関心を持つかどうか
教材を作っていると、改めて、これまでそんなことも気にしたことなかったんだなぁと気づかされることがあります。
例えば、1kmというのは実際のところ歩いてどのぐらいの距離なんだろうかということや、自分の歩幅がどのぐらいなんだろうかということに始まり、まあ、これは長さに関する教材を作ろうとしてあれこれ調べてみたのですが、一般的な2階建ての家の高さや5階建てのビルの高さも、なんとなくこのぐらいかなぁと想像はしていても、調べてみたことはありませんでしたし、16両編成の東海道新幹線が400mぐらいの長さだということにもびっくり。
もちろん、それら全てのことを知らなくても暮らしていくのに困ることはありませんでしたから、改めて調べることもなかったわけですが、知りたいと思って調べると印象に残りやすくなるんだなということも感じました。
例えば、東京タワーの高さはきっと過去にも調べたり、何かで目にしたことはあったのではないかと思います。少なくともスカイツリーができた頃にはメディアでも取り上げられていたような気がしますから、その頃に目にしたんだろうと。
でも、結局忘れていました。333mという、なんとも覚えやすい高さにも関わらず!(汗)
ですが今回、東京タワー3本分でほぼ1kmになるんだなと意識したことで、過去になんとなく見たときより印象に残りました。そこまでしませんでしたが、教材を作るのに東京タワーの絵を3つ積み上げた絵でも描いたとしたら、より深く記憶に残ったかもしれません。
話はちょっと逸れますが、今回私は教材を作るためにそれらを調べてみたのですが、例えばご家庭でお子さんと一緒に、学校で長い長さの学習をするときに合わせて、色々なものの長さや高さを調べてみたり、まだ縮尺については習っていないとしても、地図を見て、地図上の1cmが実際には100mだったり、1kmだったりというのを説明して、自分の知っている場所から1km離れたところにはどんなところがあるか見てみたりすることで、中心から1km離れた距離を集めていくとそれが円になるということや、拡大・縮小、比などの学習の基礎を学ぶことができたりするのではないかなと思ったりもしました。
もちろん、教え込もうとする必要はなく、一緒にそういうことをする中で、「ああ、前にこういうことしたことあるな」というような、新しいことを学ぶ際の不安を和らげたり、すんなり理解が進んだりというような効果が望めるのではないかなと。
興味がないことをいくら見聞きしても、なかなか身につかないものだなと、自ら改めて感じますが、そういう意味でも子ども達にいかに興味を持ってもらうかというのも、とても大事なポイントなんだろうなと思います。
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