早くも変わり始めたかな。
先日から来てくれている1年生さんとのレッスン。
幼稚園がお勉強をさせるところで、その後も私立の小学校に進み、お話を聞く限りでは進度も結構速いようで、算数は既に2年生の内容に入っているようです。
ですが、体験レッスンをさせてもらったところ、一所懸命取り組んでくれているのはよくわかるものの、まだ1年生だというのに、習ったやり方を思い出そうとがんばっている感じが伝わってきて、楽しそうな雰囲気もありません。
先生が何か言ったら「はい」と返事をするように学校で言われているらしく、私が何か言うたび「はい」と丁寧な返事も返ってきます。ただ、返事をすることに意識が行って、どうも言っていることをきちんと聞けていないのではという気配も感じました。
そこで、学校では人数が多いからお返事しないと先生も困るかもしれないけれど、ここでは私は目の前にいるから、お返事しなくても顔を見たらわかっているかどうか大体わかるので、いちいち「返事しなくちゃ!」と思わなくていいよと伝え、それよりも話を聞くことに集中してほしいということも伝えました。
そして、とにかく答えを出さなくちゃ!と焦る風なのも、ここでは急がなくていいから、しっかり考えてと。
すると、恐らく素直で真面目な子なのでしょう。言われてすぐから、返事をするよりがんばって聞こうとしてくれているのは感じられるようになりましたが、これまで積み重ねてきたのであろう、じっくり考えるより焦って答えを出そうとする感じはなかなか変えられないようでした。
しかし、今週はレッスンの途中、また習った通りにやっているんだろうなと思うことがあり、それについて、できているからそれでもいいのだけど、問題によっては違う考え方もできるよという話を、その子と姉妹さん達との間でものをやり取りするようなたとえを使って話しました。
すると、それまではその子にとっては、ただの計算処理の作業でしかなかったものが、解く前に「えっと、これはぼくが○匹持ってて、Rちゃんに△匹あげて、Yちゃんに□匹あげるんだから…」と、なんだかニコニコ楽しそうに考えるようになりました。
この素直さがあれば、きっとこれからどんどん変わっていくのだろうなと、ちょっとワクワクしてきました。
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