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2016年10月20日 (木)

色々考えられること

今日レッスンだった子のお母さまと少しお話をしながら、そういえば、こういう考えの指導者というのはあまり多くないのかもしれないなと思ったことがあります。

例えばですが、繰り下がりのひき算を学校などで習う際、ほとんどの場合が「10借りてくる」という考え方で指導するのではないかと思います。
引く数をまず10から引いて、1の位の数と合わせるというものです。

また、水道方式などに代表される、半端なところを引いてから更に引く、減減法というものもあります。(13から7を引くのであれば、まず13から3を引いて、残った10からあと4を引くというような方法です。)

指導する側としては何か一つの方法にしぼって指導する方が楽ですし、子どもにとっても何か一つの方法を覚えればよいので、ある意味その方が楽なのかもしれません。

ただ、例えば16から7を引くような場合、10-7=3、3+6=9 と考えるか、16-6=10、10-1=9 と考えるか、どちらが簡単かは人によるのではないかと思います。
9を引くのであれば多くの場合10から9引いて…という方が簡単でしょうし、引く数が5より少ない場合は減減法の方が簡単な場合が多いかと思います。

だとすれば、よりよいのは色々な方法で考えることができるということだと思います。
減加法にするか減減法にするか、または問題によっては何かオリジナルの考え方をするか、それを判断できる力、使い分けられる力を持っていることの方がより高い能力を持っていることだと言えるでしょう。

もう少しいえば、3つ以上の数の足し算・引き算をする場合にも、「前から順に」と指導してしまう場合があるようです。
もちろん、前から順に計算すれば正しい答えは出せるので、その指導も一斉に誰にでもできるようにさせるには有効なのかもしれません。
ただ、いくつかの数を足す場合、足せばぴったりの数になるようなものがあれば、前から順に計算するより簡単に、ミスする可能性も減らして計算することができます。
また、引き算を二度、三度と繰り返すような問題であれば、引く数をまとめてしまって一気に引く方が簡単な場合が多いです。
更に言えば、例えば「54-27+18」などのような式だと、54-27は繰り下がりがありますし、先に54+18をしたら繰り上がりがあり、更に引くときにも繰り下がりがありますが、27を引くのに、54から20を引き、18から7を引いて、34と11を合わせれば、繰り上がりも繰り下がりも一度も使わず計算することができます。
このように、工夫することで簡単に計算できる場合があり、それに気づくことができる力があるかないかは、色々なところで差になって表れてくるのではないかとも思います。

というわけで、私はこんな考え方もこんな考え方もあるよというように、ひとまず色々提示してみて、やりやすいものをその子が選ぶ、できることなら場合によって使い分けるということができるようになってほしいと思っています。(ただ、中には算数がどうしても苦手でという子もいるでしょうから、その場合は何か一つの方法をまずしっかり身に着けさせるということでもいいかと思います。)

算数に限らず、また、勉強に限らず、方法はひとつしかない、考え方はこれしかないというようなものは限られているのではないかと思います。だからこそ、色んな方法がある、色んな考え方がある、これでだめならもっと違う方法があるのではないか…そんな風に考えられることが、大きく言えば生きていく上でも大事な力なのかもしれません。

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