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2016年7月29日 (金)

こつこつ積み上げる

教室を始めてからずっと、算数については小さい頃からじっくり考え、感じながら、よい意味で「こつこつ積み上げる」ことが大事だと感じていますが、私自身、子どもの頃に国語で苦労した記憶がないため、どうすれば国語ができるようになるのかということに関しては、まだ今ひとつよくわからないままです。

昔から数学が得意な人、頭の中で展開図を組み立てたり広げたり、立体を切断したりというようなことを苦も無くイメージできる人は、算数や数学が苦手な人、展開図で苦戦する人が「何がわからないのかがわからない」というようなことは少なからずありますが、国語の場合、ある意味で母国語ですから、日本で生まれ育って、国語が全くできないという子どもはまずいませんし、ある程度はできるものであるため、できないところはどうすればできるようになるのかが、他の教科に比べて、これだというものが見つかりにくいのかもしれません。

国語の読解に関するような本も過去に色々読んだものの、ああこれだ!とまで思えるものにはまだ出合ったことがありませんし、読解が苦手な子、作文が苦手な子などに、どういうアプローチをするのがより効果的なのかも、まだ手探りです。

ですが、やはり小さい頃に特に大事なのは、正しい言葉を使う、文法的に正しい言葉でしゃべらせる(大人の側もしゃべる)ということなのかもしれないと感じることがあります。
もちろん、家庭で常に国語的に正しい言葉でしゃべるのは、なんだか落ち着かない、くつろげないと感じるかもしれません。ですが、常に砕けた言葉でしゃべっていると、子どもにとってはそれが正しい表現なのか間違っているのか判断することは難しいだろうと思います。
小さい頃に当たり前に使ってきた言葉を、国語を習い始めて「それは国語では間違っているのよ」と突然言われても、「え?そうなの?!」と思うかもしれません。

てにをはの使い方がおかしいのに、指摘されることなく会話し続けていたら、小さい子どもはそれがおかしいと気づくことはないかもしれません。
そんなときに「おうちやお友達とお話しするときはそれでもわかってもらえるかもしれないけど、本当はそれはおかしいのよ。正しくは~というのよ。」などと言ってあげることで「へぇ~、そうなんだ!」とか「ああ、そうなのか」とか思うきっかけをもらえるのではないかという気もします。

また、国語が苦手という小学生の子達の多くは文の主語述語のつながりがおかしくても気づけないというようなこともあります。
例えば「お姉さんの自由研究は星を観察します。」がおかしいので正しく直すように言っても、「自由研究は」の主語に対して「観察します。」の述語はおかしいと理解できなかったりするのです。

普段の生活の中で、意識的に主語述語のある文をしゃべらせる。(常にではなくても、ゲーム的に「今から5分は主語述語のある文でしかしゃべったらダメ」というようなことをしたりしてもいいかもしれません。)
その際、主語述語のつながりがおかしければ指摘する。
そんなことを日々の暮らしの中でで意識的にしてみるということは、国語の力を伸ばすことにつながるのかもしれないなと思います。

後はもちろんですが、語彙が豊富であるということも、読解にはとても大事な要素なのだろうと思います。
そして、これについては、子ども番組や絵本、漫画などを読んでいるだけでは、なかなか広がっていかないのではないかと思います。大人が話すときに、なんでも子どもにもわかるような簡単な表現にしてしまうのではなく、敢えて知らないだろうと思う言葉を使ってみたり、ニュースなどで子どもが知らないであろう言葉が出てきたら、「どういう意味か知ってる?」(知ってるも国語的には「知っている?」が正しいわけですが…。)と尋ね、知らなければ一緒に調べてみるなどする。そんな積み重ねも大事なのかもしれません。

国語は特に勉強しなくてもある程度できて当然という感覚があるだけに、苦手な子はどうすればいいのかがなかなか難しいところではありますが、英語でも単語の意味が分からなければどうにもならないことが多いように、国語も知っている言葉の量というのはやはり大事な要素になるのではないかと思います。

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