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2017年1月24日 (火)

持って生まれたもの

先日、インターネットで目にした記事で、運動能力に限らず、知能なども環境的要因によるものより遺伝的要因によるものの影響が大きいというようなものがありました。
ただ、この「遺伝的要因」というのは、親から子に、親の能力が遺伝するという意味ではなく、持って生まれた遺伝子の影響を強く受けるというような意味だとか。
ざっと読んだだけだったので、その研究結果の信頼性がどの程度なのかはわかりませんが、教室の子ども達を見ていると、確かに「持って生まれたもの」で少なくない部分が決まっているのではないかとは感じます。

昨日も書きましたが、私自身は空間認知には長けていなくて、そこは努力してもある程度までしかできるようになりませんでした。ただ、思い返してみると、勉強に関しては小中学校の間はあまり苦労をした記憶はありませんし、スポーツも、特に努力しなくてもほとんどが人並み以上にできました。もちろん、その分人が簡単にできることで苦手なことも色々ありますが、それらはどんな環境で育ったかというよりは、持って生まれたものの影響が強いような気がします。

教室の子ども達と算数をしていても、ああ、この子はこんなに小さいのに頭の中で展開図を組み立てられるんだなぁと感じる子や、ほとんど何も説明していないのに、いともたやすく繰り上がりや繰り下がりを理解し、大きな数でもスイスイ解いていく子がいる一方で、一所懸命取り組んでいるのが伝わってくるのに、なかなか思うように成果が出ない子もいます。

それでも私は、ここに来てくれる子達とは、その子が今よりできるようになった、成長したと感じられる機会を少しでも多く作れたらいいなと思いながら、レッスンをさせてもらっています。

今日は、数量感覚に優れているなぁとしみじみ感じる1年生さんとのレッスンがありました。
つい先日から長さの学習を始めたばかりなのに、mm、cm、mの3つの単位の単位換算をほぼノーミスでスイスイと解いていくのです。mをmmに直すようなものでも、きちんと考え、迷いなく答えを書く様子は、見ていてしみじみ感心するものがありますが、この子は展開図はこれほどには得意ではないようです。
小さいうちにしっかり考えて問題と向き合っていくことで、その子が得意なことが何か、苦手なことが何か、早いうちからある程度見極められるのかもしれません。(それによって、得意なことに力を入れるか、苦手を早目に克服するよう努めるかなど、方針も立てやすくなるかと思います。)

これは、小さいうちから単に先取りで訓練のように問題をこなしていくことでは、なかなか気づけないことなのではないかとも思います。
そういう意味でも、小さいうちは量をこなさせるより、スピードを求めるより、少ない量の問題をじっくりじっくり考えるという取り組みが大事なのではないかなと思っています。

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