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2017年5月10日 (水)

これって案外すごいことなのかも。

教室で子ども達とレッスンをしていると、今ではもうすっかり当たり前のような感覚になっているのですが、もしかするとこれって案外すごいことなのかもと思うことがあります。
今日のレッスンでも、6年生の女の子と比の利用の学習をしていて、それを感じることがありました。

その子は、比に関して「:」を使うことと、それを「対」と読むことなどの基本的なこと以外はほとんど説明いらずでどんどん進んでいたのですが、元々図を描いたりして考えることが当たり前になっている子達には比の単元はほとんど説明がいらないというのはよくあることです。

そんな中、応用問題の中で何か問題の意味を勘違いしているらしいことがあり、決して難しくないはずなのに、何か違う捉え方をしていそうだなと感じました。
牛乳とコーヒーを混ぜてカフェオレを作るような問題で、牛乳とコーヒーを混ぜ合わせる比について考えるものだったのですが、最初に作ったものに牛乳だけを更に足して、比を変えたら、足した牛乳はどれだけかという感じでしたので、本来のその子なら、それまでの問題もスラスラ解いていたことからして、詰まるようなところではなさそうです。それでも手が止まっているので、問題がわかっていないんだなと、意味が理解できているか確認したところ、書かれていることの意味はわかっているようなのに、どこかで詰まっている様子です。

そこで、「たとえば、カ○ピスを作って飲もうと思って、コップの4分の1カルピスを入れて、4分の3水を入れたら、カ○ピスと水の比は1:3よね?」と宙に手でカルピスを注ぐ幅と水をそそぐ幅をおおよそで見せると、ちょっと考えて「ああ、うん。」と納得。
「で、それだとちょっと甘すぎだなと、最初のカ○ピスと同じだけ水を足したら、カ○ピスと水は1:4になるよね?それはわかる?」と尋ねると、また少しだけ考えて「うん。」と答えたので、「そんなような意味なんやけど…」と言ったところで、何か線がつながったようで(どう勘違いしていたのかは不明ですし、実際の問題はもう少し難しいものでしたが。)「あ!」と顔がパッと閃いた顔になったかと思えば、あっという間に解き切りました。

この子に限らず、慣れている子達とは、実際に図を描いて見せなくても空中に身振りで表現したり、時にはそれすらせず言葉だけで伝えても、子ども達の頭にイメージが描かれているのがこちらに伝わってくることがよくあります。
それは今の私には珍しいことではないので、あまり意識したことがありませんでしたが、こうしてそれぞれの子達が自分の頭でイメージを描ける状態になっているというのは、案外すごいことなのかもしれないなと思います。
でも、それは何も特別な能力ではなく、小さい頃からしっかり自分で考え、自分で絵や図を描いたり、具体物を使って確認しながら進んでいけば、自然と身についていくものなのだと思います。(中には生まれつき長けているのだなと感じる子もいますが。)

そういう子達は学年が上がっても算数で苦労することはまずないと言っていいのではとも思いますので、これからもその能力をしっかり育んでもらえるようにしていきたいと思います。

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