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2017年2月 9日 (木)

教わらずに気づく子ってどれぐらいいるんだろう。

算数の問題で、高学年になると、グラフを見て気づいたことを答えなさいというような問題があります。
今後ますますそういう問題が増えていくのかなと思いますが、今日のレッスンでも、2つの柱状グラフを見て、気づいたことを答えなさいという問題が出てきました。

そのグラフと言うのが、ある県の男女の年齢別人口の柱状グラフの平成7年のものと平成17年のものを見比べるというものでした。そして、その問題に対して、その子は、グラフの中のある年齢層だけを取り上げ、平成7年より平成17年の方が増えているというようなことを書きました。
7年と17年の同じ年齢層を比べたら、それは確かに正しいのですが、2つのグラフを見くらべてある一つの年齢層だけ比較するというのでは、仮に10点満点だったら1点か2点もらえたらいいかなというところだろうと思います。
かといって、このグラフの場合、すべての年齢層について比較して書いたとしても、それは問題を作った人の意図には合っておらず、10点をもらえることはないわけです。

男女の年齢別の人口のグラフの比較、それも7年と17年での比較ですから、7年に20歳だった人は17年には30歳になっているわけです。また、人間ですから、20歳代の人口が10年後30歳代になったときに増えるということも普通はないと考えるのが自然です。
もちろん、転入や転出などで増えたり減ったりということは考えられますが、例えば平成7年に対して平成17年に20歳代の女性が30%増えていたら、「なんでこんなに増えたんだろう?」と気づけるなら、その子はグラフをかなりきちんと見ることができているとも言えるでしょう。

この問題では、グラフの形はあまり変わらず、10年上にずらすとほぼ重なるということに気づけるかどうかがポイントだったのですが、こういうことを誰かに教えてもらうことなく気づける子どもは一体どのぐらいいるんだろうなと思いました。

こういう力をこれから小学校や中学校で伸ばしていくことを目指してるのかもしれませんが、きっと一朝一夕にどうにかなるものではないだろうと思います。また、学校など大人数でこういうことに取り組むには、今の学校制度ではまだまだ難しいところが多いのではないかとも思います。

つまり、普段から問題意識を持つこと、ご家庭でニュースなどについて話してみたり、写真や表などを見てどんなことがわかるかお互いに言い合ってみたりすること、そんなことも大事になってくるのではないかなと感じます。

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