« 試行錯誤する力 | トップページ | 小さな感動 »

2017年2月14日 (火)

おめでとう。ありがとう。

多分2年生の春から通ってくれて、6年生の終わりまで一緒にレッスンをさせてもらった子が、中3の受験生になりました。
家から徒歩圏ではなかったことや、うちでは数学と国語以外は見られないことやで、中学からは歩いて通える塾に行っていたのですが、思いがけず最後の追い込みで3か月足らずの間また一緒にレッスンをさせてもらう機会を頂きました。

元々その子は中学は公立に進んで、高校受験で行きたい関東の私立校に挑戦するという目標でがんばっていたようで、久しぶりに戻ってきたその子はすっかり背も高くなり、雰囲気は今時のかっこいい男の子になっていましたが、相変わらず考えることは好きなようで、見ていても数学はかなりできるなという感じでした。

ただ、ちょっとうっかりのミスが少なくないようだったので、それは心配でしたし、また、試験は当日何が起こるか分かりませんから、どれだけ準備をしていても結果は神のみぞ知る。
ドキドキしながら報告を待っていたところ、こちらで受けた私立は特進のトップのコースに特待生合格をしたという素晴らしいお知らせと、本命の学校には補欠、それも補欠の1番だとのお知らせが…。

補欠の1番であればほぼ合格間違いなしだとは思いましたが、やはり合格のお知らせを聞くまでは安心できません。早く連絡が来るといいなと思っていたところ、今日のレッスン中に電話が。
本人が少し高揚した感じで「今、合格しました!」と報告してくれました。

希望する高校への進学が決まり、念のため受けた私立校では抜群の結果を出し、本当によく勉強したんだろうなと思います。
でも、こんなすごくなった彼も、小学校4年か5年の頃の今でも忘れられないエピソードがあります。
算数に比べると国語は好きじゃないという、算数が好きな子にありがちなパターンだったのですが、読解問題の中の3択や4択の問題などをやってもらうと、時々、絶対それは間違いってわかるやろ??と思う選択肢を選ぶことがありました。
ひっかけてやろうというのではなく、明らかに最初に間違っていると気づくような答えを選んでいるようなこともあり、そのほかの記述問題などとのバランスからしても、どうもおかしいな、全く読んでいないのかな?と不思議に思っていました。

あるとき、あまりにひどい答えを選んでいたことがあり、「ねえ、ちゃんと問題読んでる??こんなん絶対間違ってるってわかるやん?」と、至って真面目な顔で「うん、そやで。」と答えたのです。

え?どういうこと???

一瞬彼が何を言っているのかわからず、ぽかんとしたのですが、次に彼の口から出た言葉は

「だって、適当に選ぶんやろ?」

!!!!!!!

もう本当に本当に意表をつかれ、大爆笑しました。

「え?もしかして、わざと間違ったのを選んでたってこと?」
「うん、だって、適当に選ぶんやろ?」

ああ、日本語って難しい…。(苦笑)

「そうか。適当っていうのは2通りの意味があってね、いい加減にするっていうような意味と、ぴったり合うっていう意味があるんよ。」
「え~!!そうなん!?知らんかった!!」

彼は「適当なものを選びなさい」と書かれている問題は、これまでずっと彼なりに、これは絶対答えじゃないわというものを選んでいたようです。
私の疑問も彼の勘違いも一気に解決した出来事でした。(本人はそのエピソードはもう忘れていましたけどね。)

思いがけず最後の数ヶ月だけ一緒にレッスンをさせてもらえたことで、合格の喜びも共有させてもらえて本当に幸せだなぁと思います。
また来ようと思ってくれて、ありがとう。
志望校合格、本当におめでとう。

|

« 試行錯誤する力 | トップページ | 小さな感動 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: おめでとう。ありがとう。:

« 試行錯誤する力 | トップページ | 小さな感動 »