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2016年8月17日 (水)

たくさん見る

これまでにも書いたことがありますが、子ども達とレッスンをしていても、自分自身を振り返っても、空間認知能力は「持って生まれた能力」による部分が少なからずあるような気がします。

ひと昔、もしくはふた昔前?に流行った、「地図が読めない女、話を聞かない男」によると、脳に男脳タイプと女脳タイプがあり、男脳タイプが得意なこと、女脳タイプが得意なことがそれぞれにあるのだと。
女脳の典型的なひとつの例は、地図を進行方向に向けないとちゃんと読むことができないというものでしたが、例えば北が上で書かれている地図を開いて、南や東などに進んでいるとき、女脳だと地図自体を進んでいる方向に合うように回してみないとうまく読めないというようなことのようです。
で、私は正にそれ。その代わり、同時に2つのことを並行してすることもできますし、しゃべりながら手を動かすなんてのは苦もなくできます。

そんな私は子どもの頃、空間図形の類は決して得意ではなく、特に展開図や立体の切断などは、かなり努力しても未だ「スラスラ」とは程遠い程度にしかできません。
多少改善した自覚はあるのですが、それはあくまでも、わからないとき、イメージできないときに、実際に紙で作ってみたり、色々なものをカッターや包丁などで問題通りに切断してみたりという経験を積んだからです。

その一方で、小さい子であっても当たり前のように頭の中に映像が見えていそうな子たちがいます。
展開図の問題も軽々とクリアしていく姿を見ていると、やはりこの能力に関しては持って生まれたものが少なからずあるようだなと長年感じてきました。

で、持って生まれた能力で苦もなくできる子たちはよいのですが、私のように、苦手な子はどうすればよいか。
これはあくまでも推測ですが、学校や塾などで数学を教えておられる先生方の多くは、空間認知能力に長けていて、子どもの頃から当たり前のように頭の中で組み立てたり展開したりできていたのではないかと思います。
当たり前にできる方にとっては、そのイメージが頭に浮かばないとか、回転させたり、切断したりできないというのがどういう状態なのか想像がつかないだろうとも思います。(私が、その方たちの脳が想像できないのと同じように…。)

だとすれば、そういう先生に「どうすればできるようになりますか?」と尋ねても、先生も答えに困るのかもしれません。(もちろん、中には効果的な方法を教えてくださる方もおられるかもしれませんが。)
そこで、苦手だった私が多少なりともわかるようになった方法は参考にして頂けるかもと。

空間図形に限らず、人は見たことのないものを想像しなさいと言われてもなかなか難しいだろうと思います。
ですが、実際に見たことがあるものを思い出すことはそれほど難しいことではないはずです。(まあ、最近は何でもすぐ忘れる私には当てはまらないかもしれませんが…。)

ですので、小さいうちからたくさん、実際に見る機会を持たせてあげることがよいのではないかと思います。
サイコロの展開図は、実際に紙を切って、折って、どんな並び方ならサイコロになって、どんな並び方ならならないかなど色々試してみたり、お豆腐やダイコンなどを角柱、立方体、円柱などに見立てて、色々な方向から切ってみたり、厚紙に竹ひごなどをつけてくるくる回し、どんな形に見えるか(回転体の学習のベースになります)遊びのな延長で試してみたり、意識的に空間認知の能力を高めるようなことをたくさんすれば、自分の経験からイメージできる範囲が広がりますから、得意にまではなれなくても、全くお手上げという状態にはならずに済むのではないかと思います。

積み木や折り紙、切り紙なども有効かと思いますが、レゴなどのブロック類は作り方が決まっているものではなく、オリジナルで何かの形を作り出すなどする方がより有効なのではないかとも思います。

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