不思議な現象
子ども達とレッスンをしていると、時々、え?どうしたの?と不思議になることがあります。
もちろん、そういう状況にも随分と慣れましたが、「おかしなスイッチが入った」などと表現したりして、何とかそこから脱出してもらえるよう、あれこれ試すということはよくあることです。
今日のレッスンでも、嵩の学習をしていた子がある問題で行き詰りました。
その問題に至るまでは結構順調に進んできており、計算問題ばかりのプリントになった2問目。
30L—9L7dL—3dL という問題で、全部で10L引くことになるので、答えが10L。
もちろん、学習し始めて数回。学校ではまだやっていない内容なので、簡単ではないかもしれませんが、何か考えているようだったので様子を見ていました。
すると、「14L」という答えが。
14L…。う~ん、何をどう考えたんだ??
どう考えたのか推測ができず、本人に尋ねてみたものの、眠いのか難しくてぼ~っとしているのか、反応がはっきりしません。
そこで、「9L7dL取って、3dLも取るのよね?全部でどれだけ取るの?」と尋ねてみたのですがこれもなぜか推測がつかない答えが。
そこで更に、リットルます、デシリットルます、10ミリリットルますを置いて、式では何が何個あって、それから何を何個取るのか説明してもらったところ、L30個からLを9個とdLを7個取って、dLを3個取るとますを触りながら説明できました。
ああ、これで大丈夫かなと思ったのですが、なぜかまだダメ。そこで、Lを9個取ったらどうなるか尋ねると、それは21Lと答えられたのですが、再びストップ。
ひとまずその問題は保留にして、それより下の問題を解いてみてもらったところ、難しさは変わらない、もしくはそれより難しいものもきちんと解けたので、たまたま何かおかしくなっていただけなのかなと、再び元の問題に戻ってもらったのですが、その問題になるとやはりダメ。
その後更に何度もやり取りをした末、なんとか答えには辿り着いたものの、どうしてその問題だけがあんなにも苦戦したのかはわからぬままでした。
でも、不思議なことに子ども達には結構見受けられる現象でもあるのです。
難しさはさほど変わらないように思われるのに、なぜかプリントの中のある問題だけ完全にお手上げ状態でどうにもならなくなり、ほかの問題を先にやってみてもらうとすんなりできるので、最後にまた戻るとできない。そういうことはこれまで何度も経験してきました。
その不思議な現象につける名前は思いつきませんが、何なんだろうなといつも不思議な気分になります。
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