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2017年6月 3日 (土)

ブレイクスルー

今日は教室の出来事ではないお話です。
このところ連日、世界卓球で日本代表選手たちが目を見張るような活躍を続けていて、海外サッカーはオフシーズンに入ったというのに、昼夜逆転生活は直らぬまま継続しています。

先日、平野美宇さんがアジア大会で優勝し、今大会では大いなる注目を浴びていましたが、新たなヒーローが生まれました。16歳、17歳でもすごいと思っていたのに、今度は13歳です。
それだけでなく、20代半ばの選手たちも本当にみんな素晴らしく、一体いつの間にこんなにも日本の卓球のレベルはあがっていたんだろうと驚くばかりです。

平野さんがアジアチャンピオンになった後、インタビューか何かで言っていたことがありました。
彼女はオリンピック代表になれず、その後猛練習をし、その間に中国のリーグにも挑戦したことで、中国選手も同じ人間なんだと思ったというような感想を持ったそうです。

きっと、それまでは中国選手はすごい、自分にはとても叶わないというような思いがあったのでしょう。しかし、実際に対戦をし、それを日常的に見たことで、同じ人間なんだ、勝てるかもしれないという気持ちが生まれた、そのことが優勝に大きな影響を与えたのではないかと思います。

ほかのスポーツなどを見ていても、例えばひと昔前は男子でも4回転は未知の世界だったはずですが、誰かが飛べるようになると、次々と飛べる人が現れ、今では4回転半や演技中に何種類もの4回転を飛ぶ選手も何人もいます。

短距離100mも、ついこの前、まだ高校生だった桐生くんが10秒を切るかも!と大注目を浴びたのが、今では日本にそんな選手が3、4人いるんですよね。

教室で子ども達とレッスンをしていても、例えば一般的な常識ではその年齢の子にそんなことできるはずないのでは?と思うようなことでも、私が先入観を持たず、きっとできるよと言って見守っていると本当にできるというようなこともよくあることです。

できないと思うとできない。そんな話を聞いたことがありますが、自分で思い込むにしろ、周囲から無理だと言われるにしろ、そんなことはできない、できるはずはないと自分で思ったことは、その多くができずに終わるのではないかと思います。
ということは、その反対にできると思えば少々難しそうなことでもできてしまうなんてこともあるのではないかと思いますし、スポーツなどでは普通の人間には無理だと思われていたようなことを誰かが目の前でやってみせてくれると、あ、できるのかもと思えて、実際に成功する人が次々出てくるというようなこともあるのかもしれませんね。

そう思えば、私たち大人は子ども達に対して、「そんなこと無理だからやめておきなさい」とか「そんなのできないよ」とかいうことを口にするときには、よくよく考えて、本当にそれをいう必要があるときだけ(それがどういう場合かちょっと思い浮かびませんが。)にとどめるようにしなくてはいけないのではないかと思います。

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