焦っても仕方ないのですが…。
真面目で一所懸命考え、考えることは嫌がることもなく、それでも問題を理解する力が弱く、自力で読んで解くことができない問題が少なからずある、高学年の子がいます。
もともと、学びに関して、みんなと同じようにこなしていくことが少し難しい面があると伺った上でこれまで何年か一緒にレッスンをさせてもらっています。
やる気にも多少波があるようで、宿題の取り組みがいいときとそうではないときがあり、お話を伺っても、うちの宿題に限らずそういうことがおありだとも伺いました。
低学年のうちはゆっくりでも着実に学んでいるので、その子のペースを見ながら進んできたのですが、一所懸命こつこつやっているのにも関わらず、スピードがいっこうにあがってこないのです。
高学年、中学生となっていけば、時間内に理解して解き切る力が必要になってきますし、少なくとも現時点ではそれができない子がよい成績をつけてもらえることはほぼないだろうとも思うのです。
ですので、少し前からスピードを意識すること、手を動かすことが必要になってくるよという話はしていますし、おうちの方もそんなお話をされているようですが、性格的なものもあるのか、ゆっくり、ゆったりマイペースは変わりません。
勉強できることが全てではありませんし、勉強といっても、現状ほとんどが、与えられた課題を時間内に適切に処理する能力が高いかどうかを評価するようなテストで成績の大半が決まることを思えば、人のごくごく一部の能力の評価でしかないのだと思いますが、この状態では授業に置いていかれてしまうのではないかとつい焦ってしまいます。
一所懸命考える姿を見ながら、この子はこの子なりに一所懸命学んでいるのに、スピードを上げないといけない
のかなと、なんとも複雑な気持ちになります。
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