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2017年5月20日 (土)

「ダメなの?」

私自身も、人から見ればなんでそんなことが苦手なの?というようなことでも苦手なことがいくつもあるのですが、子ども達の中にも何かに対するこだわりが強かったり、意外なことが苦手だったりという子がいます。

自分がやりやすいと感じる方法があると、それを崩すことに強く抵抗を感じる場合がある子とレッスンをしていたときのことです。
教室でも学校でも筆算を習い始めたのですが、前回のレッスンのとき、筆算の式が書かれたプリントを渡すと、おもむろに定規を取り出して、位ごとに数字を区切る縦の線を、全ての問題に、それも1本1本丁寧に引き始めました。

雑に済ませても平気な子ならさほど時間もかからないかもしれませんが、1本1本が丁寧なので、それだけでも全問に引いているとそれなりに時間がかかります。
そこで、「その線引かないとできない?」ととりあえず尋ねてみたところ、「引かないとわかんない。」とのことだったので、初回だし慣れるまではいいかと、代わりに私が線を引いてからプリントを渡して問題を解いてもらうようにしました。

その後学校でも授業でやったようですし、宿題にも出していましたので、今回は線を引かずにやってみてもらおうと思い、そのままプリントを渡したのですが、やはり同じように丁寧に線を引き始めたので、「試しに線引かずにやってみられない?」と聞くと、「引いちゃダメなの?」と。

この子は「ダメなの?」と聞くときには、それをしないと不安だったり、難しいと感じたりするらしいということがわかってきたので、ダメとは言わずに、学校では先生は何も言わないか尋ねてみたところ、先生は何も言わないと。
先生は最初のうちだから何も言わないのか、ずっと引き続けてもOKなのか、その辺りがわからないので、さてどう言えばいいかなと、少し考えました。

「慣れてきたら引かずにできるようになった方がいいと思うけど、もし線を引かなかったらできないんだったら、できないよりは線を引いてできる方がずっといいから、引いてもいいよ。」

そういうと、やはり線を引いて解いていました。少なくとも今の段階ではその子は線を引かなければできないと感じているようで、それを無理に止めると本当に解けなくなる気がしたので、その日はそれ以上言わず、引きたいなら引いていいことにしてレッスンを進めました。

丁寧に線を引いて問題を解いていたら、テストなどで時間が足りなくなってしまうかもとか、クラスの子達のペースについていけなくて苦手意識を持ってしまうかもとか、あれこれ考えてしまって、引かずにできるなら…と言ったのですが、本人がもう引かなくてもできると感じるまでは無理に止めさせない方がいいのだろうと思うので、もう少し様子を見てみようと思います。

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