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2016年11月17日 (木)

子ども達に教えるべきなのは

今日はレッスンとは全く関係のないお話。
先日来ずっと感じていることを少し書かせて頂こうかと。

このところ頻繁に耳にするようになった「いじめ撲滅」「いじめをなくす」などのスローガン。国としても取り組みを強化するとか、学校ごとに対策を考えるとか、そういう話はいろいろ聞きますし、もちろんしないよりした方がいいのだろうとも思います。
でも、ぶっちゃけてしまえば、いじめがなくなる日なんて永遠に来ないのではないかとも思うのです。

私は子どもの頃からいじめは大嫌いでした。
女子がグループを作って、自分が所属していないグループの子達をいじめたり、グループ内でも気に入らない子がいたら陰口を言ったり、仲間はずれにしたりというような、そういうこと全てがとても嫌いでした。
ですから、小学生の頃からどちらかというと男子とのほうが気楽で、外を走り回って男子と一緒に遊んでいることが多いような子どもでした。
数少ない女友達はみんなさっぱりした性格で、やはりいじめには縁がないようなタイプの子達でした。

ただ、自分はいじめなくても、目立っているとかよくわからない理由でいじめにあったことは何度もあります。
1対1では何も言えないくせに、何人かのグループで悪口を言ったり、無視したり、そんなことをしてこられたことが何度もあります。

時代が違うので、今ほど陰湿でも、残酷でもなかったと思いますし、命の危険というようなことは自分も、友人たちも経験したことがないと思います。

でも、結局いつの時代もいじめはあります。
そもそも、大人の世界にだって、むしろ子どもの世界より遥かに多くの「いじめ」が存在するのではないでしょうか。
自ら命を絶ってしまった電通に勤めていた女性の件でも、あれは残業がきつかったというのは一因で、それ以上に彼女の心を蝕んだのはパワハラやセクハラだったのではないかという気もします。

大人の世界に当たり前にあるものを、子ども達にはしてはいけないと言ったところで、全く説得力がありません。
大人はいいんだなんてこと、少なくともいじめに関してはそんな都合のいい話はありません。

大人の側が子ども達にいじめをなくさせようと働きかければ働きかけるほど、いじめが水面下に潜って、もっと陰湿に、もっと巧妙になっていく危険があるのではないかと思います。

ですから、いじめをなくそうとするより先に、いじめはなくなれば素晴らしいけどきっとなうならない。おまけに、いじめには理由なんてないこともある。だから、いじめられて辛いと思えば、そこから逃げ出していいんだということを小さいうちから子ども達にしっかり教えることの方が大事なのではないかと思うのです。

子ども達の世界はまだまだ狭いのが普通です。学校が全て、学校にいられなくなったらすべてを失う。そんな風に感じることだってあるかもしれません。
そうなると、嫌でも辛くても我慢して学校に行く。親にも話せず我慢して我慢して、あるとき限界が来てしまう。

でも、実際は世界は広いし、仮に小学校や中学校に通わなくたって、高校や大学に行く方法はいくらでもある。今の小学校、中学校に通わなくても、ほかにも学校は数えきれないほどある。
いじめを1人で解決しようと思ったり、いじめが収まるまで黙って我慢しようと思ったりしなくていいんだということを、しっかり大人達が知らせることが、子ども達を救うことになるのではないかなと。

いじめの対象は立場が弱いものとは限りません。
優等生であるがゆえにターゲットになるような場合もあるわけです。

ですから、お子さん達に自分がいじめる側には決してなるなということと同時に、もしもターゲットになってしまったら、立ち向かおうとせず、我慢しようとせずに、逃げ出していいんだということを伝えてあげてほしいと思うのです。
もちろん、そう言われても立ち向かう子もいるかもしれません。でも、親や自分の知っている大人が逃げていいと言ってくれていれば、隠さなければいけないと思い詰めずに済むかもしれませんし、心が折れる前に助けを求めることができるかもしれません。

もちろん、それは全て仮定の話ですから、それでも我慢して心が折れてしまう子どももいるかもしれませんが、とにかく、いじめをなくすための働きかけより先に、子ども達にいじめからは逃げていいということを伝えてあげることが大事に思えてなりません。

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