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2016年12月26日 (月)

私は見ていなかったのですが。

昨日、予備校講師の先生が出ているあるTV番組で小学校の算数について取り上げられていたそうですね。
そこでは、体積を求めるときに縦×横×高さだろうが、その順番が違っていようがその3つのものをかけていれば正解にすべきだということと、小数のたし算で「3.9+5.1=9.0」と答えても正解にすべきだということの見解が出ていたようですね。

面積や体積で公式の順と違うから不正解というのはおかしいと、私も思います。
掛け算の式には意味があるので順番を考えるようにという立場ではありますが、少なくとも面積は単位からしても
縦の辺と横の辺が掛け合わさっていればどちらが先でも同じものの面積が出ますし、そもそも、例えば面積を求めたい長方形が斜めに置かれていた場合、どちらを縦にするかは人によって違うでしょうから、それを公式の順にしていないからダメというのは無駄なこだわりだと思います。

ただ、小数の9.0という答えも正解にすべきという立場の方は有効数字ということを言っておられるようで、同級生たちの中にもそれで減点するのはおかしいという意見の子が複数いました。
でも、算数で小数のたし算・引き算を習う段階では、子ども達はまだ有効数字なんてものは習っていませんし(そもそも算数の範囲ではないですし。)、番組で取り上げられたような足し算は概数すらまだ習っていない段階でやる問題です。

数直線で小数などを学んだ場合、整数で表せないものを小数を使って表すという流れですから、1、2、3と、整数のところには整数が書かれている数直線を使います。0.1ずつ区切られた数直線であっても、0.9の次は1.0ではなく1と書いてありますし、0.01ずつ区切られたものも当然1.00などとは書かれていないわけです。

また、小数を習った段階でのルールとして、9.0などのように整数になるものは「.0」は書かないと習うわけです。筆算であれば、不要な0は斜線で消すよう習うのです。
教科書などでもそう指導されると思いますから、その上でテストなどで「9.0」と答えるというのは、先生の話を聞いていないとか、教科書をちゃんと読んでいないとか、そういう風に判断されても不思議ではないのではないかと。

もし仮に算数に興味があって、自分で色々な本で学んだり、誰かに教えてもらって、有効数字というものを知っている子が9.0と答えたというようなことがもしあれば、それはテストより前の段階で先生に質問するなどして、疑問を解決しておけばよいでしょうし、そうできなかった場合は、自分はそう考えて書いたということを先生に説明すればいいのかもしれません。

でも、掛け算の順にしろ、有効数字にしろ、算数の世界でのルールというのを「そんなのおかしい」という方が少なからずおられるようだということはわかっています。
しかし、例えばですが、小学校では円周率について、近似値ということで3.14を使って計算することになっていますが、これも、円周率はどこまでも続くと知っている子もいるでしょうし、教科書などにも途中までは書かれていたりすることもあります。
だとすれば、より正確に3.1415などを使って計算した子がいた場合、それも正解にすべきだということになるのでしょうか?3.14自体が近似値なので、3.1415を使えばより誤差が少なくなるでしょうから、より正しい答えを出したことになるはずです。それでも、小学校の算数では円周率は3.14を使うという約束があるので、3.14以外のもので計算したものは不正解にされても仕方ないのではないかと。当然知っているからといって、計算せずにπ(パイ)を使って答えたら、算数ではやはり正解にはしてもらえなくて仕方ないのではないかと。
それは「算数のルール」を守っていないからという理由なのではないのかなと思います。

数学ではOKでも算数でそれを習った段階ではまだ知らないこともいっぱいあるわけで、知らないけど書いた答えがたまたま数学では許容される答えだったという場合、それでも正解だというのは何となくスッキリしないなぁと。

これもきっと正解にすべきだという意見の方とは話が平行線になるのではないかと思いますが、基礎の学習の段階では多少の「算数のルール」はあってよいのではないかと思っています。

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