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2017年6月17日 (土)

きっとほんとは難しくないのに。

算数アレルギーのような状態でおうちの方もどうしたらいいのか困られて、うちに来てくださったという経緯の低学年さん。まだ数か月なので劇的変化は見られないものの、アレルギーは少し和らいだかもという印象を受けていました。

既に習ったこともわからないというような状態からのスタートだったことと、低学年さんだと基礎が分かっていない状態で積み上げるのは難しいこととで、学校の進度が気になりながらもその子の理解を見ながら進めてきていました。
そのせいもあり、教室でするより数日前に学校で長さの学習をし始めてしまったようでした。
定規の使い方は習っていたようだったので、長さを測ったりすることから始め、順に課題に取り組んでもらったところ、元々とても几帳面で丁寧な子なので、測るのもかなり正確で、直線を引くのも結構上手でした。

前回は2本の線の長さを測って、合わせたらどれだけの長さになるかというあたりまでで終了だったため、今週は学校で長さの計算問題にも進んだようです。でも、なんだかよくわからず、先生がわからないのはとばしていいと言ったとのことで、ほとんどできなかったというのです。

でも、教室で長さを測って2本の長さを合わせたり、2本の長さの違いを求めたりした後、定規を見てもいいということで計算式のプリントにも取り組んでもらったところ、苦戦したのはほんの数問で、ほとんどはきちんとできていました。

長さ、それもcmやmmは身近な単位ですし、定規は子どもたちの筆箱に普通に入っているようなもので、この先何度も何度も目にするので、最初の段階でいっぱい色々なものの長さを測ったり、比べたり、合わせたりすれば、ほとんどの子がきちんと理解できるのではないかなと思います。
mやkmになると、子ども達にとってはパッと目に入る長さではなくなりますから、長くなるほど難易度は上がると思いますが、少なくともcmとmmは短い長さの単位なので、10で繰り上がる考え方を身に着けていて、100までの数を理解している子は、慣れれば難しいと感じることはないかなと。(もちろん目盛りを読むのがとても苦手な子などもいますので、個人差はあると思いますが。)

教室で先にやれていたら、難しいという先入観を持たずに済んだかもと思うと申し訳ないことをしたなと思いますが、100までの足す・引くがまだスラスラとはいかない段階なので、多少難しく感じるのは今は仕方ないのかもしれません。
何度か学習するうちに、なんだ思ったより簡単だなと思ってもらえるようになればいいなと思います。

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