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2017年11月 9日 (木)

知らないと大変なことになるなと思ったこと

先日来、かなりスローペースではありますが、2020年の大学入試問題という本を読んでいます。
著者の方は中高一貫の私立校の校長をされていて、アクティブラーニングなど21世紀型といわれる学びについての研究会も立ち上げておられる方だそうですが、2020年の大学入試が変わろうとしている中、それを見越して一部の難関中学の入試が変わり始めていたり、既に一部の大学では新しい入試が導入され始めていたりということが色々書かれています。

その中で、実際にある中学の入試で出た問題や大学の入試で出た問題として紹介されているものを見て、本当にこういう方向に大きく変わるのであれば、これまでのいわゆる大手受験塾などがこぞって取ってきた指導法、カリキュラムなどがほぼ全く役に立たなくなるのではないかなと感じました。

個人的にはそうなってくれた方が子ども達にとってもいいと思いますが、今の中学受験指導のスタイルを確立させてしまった大手や中堅の受験塾などが全て短期間で切り替えられるとは到底思えませんし、果たしてどんな風に変わるのだろうとも思います。

本の中で、変わろうとしている大学入試などに通じるものということで、マイクロソフトの入社試験の問題が1問紹介されていました。
それは極めてシンプルな問いで「世界中にピアノの調律師は何人いるでしょう?」というものでした。

当然あてずっぽうで答えるようなものなはずはなく、また、それについての知識(実際に何かを調べて知っているかどうか)を問うものでもないでしょう。
この問いに対して、およその人口から考えられるおよその世帯数を計算し、その世帯数のうち、ピアノを買える経済的余裕がある世帯はおよそ何割程度かを想定し、それによって世界中にあるピアノの台数を考え、更に1人の調律師が1年に何台ぐらいの調律をするかを考え…と、あらゆることを考え、予想し、概算し…という手順を踏んで自分なりの答えを出すということのようです。

この場合、例えば仮に設定した人口や世帯数が間違っていたり、1人の調律師がどの程度の調律をするかの見積もりを間違っていたとしても、恐らくそこは大きな問題ではないのだろうと思います。(調律にかかる時間や費用などを全く知らない場合、予想が大きく外れる可能性も少なくないでしょうし。)
どういう理論で答えを導き出したかという、その過程が評価されるのだろうと。(実際はどうかわかりませんが。)

大学入試でもこのようなシンプルな問いが投げかけられ、それに対して試験の場で答えを考え、書き上げていくということが求められるようになるのであれば、従来の知識偏重の勉強では全く歯が立たないのではないかと思います。

こういう情報を大手の塾などがどこまで保護者に対して伝えるのかはわかりません。
ですが、今お子さんが小学生や中学生だという親御さんは、知っておかれるべきことなのではないかなと感じました。

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