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2017年2月 6日 (月)

気をつけよう。

先日のあるレッスンでのこと。
まだお互いのことをあまり知らないという新人さんとレッスンをしていたのですが、まだ小さいのに算数に苦手意識があるようだということで、どのあたりから難しくなるのか見つけるため、おさらいのようなことから一緒にし始めました。

初めのうちはその子にとってかなり簡単だったようで、ニコニコしながら取り組んでくれていたのですが、途中、突然表情がこわばり、ああ、この辺りには苦手意識があるんだなと思うところが見つかりました。
それでも、やってもらったらある程度できていたので、どんなふうに考えていそうか見ていたところ、さっき教具を使いながらやりとりをしたときにはかなりすんなりできていたものが、紙にかかれた絵になった途端、ひとつひとつ数えていそうだということがわかりました。

もちろんそれでもできていましたし、更に、苦手意識があるとも伺い、実際に表情を見ていてもそれははっきり感じ取れましたので、そのやり方がダメというようなことはもちろん言わず、「できてるからそれでもいいんだけどね」と前置きをした後、もちろん極力穏やかな口調で、こんなやり方もあるし、その方が間違いにくいんじゃないかなというような提案をしました。

すると、表情をこわばらせ、泣きそうな顔になって「ごめんなさい」と言ったのです。
怒るとコワイというのは否定しませんが、少なくともその子に対してまだ一度も怒ったことはありませんし、怖い私を見たこともまだないはずです。それなのに、どうして謝るのか、なんだかとても切なくなりました。

そこで、何も悪いことはしていないんだから謝る必要はないこと。今それができないとか、わからないとかいうことは何も悪いことではないこと。できないことやわからないことを勉強するのだから、今できなくても何も問題がないことなど、ゆっくりひとつひとつ話しました。
まだ小さいその子にどれだけ伝わったかはわかりませんが、これまでに何かができなくて怒られたことがあるか、もしくは誰かが何かできなくてひどく怒られている場面を目にしたことがあって、その印象が強く残ってしまったかなんだろうなと。

これまで、小さい子がたかが算数ができない(実際にはできていなかったわけではありませんし。)というだけで、あんなに悲しい表情をしてか細い声で謝られたことは記憶になかったので、ちょっと衝撃的でさえありました。

自分では気をつけているつもりですが、できていないことに対して子どもの側が怒られていると感じてしまうことがまだまだあるかもしれません。また、感受性の豊かな子、頭のいい子などは、自分が怒られていなくても、側で誰かがきつく怒られているのを見たら、それによって「自分は怒られないようにしなくちゃ…」と思ってしまうこともあるかもしれません。
問題ができなくて怒るということはしていないつもりですが、一層言葉に気をつけていかなくてはと思いました。

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