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2017年12月 2日 (土)

知らなかったことを知る喜び

今日のレッスンでの出来事です。

算数は割と好きな印象を受ける年長さんのレッスンがありました。
元気なときはかなりできる子なのですが、まだ年長さんなので、やりたくない課題だとてきめんそれが表情や態度に現れたり、眠くなったら全く考えられなくなって悲しくなったりということも珍しくありません。

その子は点つなぎの課題が好きではなく、毎回ちょっと嫌そうにしているのですが、今回のレッスンでも点つなぎをし始めた時点でやる気が完全に失われた感じになり、その後の普段なら割とスイスイ取り組んでくれる問題にも手こずり、これは困ったな、この状態で新しいことをしたら、難しいという印象が残ってしまうかも…と、次にやる予定だったことを次回に回そうかちょっと迷いました。

ただ、ひとつを次回にすると、その続きでする予定のこともできなくなるので、まずは一度さらっと提示してみて、無理そうだったら次回にしようかと、とりあえず当初の予定の課題をその子の前に出しました。
初めは前回と宿題とでやったプリントから、いくつかの式を別のプリントに書き写すという作業だったので、表情はまだ先ほどの嫌そうな雰囲気を残していたものの、ひとまずすんなり作業を終えてくれました。

その子は今はまだ20までのたす・ひくをしているのですが、その終盤に差し掛かっているので、15□7=8のように符号の部分を□にした問題で、たすかひくかどちらを入れたらいいか考えてもらう問題をしてもらいました。
ただ、この問題を作る際、答えが大きくなっていたらたす、小さくなっていたらひくを書けばいいんだと気づいてしまえば、ほぼ考えなくても正解できてしまうため、どちらの計算でも答えが合わない問題も入れておきました。

例えば「3□6=18」のようなもので、問題には、□には+か-、どちらでもないときは×(バツ)を書きましょうという風にしておきました。

そして、□の中に「×」を書いた式をプリントに書き出してもらったのですが、足しても引いても合わないものの、かけ算をしたらその答えになる、答えが20までの範囲の式を入れておいたのです。
式を拾い出して別のプリントに移し終えた後、算数では「×」と書いて「かける」と読み、3×6は「3+3+3+3+3+3」と同じことだというような説明をしました。(小さい子でもわかるような言い方は心がけましたが。)

それまでげんなりしてやる気が失われていたので、こんな難しい話を突然されたら拒否反応を示すのではないかと少し心配で、説明を始める前に「2年生のお勉強だから、今はまだわからなくってもいいんだけどね」と断って話始めたところ、「え?かけ算するの!?」と突然顔がぱ~っと明るくなったかと思えば、そこからは完全復調。

拾い出した式が本当にその答えになるか、足し算で確かめをしてもらって、次のプリントに進もうとしたところ、普段も教室でしたプリントは全部持って帰ってもらうのに、「これ持って帰ってもいい?」と聞いてきて、「いいよ」と言うと、何とも嬉しそうな顔をしました。
その後は絶好調でスイスイ課題をこなし、ニコニコ笑顔でレッスンを終えることができて、私だけでなく、様子を見ておられたお母さまもびっくり。

2年生の勉強、お姉ちゃんがしている勉強を自分もできたということが、どうやらとても嬉しかったようです。
その姿を見て、そういえば小さい子達は新しいことを学ぶと、こんな風に嬉しそうにすること、結構あるんだったなと思い出しました。
本来、知らなかったことを知ること、できなかったことができるようになることは嬉しいことなんですよね。そんなことを小さい子達は思い出させてくれます。

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