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2017年8月 3日 (木)

わかる範囲

子ども達を見ていると、ああ、そういう風に考えるんだなぁと発見することが色々あります。
成長していくうちに、きっとそんな考え方をしていた子とは忘れていき、大人になってしまえば、「常識」だったり、考えるまでもなく反射的にわかるというようなレベルになっていくことが多いのだろうと思いますが、ひとりひとりの子がその子の成長段階によって、わかる範囲というのが変わっていくんだろうなと。

子ども達を見ていると、習得までの早い遅いの差はあっても、ほとんどみんな、まず3までの数を認識し、次に5まで、その次に10まで、20まで、100まで…と段階的に数を理解していきます。
もう大人になってしまうと、それを目のあたりにする機会は限られているかもしれませんが、例えば、まだ3までしかぱっと認識できない子に5個のものを見せると、3の続きで4、5という把握の仕方ではなく、1から順に数えて1、2、3、4、5というような確かめ方をする段階を経ることが多いのです。

ですが、ぱっと見て5までが認識できるようになると、1つずつ数えることはなくなっていきます。しかし、次に6こや7こなど、5より多い数を見せるとまた、1つずつ数えようとすることがあります。

また、大人でも100を超えるような数を量としてイメージすることはあまりしないのではないかと思いますが、大人の場合、1000や10000などの数はお金をイメージすることで考えやすくなったり、10進法の理屈を理解しているので、悩むことがなかったりするのに対して、子どもはまだ大きな数をイメージする手立てが限られているため、1000や10000などになると、タイルや玉などでイメージしようとすると、うわぁ、いっぱい!!となって、手こずるのだろうと思います。

繰り上がりが当たり前に理解できるようになるまでは、時々こんなことが起こります。
今日のレッスンでもそういう場面に出くわしたのですが、例えば長さや嵩などの単位換算をするときに、234cmは2m34cmと換算できても、1234cmになると迷う。そして、1を隠した234cmなら2m34cmと答えられたとして、その流れで1を見せても、1と2で3m34cmというような答えを出す子は珍しくないのです。

大きな数になると、位の区切りの意識がまだしっかりない子は、それより大きいところの位の数を足してしまって答えにすることがあって、しかし、それに気づかない大人が見ると、え?なんでそんな答えになるの??とただただ疑問を感じることになるのではないかと思います。

子どもが一所懸命考えているようなのに、思いがけない答えを書いたときには、どう考えてその答えを出したのか大人の側も色々考えて、あ、もしかしてこう考えたのかな?と推測できると、子どもも大人もすっきりします。
そこで「ちがうでしょ?なんで?」というようなことを言われたとして、子どもが説明できればいいのですが、その子にとって「大きい数」の問題を一所懸命考えているので、うまく説明ができない場合もあると思います。
そして、せっかく一所懸命考えたのにただ「ちがうでしょ!」とか「そんな答えになるはずないでしょ?」などと言われてしまうと、子どもも混乱し、どう考えたらいいのかわからなくなってしまうかもしれません。

いい加減にやっているようなときは注意してもいいと思いますが、子どもが真剣に取り組んでいるときには、大人の側も子どもの頭の中を一所懸命推測してみるのもいいのではと思います。

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