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2017年9月21日 (木)

先入観は恐ろしい。

今日のレッスンで、かなり驚き、激しく反省した出来事がありました。
教室を始めてから十数年、ずっと使っており、これまで何人もの子ども達とそれを使ってレッスンをしてきた教材があります。
当初、答えがおかしいところや問題の表現が間違っているところなど、見つけるといくつかまとまったら販売元にお知らせもして、少しずつ修正もしてくださったので、さすがにもう明らかに間違っているところはないものだと思っていました。

しかし、今日のレッスンで形の学習をした子が初めて気づかせてくれたことがあります。
まずは下の画像を見てください。形を12種類学習し、それぞれの名前などを答えていくプリントなのですが、三角形であれば、正三角形、二等辺三角形、直角三角形、直角二等辺三角形の4種類が出てきます。画像の中に直角三角形と直角二等辺三角形があるのがお分かりいただけるでしょうか。


自分が初めてそのプリントを見たとき、まず自分で全部解いてみなさいと言われたので、答えを見ずに全ての教材を解き、その後子ども達とのレッスンを始めたのですが、図形は12種類。三角形は4種類。プリントの中の三角形の図は4つ。必然的に下の段の三角形が直角二等辺三角形だと、全く疑問を持つことなく長年過ごしてきました。

更に言えば、これまでほかの教材などでこれは長さがおかしいとか大きさがおかしいとか子どもが指摘してくれたことで、あ、ほんとやね!と気づかせてもらったこともあるのですが、画像のプリントについては何も指摘されたことがありませんでした。
どの子も上の方のが直角三角形で下の方のが直角二等辺三角形だと答え、私もそれにマルをつけてきたのですが、今日のレッスンの子はなぜか上のものが直角二等辺三角形で下のものが直角三角形だというのです。
意味がわかっていないんだろうなと、再度別のカードを見せ、直角三角形と直角二等辺三角形の違いを説明し、プリントの三角形で上の方のものはどこか同じ長さの辺があるかを尋ね、わからなければ定規で測ってもいいと伝えたところ、長さはどれも同じではない、そのため直角三角形だということにはなったのです。

しかし、直角二等辺三角形の方で長さが同じ辺がどこか尋ねると、どこも同じではないというのです。
そこまでのレッスンを見ていると、図形の感覚は結構よさそうに感じたので、なぜかな?と不思議に思いつつ、「じゃあ定規で測って確めてみてくれる?」と言って定規を渡しました。
等辺(のはずの)うちの1本の長さを測り、もう1本の長さを測ろうと定規を合わせているのを見ていると、図自体が小さなものなのに(先に測った辺は2㎝2mmほどでした。)2~3mmも長さが違うのです!!

え?どういうこと??
そう思ってプリントを手に取り、その図だけを改めてみたところ、確かにこれは見るからに長さが違う!!(大汗)


印刷によるズレなどの可能性が0ではないなと思い、十数年前に自分で解いたプリントを見てみると、そこには同じ、等辺であるはずの長さが違っている図がありました…。(大汗)

小さな図なので、辺の長さの比が11:12ぐらいになっており、例えば、等辺であるはずの辺を11㎝と12㎝で描いた直角三角形を見たらほぼみんなが長さが違うと感じるはずですから、ちゃんと見れば多くの人が気づく程度にずれているのです。それなのに、先入観を持って見ていたことにより、結局は図を見ていなかったということなのだなと、深く反省しました。
まさか教材を使い続けて十数年経って初めて気づかされることがあるだなんて、そのことにも驚きましたが、何事も先入観を持って見てはいけないなと改めて感じました。

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