« 考えさせることの意味 | トップページ | 興味がないと考えない »

2016年11月29日 (火)

何十年も経って

小学校3年のとき、定年間近の年配の女の先生が担任でした。
その先生は、今の時代なら大問題になっていただろうと思いますが、子どもが見てもはっきりわかるあからさまなえこひいきをし、体罰などもされました。
お蔭で小学校6年間の中でも印象に残る出来事がいくつもあった年でもありますが、その先生が教えてくださったことのひとつに、長さの学習をする際みんなに配られた30cmの竹製のものを「これは物差しと言います。」と。
そして、子ども達が筆箱に入れているような15cm程度のもののことを定規というのだと説明を付け加えられました。

そのとき、へぇ~そうなんだ~と思ったものの、私の中では30cm以上のものを物差し、それより短いものを定規というのだという解釈をして、そのまま長い長い歳月が過ぎていきました。

で、たまたま今日、友人がSNSで関西人か関東人かを判断する簡易テストのようなものをシェアしていたので見てみると、その選択肢のひとつに竹製の定規の画像があり、それを「ものさし」と呼ぶか「定規」と呼ぶかの2択がありました。

この選択肢で関西・関東を区別するのだとしたら、恐らく「ものさし」が関西で「定規」が関東と言いたいんだろうなと思ったものの、どちらも方言とかではなく、きちんと辞書にも載っている言葉ですから、なんだか違和感を感じました。
そして、遠い記憶が蘇り、素材や長さで決まっている呼び名ではないのかも…と今頃になって気づきました。
(ちなみに、その簡易テストの選択肢的には、おそらく関西圏とかではものさしや定規のことを「さし」と呼ぶことがあるように思いますので、それが言いたかったのではと。)

で、改めて物差しと定規の意味を調べてみたところ、完全なる間違いではない上に、どちらで呼んでも間違いではないものも少なくないようだとわかりましたが、一般には定規は作図などをするための道具で、物差しは長さを測るための道具なのだと、今頃になって知りました。

もし、3年生のときに先生から説明を受けていなければ、どこか別の段階で疑問を持って、何が違うんだろう?と調べたかもしれませんが、最初に教えられ、少し勘違いをしたまま覚えこんでしまったため、改めて疑問を持つ機会もなく過ごしてきてしまったのだと思います。

特に、小さい子は、自分のわかる範囲で物事を解釈しますから、大人が言っていることとは違う理解をしている可能性も少なくないかもしれません。
だからこそ、言葉で説明してしまって「わかった気にさせる」ことには、気をつけなくてはいけないなと、改めて感じました。

|

« 考えさせることの意味 | トップページ | 興味がないと考えない »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 何十年も経って:

« 考えさせることの意味 | トップページ | 興味がないと考えない »