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2017年12月12日 (火)

嬉しいお話

先日のあるレッスンの終わりに保護者の方が学校の懇談でのお話を聞かせてくださいました。
懇談会でのお話はよかったお話や、こういうところが気になると言われたというお話など、色々聞かせて頂くことがありますが、今回はとても嬉しいお話でした。

うちの教室に通ってくれることになったときのその子は算数が大嫌いで、本当に辛そうな姿で問題に向き合っていて、見ているこちらが辛くなるほどでした。
しかし、一緒にレッスンをするようになって、徐々に初めの強烈なアレルギーが和らぐにつれ、実は結構算数のセンスがあるということに気づきました。

やる気を出させるために思ってもないことを言うとか、実際より大袈裟に褒めるとか、そういうことをする指導者の方もいるのだろうと思いますが、個人的に、子どもの感覚は大人が思うより遥かに鋭いのではと思っているため、心からの言葉でなければ見透かされてしまう気がして、仮に一度でもそういうことに気づかれてしまったら、信頼関係は崩れてしまうようにも思い、相手が小さい子であっても思ってもいないことで褒めるようなことはしません。
ですから、その子に対しても、本当にすごいと思うときは褒め、何がすごいのかをその子がいるところで保護者の方にお伝えしたりもし、そんなことが重なるにつれ、どんどんと本来の力を発揮してくれるようになっていきました。

そして、今回の懇談で、算数のある課題で、ほかの誰もそんな風に形を使った絵を描かなかったのに、クラスでただひとりオリジナルの発想で絵を描いたことや、国語でもやはり他に誰も使っていなかった擬音語を取り入れて文を作ることができていたことなどを伝えられたそうです。
みんなが思いつかない発想が出来、もちろんそれが課題の答えとしてきちんと成立しているということが算数でも国語でもあり、そのことに先生がきちんと気づき、保護者の方に伝えてくださったというのは、何もかも素敵なことだなと思います。

習ったことを真似るだけではみんな同じような発想になりがちです。そこで創意工夫ができるというのは素晴らしいことですし、習っていないことまで自由に発想ができるとなれば更に素晴らしいことです。
もちろん、そういう能力は持って生まれたものに左右されるところもあるだろうと思いますが、少なくともうちに来てくれたときのとにかく算数が大嫌いで問題を前に苦しそうにしていたあの状態では、恐らくあり得ないことだったのではないかと思います。

それを思うと、小さい時にその子に合わない勉強の仕方でその科目を嫌いになってしまうということがあれば、長い目で見てものすごく大きなマイナスになるのではないかとも思います。
今回のその子の場合は、方法が合ってなさそうだと保護者の方が気づかれ、早目に違う選択をしてくださったことで、その子はアレルギーから脱して、本来持っていた力を発揮し始めることができたのだと思います。

そういう意味でも嬉しいお話を聞かせて頂けました。

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