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2017年5月18日 (木)

ほんの少し

小学生の頃通ってくれていて、中学時代は徒歩圏の塾に通いつつ、一時期数学だけこちらに戻ってきてくれていた子が高校生になりました。
入学前に高校入学準備ということで、少し数学を一緒にさせてもらい、その後もスポット的に何度かレッスンをさせてもらっています。

元々数学は結構よくできる子で、めんどくさがりなので、覚える必要のないことは覚えなくていいというのはその子にも合っていて(私自身がそういうタイプなわけですが…(汗))、 入学前に一緒にレッスンをしたときも、最低限のことしか説明しないで、その子自身に考えてもらう形で進めていきました。
しかし、進学校で予想通り授業の進度も速く、定期試験前ということで範囲を聞くと、ひと月足らずの間に、やはり一緒にしたところより先まで進んでしまっていました。

一緒にしていないところを重点的にしようと思い、復習内容であるはずのところを考えてもらったところ、学校で習ったことを思い出そうとする様子が見られました。また、ある問題では、その子なら公式などを覚える必要もなくできそうなものであるにも関わらず、見るなり「うわぁ、これムズイやつや!」と嫌そうな声を出したので、「え?できるやろ?難しくないはずやけど。」と声をかけて様子を見ていると、私にそう言われたからとりあえず見てみるかという感じで問題を考え始め、結局は「な~んや、簡単やん!」と。

因数分解や展開の公式も、どこがマイナスになるんだったかを思い出そうとしているようなことがあったので、「それ、考えたらわかるやん。こっちがマイナスなんやから、それが2乗になればプラスやけど、そうじゃないところはマイナスでしょ?」みたいなことを言っただけで、「ああ、じゃあこことここがマイナスか。」という反応。

結局、数学の力がある子であっても、自分の頭を通す前に説明されてしまったことは、考える機会がないまま「覚えること」となってしまい、その結果、忘れやすくもなり、更には考えようというのではなく、思い出そうという風に頭が働いてしまうということが起きてしまうということなのだと思います。

どうにも数学が苦手な子や、機械的に暗記することが得意な子などは、習ったことを覚えて使うというのもひとつの方法だと思いますが、本来数学が好きで、力もあるような子は、学校で習う前にほんの少しでも、自分の頭で考えてみる、「これなんだろうな?」でもいいので、与えられる前に自分の頭を動かしてみる、そういうことがとても大事なのではないかと、改めて感じました。

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