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2017年11月10日 (金)

数学の先生

今日のレッスンに来ていた中学生と話したのですが、今回学校であった実力テストの問題は、私が見ても公立中学で試験時間が50分でこの内容は相当難しいのではと思うもので、平均点も50点割れしたそうです。
もう少し時間が与えられるのであれば、もう少しは平均点も上がるかもと思いはしたものの、これで50点近い平均点で収まったのなら、その子の学校の子達の数学の力はそこそこのものということかもなとも思いました。
でも、数学の先生はテストの平均点が低かったことに対して怒っていたそうです。

ですが、ざっと目を通しただけでも、本来なら比較的点を取りやすく作られている大問の1の中に「2次関数y=ax2乗+x-4が点(2、5)を通るとき…」というような問題があり(2乗の指数がブログで書けないので変な式ですが…。)この形の式が2次関数だということは高校でしか習わないため、本来公立中学でそれを2次関数と言ってしまっていいのだろうかと思いますし、その他にもいわゆる「100点を取らさないため、差をつけるため」に最後に出てくるような扱いの問題がいくつもあり、これを50分で解けと言われたら、公立中学の子の多くはきびしいのではと感じました。

ただ、個人的に以前から思っていることですが、中学や高校の数学の先生になられる方は高校で理系の数学を学び、大学でも更に進んだ数学を学んだような方がほとんどのはずで、そういう方達は、例えば空間図形などの問題に対して苦も無くそれを頭の中にイメージして、回したり広げたり切断したりの操作ができるような頭を持っている場合が多いのではないかと思うのです。

空間図形の得意不得意は、多くの子どもたちを見ていると、努力でどうにかなる部分は限られていて、持って生まれた能力による部分がかなりあるように感じます。(自分自身のことを含めてそう感じます。)
例えば、運動神経が優れているとか、絶対音感があるとか、生まれながらにその能力が秀でている人がいるのと同じような感じのことなのではないかと。

小さい子でも、展開図を見せたらどこがどことくっつくとかどこと向かい合うとか、いとも簡単に解いてしまう子達がいて、年齢などから考えても、これまでの経験や努力によるものではないだろうと思うのです。
でも、私はそれが見えない子どもでしたから、こういう仕事をするようになって、必要に迫られて色々な展開図を作って組み立てたり、サイコロ型にした豆腐やダイコン、消しゴムなどを実際に切ってみて断面の形を見たりという経験を積み重ね、それによって子どもの頃よりは随分イメージできるようになったという感じで、今も決して得意ではありません。(あくまでも経験によって積み重ねたものなので、見たことがないものに出合うとまた実際に確かめてみるなどする必要がある場合があります。)

子どもの頃から頭の中で「見えて」いた子がそのまま成長して数学の先生になった場合、見えることが当たり前ですから、見えない子というのが想像できない方もいるのではないかと思います。そうなると、見えない子達に対してどういうアプローチが有効かなどを考えることが難しい可能性もあり得るのではないかなと。

そのほかにも数学が得意で高校の数学、大学の数学をクリアしてこられた方の基準での「簡単」とまだ中学生の子達の「簡単」は相当ズレがある場合もあるのかもしれないなと、そんなことを感じることがあります。

今日の中学生に「見える」人と「見えない」人がいて、私もその子もどちらかに分けると「見えない」人だから、それに関しては実際に見て経験を重ねなければ、ただ解き方を丸暗記するしかないと思うという話をしたところ、へぇ~、そうなんですねと感心していましたが、できるものなら小学生の段階でそういうことを先生方が把握していて、「見えない」子には具体物で経験することを促すことである程度は力を伸ばすことができるようにも思います。

まだ小さいお子さんをお持ちの方はお子さんが図形があまり得意ではなさそうだなと感じられることがあれば、プリントなどをたくさんさせるのではなく、実際に具体物を触って、目で見て、その経験をたくさんさせてあげてもらえたらと思います。小さいうちにすれば、苦手であっても比較的力を伸ばしやすいように感じます。

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