確実な変化
通ってくれるようになって1年ちょっとになるまだ小さな姉弟さん。
先になんだかすっかりお兄さんになったなと感じるようになったのは弟くんの方でしたが、ここに来てお姉ちゃんの方もめきめき力をつけていることを感じさせてくれる場面が何度も見られるようになってきました。
もちろん、小さい子たちのことなので、今できていたことが次のときにはできなくなったりということもあるのはわかっていますが、安定感が感じられるようになってきたので、これは本物かもと思っています。
実はお姉ちゃんの方は、どうも読み切れないスイッチがあって、私が怒ったでもなく、厳しく言ったわけでもないのに、むくれてしまって、もうどうにもこうにも先に進めないというようなことがある子でした。
小さい子たちが眠かったり、問題が難しそうに思えたりして泣き出すということには結構慣れた私ですが、それとはまた違ったパターンで、そうなってしまったときには何をどうしても引き戻すこともできず、自分の力不足を感じることが過去に何度かありました。
成長に伴って、そうなる頻度は下がってはいたのですが、先日かなり激しいふてくされ状態に陥り、何を尋ねても何も答えてくれず、レッスンの大半を全く何もできないまま終わってしまったことが。
教室におられたおうちの方もそれを見ておられ、声をかけたりもしてくれたのですが、その日だけはどうにもならずで、もしかしたら私のことが嫌いなのかもと、もしそうなら、嫌々レッスンを受けさせるのは彼女にとってもよくないなと、どうすることがいいのか考えていました。
その後、一旦帰られた後におうちでお話をしたとのことで、謝りに来てくれたのですが、それが彼女の意志なのか、おうちの方に行きなさいと言われてなのかもわからず、おまけにまた彼女は黙り込んでしまい・・・。
で、自分の力不足が情けなくなって、無理に謝らなくていいということ、私のことが嫌いなんだったら申し訳ないと思っていることなどを伝えていたところ、つい涙が溢れてきてしまいました。
子どもの前で泣くことは年に一度もないことですが(というか、数年に一度あるかどうかですが)、力不足で申し訳ないなと思ったらついぽろっと。
それを見た彼女が一瞬戸惑ったのがわかったのですが、見られてしまったものは仕方ありません。
それからほどなく、「失礼なことしてごめんなさい」と、消え入りそうな声で謝ってくれて、その日はお別れしました。
その日以来、今のところずっといい感じでのレッスンが続いています。
涙を武器にする気などもちろんありませんし、そもそも子どもの前で泣いてしまうなんてあり得ないと思っているので、見られてしまって反省もしているのですが、もしかすると、私が真剣であるということは伝わったのかもしれないなと。そうだったらいいんだけどなと思っています。
我が子を子育てする機会は持てませんでしたが、こうして教室の子ども達に私も育ててもらっているのかもしれないなと思います。
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