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2017年12月18日 (月)

ひとごとでは済まないこと

日々、耳を疑うようなニュースに驚かされたり、呆れたりすることがありますが、ここ最近で驚き呆れると同時に、ちょっと考えてしまったニュースが2件ありました。

1件は、女子大生が片手にドリンク、もう片手にはスマホを持ってSNSをチェックしつつ、片耳はイヤホンをした状態で電動自転車を漕ぎ出し、高齢の女性に衝突して命を奪ってしまったというニュース。
その状況を聞いた瞬間、言葉は悪いですが、心からアホちゃうかと憤りを感じたのですが、その一方で、電動自転車は軽くひと漕ぎするだけでも一気に数十メートル進んでしまうということも紹介されていて、この事故は非常識極まりない女子大生によるものでありつつ、電動自転車の性質をきちんと理解していなかったことによるものも多少はあるのかもしれないとも思いました。

余談ですが、うちの両親は電動自転車に乗っているのですが、あるとき母が、父に気をつけて道に出るようにいくら言ってもびゅーんと出て行ってしまうと言い、それを聞いた父は、そんなことはないと否定したことがあったのですが、電動自転車に乗らない私はそのときには思い及ばなかったものの、どちらが言っていることも正しかったのかもしれないなと。父は加減して漕いでいるつもりでもひと漕ぎでびゅーんと進んでしまうのであれば、見ている母からすれば危なっかしいに違いありません。

免許が必要なわけでもなく、歩道を走ることもできるわけですから、そのように、電動自転車の性質をきちんと把握していない方が多くても不思議はないのかもしれません。

その女子大生は過失で人生を棒に振るようなことになったわけで、もちろん、そんな状態で自転車に乗ること自体あり得ないことですから、自業自得と言われてもやむを得ないでしょうけど、それがどれだけ危険な行為なのかに全く思いが及ばなかったのだとしたら、これまでの人生で何を学んできたんだろうとも思ってしまいます。

また、もう1件のニュースは悪ふざけで同僚のお尻に高圧の空気を送り込んだ結果、同僚が亡くなられたという事件。加害者の2人は「ふざけてやった」と言っているそうですが、恐らく実際にそうなのでしょう。
だとすれば、悪ふざけで人の命を奪ってしまったわけです。
ただ、無知であれば高圧の空気を人体に送り込むことの危険に気づかないこともあり得るのかもしれません。

もちろん私もはっきりとはわかりませんが、少なくともお尻からものすごい勢いで大量の空気を送り込めば、内臓に何らかの支障をきたしそうだと(場合によっては体が破裂するようなことになるのかもしれないなと)そんな想像ぐらいはできます。
とすれば、実際にそういう機械を扱う現場の担当者たちが危険性を知らないというのは極めてお粗末な話ですし、知らなかったでは済まないようにも思います。

信じられないような、そんなのちょっと考えたらわかるでしょ?と思うようなニュースを耳にするたび、一体どんな風に育ってきたら、そういうことにも気付かないまま大きくなるんだろう?と言う疑問もわくのです。

以前にも書きましたが、最近とても多いのが、両耳にイヤホンやヘッドホンをして、スマホの画面に集中しながら歩いている若い子達。時にはその状態で自転車に乗っているような子もいます。
人や物にぶつかって自分が痛い思いをするのは完全な自業自得ですが、命を落とすようなことになったり、人の命を奪うようなことになる可能性だって十分にあり得ます。

特に、相手が小さい子どもやご高齢の方、体が不自由な方などであれば、咄嗟によけたり、身を守ったりすることが難しい場合もあるでしょうから、自分の軽率な行動のせいで人に大きな被害を与えてしまい、そのことで自分の人生も大きく変わってしまうことがあり得るのだということに、もっと自覚を持たなければならないように思います。

ただ、その自覚は自然と身につくものではないのではないかとも思うのです。
今の子ども達は生まれたときからパソコンやスマホが当たり前のようにあり、それなしには生きられないというぐらいの感覚の子も増えているように思います。楽しければ、歩きながらでも見てしまう気持ちはわかりますが、目はスマホの上、耳までイヤホンなどでふさいでしまっては、一体どこで周囲の状況に注意を払えるのだろうと思います。
そういう子を目にしても、今の時代、知らない子を注意すると、注意した側が親から責められるようなことも耳にしますし、高校生や大学生であれば、その本人から文句を言われたりする可能性もありますから、やはり他人が注意をするのはハードルが高いだろうと思います。

また、自分の子どもはそんなことしないから大丈夫、自分はそんなことしないから大丈夫という方も、このままでは被害者になる可能性は増える一方のようにも思えます。

自分には何ができるのかわかりませんが、自分には関係ないでは済まないような気がしています。
特に、お子さんをお持ちの方は、大きな怪我につながるようなことでなければ、怖い思いや痛い思いなども自ら経験することで学べることがあるのかもしれませんし、街を歩いているときに、歩きスマホの若者を見かけたら、それにどんな危険があるかを言って聞かせたり、ちょっと考えたらわかるでしょ?と感じるような事件や事故のニュースに接したら、それについてお子さんとお話をしたりというようなことを積み重ねることも、お子さん自身を守るために大事なことなのかもしれないなと思います。

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