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2016年12月20日 (火)

大人と子どもの感覚の違い

今日は通常のレッスンのほかにおひとり体験レッスンをさせて頂きました。
そのお子さんのほかに下にもまだ幼いお子さんがおられ、体験レッスンの間、お母さまはそのお子さん達もご一緒に教室で見学をしておられました。

体験レッスンをしている間、側で聞こえるお母さまとお子さんとのやり取りはとても微笑ましく、またとてもよい子とは言っても小さいお子さんをお二人一度に相手をしておられたので、なかなかじっとはしておられなかったり、時には大きめの声を出してしまわれたりというようなときでも、とても穏やかに優しく対応されていて、素晴らしいなと感じていました。

そんなお母さまのご様子からすると、普段、上のお子さんに対してもきっとこんな感じで接しておられるのだろうなと思えたので、恐らくお母さまの接し方というよりは学校で周囲のお子さんを意識してしまったり、学校で先生が早くすることを求めるタイプの方だったりするのかなと思いましたが、体験レッスンをさせてもらった子は、まだ1年生さんなのに、レッスン中何度か「ちょっと待って」という言葉を口にしました。

以前にも書いたことがありますが、実はその言葉を口にする子は少なくありません。
因みに私は、その子が考えているようであれば絶対早くしてと急かすことはありませんし、考えているのかどうか判断がつかないときでも、考えているなら待つから、わからなかったら言ってねなどと声をかけて、基本的にはとりあえず待つので、私に対して「ちょっと待って」という必要はないのです。
それでも少なくない子が、問題を考えている途中で半ば反射的に慌てながら「ちょっと待って」と言うのです。

それを言われるたび、笑いながら「待ってるやん」とか「何にも言ってないやん?」とか言うのですが、それを口にする癖がついている子達は、なかなかその癖が抜けません。

つまり、少なくない子が勉強中、本人がまだ考えている、もしくは考えたいのに、何らかの邪魔が入る経験をしているということなのだろうと思います。

ただ、この「邪魔」は多くの場合、大人が思っている子どもが必要だろうと思う時間の長さと、子どもが実際に考えるために必要な時間の長さにかなりのギャップがあることで生じているのではないかとも思います。

これも何度も書いていますが、教室を始めた頃、とにかく考えているときに邪魔をしないということを意識して、子どもが黙っている間は待ち続けていたのですが、自分が想像する時間を超えても黙っていると、何も考えられていないのではないかと思って、これは助けなくてはいけないのでは…と心の中で葛藤し、いよいよ限界、もう待てない!と、自分が想定していた2倍か3倍の時間待った頃に、何事もなかったかのように答えを言うということが何度もありました。
驚いて、「え?考えてたの?」と尋ねると、なんでそんなこと聞くんだろうというような表情で「うん」と答えるようなことも何度もあり、教育学部を出ており、6年ぐらい塾講師もしていた身でありながらも、小さい子どもが考えるにはこんなにも時間がかかるのかということをその時初めて知ったのです。

子ども達に関わってきていた私でさえこんな状態ですから、お母さまやお父さまなどがお子さんの学習を見ているときに、お子さんが止まっているので、これはわかっていないのかなと、あくまでも親切のつもりで助け舟を出すということが少なからず起こっているのではないかなと思います。
もしそうであれば、それは単に大人の側が思っている以上に子どもは考える時間がかかるということを知って頂きさえすれば、お子さんの邪魔をすることもなく、やきもきすることもなく、不必要に焦らせることもなくなるのではないかなと。

もちろん、お子さんのタイプなどにもよりますが、助け舟を出す前にひと言「考えても分からなかったら言ってね、助けるから」というような声掛けをして頂くことで、安心して考えられるようになることもあるのではないかと思いますので、参考にして頂けたら幸いです。

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