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2016年12月24日 (土)

ちょっとしたことだけど

教室には貸出自由でかなりの数の本が置いてあります。
そして、本を返してくれるときに、子どもによって性格が表れるなぁと思うことがあります。

元あった場所を覚えていて、きちんと戻してくれる子。
場所を覚えていなくてキョロキョロするものの、なるべく元の場所に戻そうとしてくれる子。
とりあえず入れるスペースがあればどこでも気にせず戻す子。

また、本を立てるときにもきっちりタイトルが見えるよう、元々立ててあったようにきちんと戻してくれる子もいれば、上下ひっくり返っていても気づかない子、場合によってはひっくり返っているだけでなく、タイトルが本棚の奥に入るような向きで返しても気にならない子などもいます。

私自身は向きを揃えて、なるべく高さも揃えて、もちろんシリーズは固めて、見た目が整った感じにしたい性分なので、上下がひっくり返っていても気にならないのがちょっと信じられないような気持ちになるのですが、それもまた性格なのでしょう。(そう言えば、その昔、会社員だった頃にデザイナーをしておられた先輩は机がきちんと整っていると落ち着かないと言っておられましたし…。)

先日のこと、ある女の子が借りていた何冊かの本を場所を探して戻そうとしていました。
わからないものは場所を教えて戻してもらったのですが、同じ種類の本がすぐそばにあるのに、全く気にせずほかのところに立てようとしたり、続きものの本を番号順に並べているのに、その番号も気にせずだったりしました。
そして、極めつけは、絵本を上下逆さまの上に、タイトルが奥に入ってしまう状態でボックスに押し込みました。

ついそうじゃないよと注意しそうになったのですが、そうか、この子は意識したことがないのかもしれないなと思って、「ねえ、その向きに立てたら何の本かわからなくない?ほかの人、困らないかな?」と言ってみました。
すると、ボックスに入っているほかの絵本に目をやり、自分が今押し込んだ絵本を一旦取り出して、きちんと向きを直し、タイトルが見えるように入れ直してくれました。

子どもには一度言っただけではできるようにならない、躾は何度も根気よくというような話はよく聞きますので、今回のことでその子が今後返し方を意識してくれるようになるかどうかはわかりませんが、もし私が「こっち向きに入れてね」などと、どうするべきかだけを伝えたとしたら、なんでだろう?とは考えないかもしれません。なんでかわからないけど、言われたからするというのと、どんな向きならほかの人も見やすいかを意識して戻すのとでは、記憶の残り方が違うのではないかなという気はします。

レッスンでは考えてもらうことを常に意識してきましたが、考えさせるチャンスは普段の生活の中にも数え切れないぐらいあるんだなと思いました。

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