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2016年9月23日 (金)

子どもってすごい

教室を始めてから干支一回り以上になりますが、それでもまだ子ども達は目から鱗のような発想をして驚かせてくれます。
今日のレッスンでは、1年生さんと時刻や時間の学習をしていたのですが、学習も進んで、今日は24時制についての学習が出てきました。
とはいっても、内容自体は単に午前や午後を使って表されているものを、15時や23時のような表現に直すものと、その逆に24時制で表されているものを午前、午後を使って表し直すというものなので、大人にとっては簡単なものです。

ただ、それでも子ども達は初めて学ぶことでもあり、更には大抵が1年生か2年生の早い段階で学習するので、足したり引いたりにもまだ多少時間がかかったりもしますし、そもそも時間を意識するようになってからまだ日も浅いなど、色々難しく感じるところもあるようです。

で、その問題の中に24時制で表された「12時5分」を午前・午後を使って表し直すものがあるのですが、その問題はこれまでノーヒントで解けた子には出会ったことがありません。
12時というところを見て、ちょうど真ん中だから午前か午後か迷うというのが最初の段階。それに関しては自分で気づく子もいるにはいますが、ノーヒントで気づかなくても「12時5分」なのでちょうど真ん中よりは後ということに気づけば「午後」なのはすんなり理解できる子がほとんどです。

しかし、多くの子は「午後12時5分」と書いてしまうのです。
午前は0時から12時まで、午後も0時から12時までですから、「午後0時5分」と答えねばなりませんが、私たち大人でも「0時」という表現を使うことはあまりありませんし、特に子どもと話すようなときに12時を0時ということはまずないように思います。
つまり、普段の生活の中では「0時」という表現は小さい子どもにはほとんど触れる機会がないものなのだと思います。

ですので、これまで大半の子は「午後12時5分」と書いて、それではマルではないと言われ、そこでなんとか気づくか、もう少し手助けが必要か、そんな感じで正解に辿り着いていくのが一般的でした。
そして、今日の子はまだ1年生ですから、きっと助けが必要だろうなと思っていたのです。

そして、教具を裏返して置いてから、いつものように「真ん中ここよね」と言いかけた途端

「あ、わかったで!午後や!だってな、12時5分やからもう12時過ぎてるもん!」

自信満々でそう説明してくれました。すごいなぁと思ったので、きちんと褒めて「もうひとつ気づかないといけないことがあるんやけど、これ何にも言わずにできたらほんまにすごい、びっくりするよ。」と言うと、次にその子が言ったのが

「5分だけ?」

というものでした。どういう意味かなと思い、「ん?午後5分ってこと?」と尋ね返すと「うん、そう。」と。
すごくないですか?この「午後5分」という発想!!
そこで「え?それは時間のところがないってこと?」と聞き返すと「うん」と答えたので、ああ、子どもってすごいなぁ、面白いなぁとなんだか嬉しくなっていると

「あ、0時!午後0時5分?」

と、正解に気づきました。(もちろん褒めました。)
それが解けたこともすごいのですが、時間のところを空欄にしておくという発想が、大人には絶対出てこないだろうなと、感動してしまいました。

何年経ってもまだまだ子ども達には色々なことを気づかせてもらっています。

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