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2017年10月 4日 (水)

本物の自信

教室を始めた頃にお世話になった先生がおっしゃっていたことがあります。
本当に自信のある子は、自分ができること特別だと思わないので、わざわざ自慢しないということです。
初めにそのお話を伺ったときは、どういうことだろう?と思ったのですが、考えてみると確かにそうかもしれないなと思いました。

例えばですが、歩けるようになった子がまだ歩けない子に対して、「ボクもう歩けるのに、キミはまだ歩けないの?」なんてことは言わないでしょうし、それは極端だとしても、例えば学校で掛け算の九九を暗唱し終えた2年生が1年生などに向かって「私、九九が言えるのよ、すごいでしょ。」などというような自慢もしないだろうと思います。(仮にしたとしても、そんなの当然でしょ?と言われるでしょうし。)

つまり、人から見たら結構すごいことができたとしても、自分にとってそれが特別すごいことでなければ、わざわざ自慢などしないというのは確かにそうなんだろうと思います。
また、心が安定していたら、自分ができることをひけらかして、誰かを低く見る必要もないのだろうと思います。

もう10年ぐらい前のことですが、教室に来てくれていた子が学校で友達から、まだ自分は習っていない算数の勉強ができることを自慢され、お前はできないのかと馬鹿にされたことがあったそうです。でも、そのときにその子は馬鹿にしてきた子に対して、「それはまだやってないからできへんけど、俺もっとすごいことできるもん。」と意に介さなかったそうです。
実際、教室では色々なことをしますし、時には学年の枠を超えたようなことも先にしたり、学校では習わないようなこともしたりしますので、その子は算数に結構自信を持っていたのです。その子に対して、単にまだ習っていないだけの計算ができるということを自慢したところで、その子は全く傷つくことはなかったのだろうと思います。

もちろん、性格にもよりますので、からかわれたり馬鹿にされたりすると傷つく子もいるとは思いますが、そもそも、単に先に習っただけのことができるということを自慢するのは、何とも残念な気持ちになります。
自分がしたくて先に進んだのであれば、それは楽しいことだから、できることを嬉しく思うことはあっても、誰かを馬鹿にしようとは思わないはずです。

ですから、滅多にはいませんが、教室に来てくれる子が薄っぺらな自慢をしようとすると、なんだか悲しい気持ちになります。私の力不足もあるんだろうと反省もします。
人を見下すための学びはしてほしくありませんので、子ども達が本当の自信を持てるよう、そのお手伝いができるといいなと思います。

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