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2017年2月21日 (火)

覚えるべきことかどうか。

教室で子ども達に「人はやらないと忘れちゃうものなんだよ」という話をすることがありますが、最近はそれを身を持ってひしひしと感じます。
さすがに頻繁にやっていることは忘れませんが、例えば、そんなに難しくはないことでも、過去にやってしばらくやらずにいると、あれ?どうやるんだったっけな?というのはしばしば経験します。

これが高校数学などになると、元々自分が高校生のときにじっくり考えて理解していたわけではありませんし、それから長い長い歳月が過ぎ去り、歳もとった上で改めて学び直ししている状態ですから、その時解けても、少し間が空くとふりだしに戻っていることが少なくありません。

もちろん、やり方を覚えて解いているわけではないので、一度解いたものであれば、そこでまたあれこれ考えれば解けるものも結構ありますが、覚えているかどうかでいえば、こんなにも忘れるものか…と愕然とするレベルです。

反復しないと覚えていられないというのは多くの場合事実なのだろうと思います。
ただ、例えば学習に関して言えば、算数や数学では、公式を丸暗記して当てはめれば解ける問題も少なからずあります。そして、これまでの学校教育、試験の多くは、習ったことをどれだけ覚えているかで成績が決まる、合否が決まるというものが多かったのは確かです。

ですが、例えば、公式を覚えていても意味を理解していない状態と、公式は覚えていないから解くのに時間はかかるけど、理解して自力で解くことができる状態とでは、これからの時代ますます、後者の方が評価されるようになっていくのではないかと思いますし、そうなっていかなければ日本は他の進んだ国からどんどん後れを取っていくのではないかとも思います。

というのも、公式を忘れたのであれば、今の時代、それを調べるのなんてあっという間です。社会の歴史の人物名や年号なども、忘れてしまっても調べたら大抵のことはすぐにわかります。
「調べたら簡単にわかること」で成績をつけるということは、もう時代遅れなのではないかと。

もちろん、たくさんのことを覚えられるというのはひとつの才能だと思いますし、そういう子で「本物の学力」というようなものも高い子はいるかもしれません。
ですが、意味も理解せず、ただひたすらに覚えて、機械のように処理をすることを繰り返す学びは、子ども達の将来を考えると、今後ますます、それでは太刀打ちできなくなっていくのではないでしょうか。

覚えるしかないことももちろんありますが、覚えずに済むこと、考えればわかることまで何もかも覚えさせるというのは、子どもの考える力を奪うことになりかねません。
お子さんを指導する際に、これは覚えるしかないことなのか、覚える必要があることなのか、指導する側が少し意識して頂くことも大事なことかもしれません。

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