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2017年3月14日 (火)

慌てずゆっくり

今日のレッスンでのこと。
幼稚園の頃から、園でお勉強をし、今通っている学校も進度が早いらしい子が問題に取り組んでいる姿を見ていました。
今は、一緒にレッスンさせてもらえるようになるまでに、既に習ってしまっていることのおさらいが中心なので、最低限必要なことは先に言うものの、どんな風に取り組むかを見ていることも多いです。
体験のときの様子からして、数のイメージがあまり伴っていないようだったので、教具を使って確認などするのですが、これまで習ったことが邪魔をして、プリントの数字だけを見て、やり方を思い出して解こうとしている様子が感じられることも少なくありません。
この子は何にも悪くない。そういう指導を受けて、その通りにしようとしているのだから、この子を責めることはできない。それはよくわかっていますが、見ていると悲しい気持ちになるのも事実です。
もちろん、まだ小さい子なので、これから少しずつ変わっていくと思いますが、一番気になるのが、私は一切急かしていないにも関わらず、焦って答えを出そうとして間違えるということです。
計算などは、過去の指導が邪魔をするのはわからないでもないので、少しずつだなと思っていますが、恐らくこれまでしたことないはずの課題でさえも、早くしようと焦ってゴチャゴチャになってしまうことがあるのです。
今日は積み木を3方向から見た図を描く課題がよくわからない様子だったので、まずは図に描かれているのと同じように積み木を積んでもらうことにしました。
図では斜めから見たように描かれているのですが、それと同じに形を作ったことを見届けてから、指定された面が前になるように積み木を45度ほど向きを変えてもらうことにしました。
もちろん、角度を指示したわけではなく、前と書かれているところを前に向けてねと伝えたのですが、二度、三度と繰り返しても形がズレたり、違った形なのに直そうとしなかったり、なかなか正しく置けません。
形が苦手な子もいるので、この子もそういうタイプなのかもとは思いましたが、どうも慌てている気もするし、向きを変えた後はお手本と見比べている様子もありません。
どうにも気になったので、ひと言その子に言いました。
「学校とかではどうかわからないけど、私はここで、早くしなさいって言ったことないよね?慌てなくていいから、落ち着いて、きちんとお手本を見てやってみてくれる?」
すると、次にトライしたらあっという間にお手本通りの形で前を向けることができました。
あまりの呆気なさに私の方が驚いたのですが、つまりこの子は焦ってしまって、何も見えておらず、何も聞こえておらずだったのかもしれないなと。
そして、それはこれまでの教室や学校などで時間をかけてそうされてしまったんだろうなと。
この子を見ていても、意味を理解していない段階で急がせること、焦らせることの弊害がどれほど大きいかを改めて感じます。
理解のスピードには個人差がありますから、みんな同じスピードで進むこと自体が無理なのです。学校などでは全員に合わせることは難しいとは思いますが、お子さんの様子をご家庭で見て、なんだか焦っているな、考えていないなと感じられるときは、急がなくていいと言ってあげてもらえたらなと思います。

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