったお母さまにとっては、この教室はよい記憶として残っているのだということがありがたいなと思うのです。

昔から馬鹿正直でお世辞やら思ってもないようなことやらを言えず、大風呂敷も広げられないもので、例えば、塾などのチラシにありがちな「成績保証」だの「○点アップ保証」だの、そういう類の言葉にはとても違和感を感じますし、そもそも個人の能力はみんな異なる上に、テストの難易度だって当然学校や先生によって、時期によってなど、様々な理由で異なるはずです。
更に言えば、その子のコンディションによっても変わってくるはずですし、教科によって、得意もあれば不得意もある。そんな中でどうやって「保証」できるのか、私にはよくわからないのです。
きっと、色々な条件があって、適応除外の場合があったり、それを達成できなかったら返金したりするんだろうなと思いますが、「学び」というのはそういうものではないのでは?と思ってしまうのです。

私がお約束できることがあるとすれば、子ども自身に学びたい気持ちがあるのであれば、その子の持っている力をよりよく発揮できるお手伝いをすることはできるということぐらいですから、チラシを出すにも何をどう書けばいいのやらという感じで…。

これからも、一人ひとりの子どもに向き合い、その子が持っている力をよりよく発揮できるよう、そして、それぞれの子が自分自身で考え、学び取っていけるよう、そのお手伝いができたら何よりの幸せだと思っています。

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2018年1月17日 (水)

天賦の才能

これまで教室をして来て、色々な子ども達と出会いました。
中にはびっくりするぐらい高い能力を持った子も何人かいて、やはり生まれ持ったものというのはあるんだなと思ったこともあります。

これまでの十数年の中で、特に印象に残っている抜群に算数ができた子達が3人いるのですが、その3人はそれぞれにとても個性的で、やっぱり天才というのはちょっと違うってことだなと思ったりしたものです。

ひとりの子は集中すればするほどよだれを垂らしてしまうのですが、本人は特に気にならないようで、レッスン中プリントにぽたりと落ちたり、Tシャツの首元をくわえてレッスンを終えると、首元がぐっしょりなんてことも珍しくありませんでした。

別の子は集中すればするほど貧乏ゆすりが始まり、そのうち椅子から立ち上がって、立った状態で問題を解き続けるなんてこともしばしば。恐らく無意識で、それも静かに立ち上がるだけだったので、なるべく注意をせずにそのまま考え続けてもらうようにしていましたが、学校では大丈夫なのかしら?と少し心配にもなりました。

更に別の子は物への執着が全くないのかしら?という感じで、単に忘れ物をするという感じではなく、筆箱を忘れてきて、鉛筆や消しゴムを貸すと、そのまま持って帰ってしまう。しかし、次に来たら持って帰った意識はなく、更にはその鉛筆や消しゴム自体が行方不明に。
ある日は筆箱いっぱいに大量の鉛筆と消しゴムを入れてきて、「見て~!」と嬉しそうに見せたのに、次のレッスンではそれが全て空っぽになっており、手提げの中にも入っていないというようなことも。
うちに来るときだけそうというわけではなかったようで、学校の傘立てに傘が5本置きっぱなしだったとか、そんな話も伺いました。

でも、この子達、算数はもう本当に抜群によくできたので、どこか突出してできるものがあると、何か別の部分でバランスを取っているのか、どこか極端に苦手なことや意識に留まらないことがある代わりに、算数に関する能力が突出しているのか、何かそういうことがあるのかもしれないなと思っていました。

その子達はみんな男の子だったのですが、公立の中学ではなく、私立の男子校の方が楽しく過ごせるんだろうなとも思ったものです。もうみんな中学生や高校生になるような歳だと思うのですが、今ののびのび楽しく数学に向き合っているといいなと思います。

その子達を見ていたときにもう1つ感じたことがあります。
例えば、もし私が自分の子どもが小学生になっても無意識によだれを垂らしてしまうとなったら、学校で恥ずかしい思いをするのではないかなどと考え、さんざん注意をしてしまいそうな気がします。それでも治らなければ、どんどんヒステリックになりそうな気がするのですが、その子達の保護者の方は皆さんとても穏やかで、やんわり注意するか、そのことに触れないか、笑い話にしてしまうか、そんな対応をされていて、こんな風に接しておられるから、その子達は持てる才能を十分のびのびと発揮できているんだろうなと思ったものです。

何か苦手なことがあると、ついついそちらに目が行きがちで、子どもが大きくなったら困るのではないかと、苦手なことや欠点を克服させることに一所懸命になってしまうようなこともなくはないと思いますが、その親子さん達を見ていると、まずはいいところを存分に伸ばすということが、子どもにとっても幸せなことなのではないかなと思えました。

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2018年1月16日 (火)

ミラクル

今日、出勤前にスマホが鳴りました。
今日は登録してある番号だったのですが、数年前にお父様の転勤で引っ越されることになり、お別れした子の保護者の方のようでした。春からまたこちらに戻られることになったので、下のお子さんを通わせたいというようなことを言って頂いていたので、その件かなと思いながら電話に出ました。

すると、お名前を名乗られた後、上のお子さんの受験合格のお知らせが第一声でした。
そういえば、今年受験されると伺っていたなと思った次の言葉が、まさかの、昨日のお電話に続いての男子最難関中学合格というものでした。

まさか2日連続であの学校に合格したという報告のお電話を頂くなんて、それだけで相当驚きだったのですが、更にミラクルなのが、もちろん全くの偶然なのですが、昨日お電話をくださった方と今日のお電話の方は苗字が同じだという!!
それぞれには面識もないはずですし、教室で一緒になったこともないと思うのですが、同じ時期にうちに通ってくれていた同じ苗字の2人が同じ最難関中学に合格しただなんて、これはもう本当にびっくり!!
残念ながら、同じ学年で同じ苗字はその2人だけだったので、3人目のミラクルのご報告は起きませんが、2人とも本当にがんばったんだろうなと、心から尊敬の気持ちです。

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2018年1月15日 (月)

色んな意味で嬉しい知らせ

今日、自宅にいたところ、スマホに登録していない番号から電話がありました。
教室不在時は電話をスマホに転送しているのですが、転送電話なのか直接かかってきたのかは判断できず、更には教室の電話番号とよく似た番号のところがいくつかあって、間違い電話も割とかかってきたり、営業電話がかかってきたりということもあるので、5つコールするまで様子を見ていたものの、鳴り続けたので出てみると、多分年長さんの頃から小3まで通ってくれていた子のお母様からでした。

中学受験をする子達とはほぼみんな小3や小4の段階でお別れになるのですが、このご家庭もうちに通われた後受験のために塾に通われるということは伺っていましたが、その後のことはわかっていませんでした。
しかし、今日のお電話は合格報告のお電話でした。
それも、最難関の男子校に合格したとのお知らせに、あの小さかった子が春には中学生なのかという感慨と、あの子があの学校に合格したのか、彼自身にもとても合っていそうだし本当に素晴らしいなという感動と、3年経ってもこうして思い出してわざわざ報告をくださったことの喜びと、とにかく本当に嬉しいお知らせでした。

個人的には偏差値の高い学校に合格することがよいことだとは限らないと思っていますし、偏差値が高ければそれだけで素晴らしいとも思っていないのですが、子ども達の性格や能力がそれぞれであるように、あの子はきっとあの最難関校で楽しく学んでいくんだろうなと想像でき、その上で志望校に合格したということが本当によかったなと思います。

お蔭で今日は1日いい気分で過ごすことができました。

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2018年1月14日 (日)

オフ

今日は更新お休みします。

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2018年1月13日 (土)

その子の中でこなれるまで

今日のレッスンでのこと。
ひとりは少し前から2桁×1桁や3桁×1桁のかけ算の学習をしている2年生さん。やり方を教えたわけではなくても、一緒にやればきちんとできていたのですが、おうちで宿題をする際、何をどうするのかごちゃごちゃになってしまったようで、次のレッスンのときには、意味をしっかり理解してもらうべく、例えば「67×8」であれば、67を8段重ねにした足し算の筆算を書いてもらい、7が8回で56になるから、繰り上がりの5を十の位の上に、6は一の位の答えに。同様に6が8回と繰り上がりの5で53になるので、百の位に5、十の位に3を書くというように、見た目はたし算の筆算だけれど、やっていることはかけ算の筆算と同じという状態で、何問かやってもらいました。

すると、そのやり方でなら全く助けなくても答えが出せるようになり、わからなくなったらそうやって考えてねということで前回を終えていました。そして今回、随分慣れてきたようだったので、書かずにかけ算の筆算のままでやってみてもらおうとしたのですが、それだとまだぴんと来ていない様子で、自ら進んで何段重ねにもなるたし算の筆算を書いて次々と答えを出していっていました。

学年を考えても、それで答えが出せて、意味も分かっているのならまあいいかなと思ったのですが、何度も繰り返すうち、そろそろ大丈夫なのでは?と思えたので、「試しにこれは(たし算の筆算を)書かずにそのままやってみてくれる?」というと、「うん。」と言って、時々頭の中にたし算の筆算を思い浮かべているのかしら?と言うときはありましたが、きちんと答えを出すことができました。
それからは何問も連続でかけ算の筆算のままですいすい正解していく姿を見て、何度も何度尾繰り返し書いたけど、やっとこなれて、腑に落ちたのかなと思いました。

別の時間の3年生さんは分数の学習で、同じ大きさの分数を求めるものが出てきました。最初は2=〔  〕/2=6/〔  〕=…というように、2と同じ大きさになるものを考える問題だったので、比較的すんなりと解くことができました。
次は1/2(2分の1)と同じ大きさのものだったので、半分になればいいということで、それもまあまあすんなりとクリアできたのですが、その次は4/7(7分の4)と同じになるものを求めるというもので、この段階ではまだ一切通分や約分ということを学習していないため、やり方を教えるのではなく、図を描いたりしながら、子ども自身に考えてもらう方向で進めていくことになるのです。
よりによって「7」という結構面倒な数の分母なので、図などを描くのも少し難しいのですが、まず7分の4を図に表してもらい、分子が8になったら分母がどうなるかを、図を使いながら考えてもらう、次は分母が21になったら分子がどうなるかも同じように考えてもらうというような感じで、何度か図を描いて、それを更に区切ってみたりして考えてもらっていったところ、何問か答えを書いたところで、突然図を描かなくても数を見ただけで計算で答えを出せるようになりました。

やり方を教えてしまえば、答えを出すのはただのかけ算やわり算ですから簡単に解けます。でも、それではなぜそうしているのか理解できていない場合もあるのではないかと思います。
しかし、図を描いて、自分であれこれ考えた結果、私が何も言わなくても、どう考えたら答えが出るのかに気づく、その瞬間を見ることができました。

大人が見ていると、そんな面倒なことしなくても…と思ったり、そんなに何度も何度も書かなくてもそのまま考えられるのでは?と思ったりするような場面はしばしばあるのではないかと思います。
ですが、じっくり時間をかけて、その子自身が気づく、発見するということは、教わって覚えるのとは全く価値が違うのではないかと思うのです。

子ども自身が気づき、しっかり理解すれば、絵を描いたり、何度も数字を書いて計算したりしなくても、すっとその「面倒なやり方」を手放すときが来ることがほとんどです。
その瞬間の感動を、じっくり待つことで多くの大人の方に感じてもらえたらなと思います。

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2018年1月12日 (金)

新年早々の覚醒

水曜のレッスンの予定だった子が振替で今日やってきました。
その子とのレッスンは新年最初で、お休みがあったというのに渡してあった宿題の完成度はかなり微妙な状態。
しかし、今日する予定のことは年末から引き続きの内容で、前回はかなり抵抗を示したところ。
ああ…これは新年早々グダグダになってしまうかも…と内心思いつつ、表情にも言葉にも出さずに、プリントを机に置いてみました。

すると、極めて穏やかな表情でプリントに向き合い、静かに考え始めたかと思えばいきなり正解。
え?なんで?と思いつつも、平静を装ってマルを付け、2問目を見ていると、また当たり前のようにあっさりと正解。
え??えええ??

「お休みの間におうちでやったの?(宿題はやっていないみたいだったんだけど…。)」と尋ねるも、「ううん、やってない。」との答え。
しかし、その次もその次も正解。1問だけはうっかりの計算ミスで一発正解ではなかったものの、考え方を間違えたわけではなく、「これ、合ってる?」と言っただけで、「ああ、ほんとや」と自ら訂正。

なんだか狐につままれたような気分で次の課題に進むも、計算用紙すらほとんど使うことなく(結構多くの子が嫌がる単元でもあり、その子の学年を考えると計算自体も暗算でするには面倒な内容だったにも関わらず)次々と正解していく姿にさすがに驚きを隠せなくなり、「すごいね~!」「なんでそんなにスラスラできるの?」と褒めまくり、尋ねまくりになりました。

お迎えに来られた保護者の方に伺っても、お休みの間にしようとしても本人がかなりの抵抗を示し、バトルが勃発しそうになったようで、つまり、おうちで教えてもらったとか、練習したからできるようになったとかではないようでした。

新年早々突然の覚醒をしたのかもしれませんが、いずれにせよ、新年初レッスンが極めて好調のまま終えられて、その子にとってもよい1年になりそうですし、私も嬉しく思います。

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2018年1月11日 (木)

成長の兆し

中3の秋から復帰した子と年が明けてからもうレッスンを何度かしたのですが、ここに来ていよいよちょっと伸びてきたかもと感じています。
復帰してくれるのがもう少し早ければ、内申点をもう少し稼げたかもしれないなどとも思ってしまいますが、この感触が確かなら、入試に向けて希望が膨らむなと、新年早々嬉しく思っています。

その子が復帰してから3か月ほどしか経っていませんし、復帰当初の状態は、2年ほどのブランクまさかここまでの状態になっていたとはというのが正直なところでしたので、本人もかなりがんばったのだろうと思います。
おまけに私がしたことと言えば、相手が受験生であっても当然ながらやり方を教えて覚えさせるというようなことはしませんので、とにかく「なんで?」「どう考えてそうなったの?」とそんなことと問い続けただけとも言えるかもしれません。
それを思えば、自分の頭でとことん考えるということがどれだけ力になるのかということも改めて感じることができた気がします。

入試までの限られた時間の中で、その子が今後の学びに本当に役に立つ力をつけ、希望する進路に進めることを願うばかりです。

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2018年1月10日 (水)

ちょっと心配。

年末に、関係があるかどうかはわからないものの、スマホを買ってもらってから宿題のやり忘れが増えた高学年の子のことが気になると書いたかと思います。
お正月休みが明けて、その子とのレッスンがありました。

お休みがあった分、宿題のやり忘れはなく、忘れ物もなかったのでちょっとホッとしたのも束の間、全ておさらいの内容の宿題だったにも関わらず、「え?なんでこんな答えになってるの?」というところが多発。

円の面積の公式を尋ねると「半径×3.14」と答え、なら円周の公式は?と尋ねると、少し考えてから、先ほどのは間違っていたという反応をした後、円周の公式を「半径×3.14」と答える始末。
面積は長さを2回かけるから小さな2がつく(平方)んだったよね?と確め、円周が半径の3倍ぐらいの長さだったっけ?と確め、再確認。
更には、平均を求める問題を解くためにしていた「10+12」の答えを24と書いたり、簡単な計算のミスも多発。

単なるお正月ボケという感じならよいのですが、これまでただの丸暗記のような勉強はしてこなかった子なだけに、この抜けっぷりはさすがに心配になりました。
来週は調子が戻っているといいのですが…。

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2018年1月 9日 (火)

試行錯誤

子ども達を見ていると、大きく分けると、ひたすらコツコツと順に書いていくようなタイプの子と、何か簡単なやり方があるのではと思い、自分で考える前にやり方を尋ねてくるタイプの子がいるように思います。
もちろん、そのどちらでもない子やコツコツ書くけど途中から工夫する子など、細かく見れば色々な子がいますが、小さいうちであれば特に、とにかくコツコツ、自分でわかるまで書くということが自然にできる子が、長い目で見れば強いのかもしれないなと思うことがあります。

中には、持って生まれた能力的に、図や数字などを目に見える形で書き出さなくても、頭の中でパパッとそれが浮かんで答えが出せるような子もいますし、そういう子は恐らくどんな指導を受けても、それなりにきちんと結果を出せるのではないかと思いますので、ここでは算数に関して平均的な能力の子ややや劣る子などについてのお話だと思って頂けたらと思います。

ぱっと思い浮かぶ子は質問するまでもなく自分で答えが見つけられますが、そうでない場合は、大きく分けるとやり方を教わるか、わかるまで地道にコツコツ書いていくというようなことを繰り返すかで答えを出すことになるのではないかと思います。
自分で考えつかない場合に、まだ考えていないのにやり方を教わってその通りにしたり、自分で思いついた工夫ではないのに、簡単にやる方法を教えてしまえば、その子は少なくともその問題に関しては自分の中で消化することなく次へ進んでしまいます。
面倒だから何か工夫できないかと自分で考えたり、手間をかけてコツコツ書き出した結果、そうかこういうことか!と気づいたりするチャンスを失うことになるのだろうとも思います。
そして、簡単に教えられたことは頭にも残りにくいため、結局色々な意味で多くのものを失うことになるような気がします。

小さいうちはたっぷり時間をかけて試行錯誤できる大事な期間だと思います。また、そうやって小さいうちにあれこれ試し、やり直しということをすることで、結果的に多くのことが考えられるようになり、スピードも速くなるということは、子ども達を見ている限りよくあることです。

小さい子が「わからない」とか「やり方教えて」とか言うと、大人にとって教えるのは容易いことなので、ついつい知っていることを教えてしまうということは珍しくないかもしれませんが、そのことが子どもの大切な機会を奪っているかもしれないということを心にとめておいて頂けたらなと思います。

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2018年1月 8日 (月)

成人の日

今日はレッスンもお休みで、ついついまた非生産的1日を過ごしてしまいましたが、本当に悲しいニュースがありましたね。
我が子の成人の日をお祝いしたいと思う親心やその節目の、一生に一度の日を台無しにする悲しいニュース。
私自身は晴れ着は買わなくていいと親や祖母に伝え、成人式も友人と洋装で出席したので、晴れ着を着る楽しみや着せる喜びの実際のところはわかりませんが、仮に何らかの形で金銭的な補償があったとしても、記念すべき1日は戻ってこないわけですから、本当に腹立たしく、また、本当に心が痛みます。

教室を始めたときに1年生だった子達は昨年成人式に出たようですが、そう思うと随分の歳月が経ったのだなと改めて感じます。

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2018年1月 7日 (日)

オフ

今日は更新お休みします。

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2018年1月 6日 (土)

不思議

教室では基本的に子ども達のすることを尊重し、こちらから先にやり方を教えたり、お勧めの方法を強制したりということはしないようにしているのですが、自分なりのやり方でとても苦労していたり、その方法だとミスをしやすかったりするような場合などには、必要に応じてこんなやり方もあるよとか、こうした方が間違いにくいと思うよとか、アドバイスをしたりもします。

そして、今日のあるレッスンでも、そんな場面がありました。
分数を真分数、仮分数、帯分数に分けるという問題だったのですが、①から⑳までの番号をそれぞれの括弧に書いていくというものでした。

必ずどこかに分類されるわけですから、①から順に書いていくのが漏れなく、1つ1つチェックするなどの手間もなく、やりやすいように思うのですが、何も言わなければ、子どもによっては先に真分数ばかりを探して書くというような書き方をする子もいますし、稀にランダムに目についたものから書いていくような子もいます。
先に真分数ばかり…というような方法を取る子には、書いたものにチェックをしていないような場合はチェックするように声をかけたり、必ずどこかに入るのだから①から順に書いていく方法もあるよと伝えます。
完全にランダムに書く子には、順に書く方法を進めますが、こだわりが強い子などには無理強いはしません。

しかし、今日の子は、普段から真面目にきっちり取り組む子なのに、全くバラバラにあっちを見てこっちを見て、かといって、真分数などを先に探すと決めているわけでもなく、真分数に1つ書いたかと思えば、帯分数に1つ、その番号も全くてんでバラバラに書いていくので、一体どういう風にしているのか全く見当がつきませんでした。

そこで、「①から順に書いていく方が書き忘れしないし、簡単だと思うよ?」と声をかけたものの、なぜか全く耳に入っていない様子で、その後も全くランダムに書き続けていました。
時間もかかっていましたし、本来なら全くお勧めできない方法なのですが、その時のその子は何かこだわっているのだろうと思い、黙って見ていました。

レッスンが終わった後で、あれはどういう順で書いていたの?と尋ねたものの、何も答えてくれず、結局謎のままになりました。
普段は私がやり方を強制したりすることはありませんし、本当に必要なときしか手助けもしませんので、何か言えば結構素直に聞いてくれる子なだけに、なんとも不思議な気分になりました。

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2018年1月 5日 (金)

日本語は難しい

子ども達からもらった賀状の中である中学生の子が送ってくれた賀状の一文を見て、日本語とは難しいものだなと思いました。
丁寧な字で、難しい漢字もしっかり書いていて、恐らくかなり時間をかけて、もしかすると辞書なども調べながら書いてくれたのかもしれないなと思うようなしっかりとした文が葉書いっぱいに書かれていて、それだけでもなんだか嬉しいなぁと思っていました。

しかし、ある言葉がちょっと引っかかりました。

「先生の想いにも一矢報いたいですし」

う~ん、惜しい!
その子が書いてくれようとしたのはただの「報いたい」だったのだと思いますが、ちょっとおまけがついて、えらいことになってしまいました。(笑)
それとも、普段がんがん攻める私に対して、微力ながらも反撃したいという意味なんだろうか?と少し不安にもなりましたが、念のため意味を調べておいてほしいと保護者の方に伝言をお願いしました。

男子中学生が「報いる」という言葉を使うのは、結構がんばっているように思います。そういう言葉を使うことができるのは素敵なことだとも思います。
大人であれば、子どもの誤用に気づいても、意味がわかればそれを指摘するかどうか迷うこともあるかもしれません。ですが、まだ子どもだから笑って許されることも、大人になるまで間違いを指摘されることなく過ごしてしまったら、相手を怒らせたり、意に反して大変失礼なことを言ってしまっていることになったりするかもしれません。
ですから、子ども達には間違いを恐れず少し背伸びしたような言葉をどんどん使ってもらいたいと思いますし、間違いに気づいた大人は意味を調べてみるよう勧めたり、正しい表現を教えてあげたりしてもらえたらなと思います。(もちろん、私自身も勘違いで誤用している言葉があるのではないかと思います。お気づきの際はご遠慮なくご指摘ください。)

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2018年1月 4日 (木)

レッスン始め

今日はレッスンは2時間だけで、ちょうどいいウォーミングアップになるかなと思っていましたが、冬休み期間なので早めの時間に変更したことをうっかり忘れていて、子どもが来るかなりギリギリの時間にしか到着できないタイミングで思い出すという、新年早々のボケをしてしまいました。

問題を解きながら、頭の回転が低速だなぁと感じる場面もありましたが、どうにか今日は無事にレッスンを終えることができました。

今日は中3の子と三平方の定理を使う空間図形の問題などをやっていたのですが、その子は空間図形が苦手で、頭の中でイメージが浮かびづらいタイプ。大きく分けると私もそちらのタイプなので、その子がイメージできない気持ちはそこそこわかるのですが(私の場合、持って生まれた能力的には空間認知の能力は低いのを、仕事柄実際にものを使って確かめるなどの経験を積み重ねたりしてきたことで多少改善されたという感じなので)、図を見ても「見えてこない」子に、どうやって問題を考えてもらうかということを一所懸命に考えます。

この系統の問題は「見える」子は当たり前に見えるようなので、やり方などを教えなくても自分で解いてしまうのですが、「見えない」子には、どうすれば少しでも見えやすくなるかや、どういう風に考えれば見えなくても解けるかなどを、テクニックとして暗記させるとかではなく伝えることが、私のひとつの役目なのだろうと思っています。

「見える」人を羨ましく思いますが、脳の作りとして、空間認知の能力が高い場合、例えば言語に関する能力はさほどでもないというような場合もあるようで、何もかもの能力が高いという人は稀なのだろうと思います。
それに、自分が「見えない」人だからこそ、見えない子の気持ちがわかりますし、見えない場合はどんな風に対処すればいいかもある程度伝えることができるので、そういう意味でもこれはこれでよかったのかもしれないと思ったりもします。

今週はあと2日ですが、明日もまたよろしくお願いいたします。

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2018年1月 3日 (水)

お休み最終日

あっという間に年末年始のお休みも終わり。
明日から今年のレッスンが始まります。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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お休みも今日まで

年末から風邪をひき、相変わらず鼻のぐずぐずが治まらないまま、お休みも今日までとなりました。
明日頭がちゃんと働くか大いに不安もありますが、明日からまたがんばりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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2018年1月 2日 (火)

初詣

2日は毎年恒例の幼馴染たちとの初詣で生田さんへ。
おみくじは2年連続の末吉…。その前の2年は連続で全く同じおみくじを引いてしまうなんてこともありましたが、今回のおみくじの内容にピンと来るところもなく、1年後どうなったかまた振り返ってみたいと思います。

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2018年1月 1日 (月)

明けましておめでとうございます。

新しい年、皆さまどのように迎えられましたでしょうか。

私は朝まで大掃除をしてしまい、そこから少し寝て、お昼には実家に。
夕方教室に賀状を取りに行きましたが、1日のんびり過ごしました。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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