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2017年9月20日 (水)

提示の仕方

自分が子どもの頃には、あまり疑問を持つことなく、習ったことをその通りにしていたような気もしますが、子ども自身が考えて理解するという学習の仕方を意識するようになってから、色々気づいたことがあります。
その中で、もちろん、教える側の便宜上であったり、子どもの年齢に応じて簡単なものから提示するようにしているのだったり、色々事情はあるのだろうと思いつつ、もうちょっと違った提示の仕方はできないんだろうか?と思うことがあります。

例えば、教材を作りながら感じたことのひとつに、割り算の学習の提示の仕方があります。
小学校で割り算を習う際、普通はまず九九で考えられる割り算から学習をし、続いて100までの数で余りがある割り算、それが済んだら、次の学年でもっと大きな数の割り算…というような段階を経ると思いますが、そもそも、算数での割り算が物を分けるというところから入るのであれば、初めから、余りがあるものもないものもあるのが自然なのではないかと思うのです。

例えば、友達と2人で何かを分けるとき、必ずぴったり分けられるわけではないということは、経験的に子ども達も知っているだろうと思います。家族だったり、複数の友達だったりで何かを分けるときにも、やはりぴったり分けられるときと分けられないときがあるという経験をしたことがある子は少なくはないだろうと思います。

それなのに、割り算では初めに余りが出ないものばかりを学習するのです。そして、その考え方はほとんどの場合、九九を使えば考えられるよというようなものなのだろうと思います。
そうやって割り算を学習した子は、例えば「33÷3」のような、九九の範囲を超えたものができないと言ったりすることがあります。また、その流れのまま余りのある割り算を学習した場合、「23÷2」のような問題に対して九九の場合暗唱させるのが「×9」までのことが多いため、子どもによっては「23÷2=9あまり5」などというようなことを書いたりすることもあります。

でも、例えばですが、最初にカードを20枚用意して、2人で分けたら1人分は何枚になるか、3人で分けたら、4人で分けたら…と、それぞれの場合の1人分の枚数と、ぴったり分けられないものは何枚余るかを、実際にカードを配ったりしながら確かめてもらう。おはじきや飴玉などで、数を変えて同じように考えてもらったり、何人かで分けるのではなく、いくつかずつ袋に入れていったら、袋がいくつできてどれだけ余るかを考えてもらったりということをすれば、その段階で既に、割り算にはぴったり分けられるものと余るものがあるんだなと理解できるように思いますし、うまく提示すれば、色々な数で分けられる数と、7や11などのように余りなく分けられる数が少ない数があるなと気づいたり、2で分けるとぴったりになるか1余るかのどちらかしかないなと気づいたり、その先の学習の基礎になるものにまでなんとなく気づけるチャンスもあるのではないかと思うのです。

そんな風に学習した子は、余りは割る数より少なくないとダメだなんてことを言葉で教えなくても、多くの子が自分自身で気づけるのではないかなとも思います。

これは割り算の例で書かせてもらいましたが、そのようなことはほかにも色々あるように思います。
私自身も、自分が受けた教育という先入観、既成概念にとらわれず、よりよい提示方法を考えていきたいと思っています。

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