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2016年2月 6日 (土)

確かな力

まだ小さい子達はその日によっても1時間の中でも、コンディションが突然変わったり、できていたことができなくなったり、そういうことは珍しくありません。
ですから、今できていても次のときにもできるとは思わないようにしていて、特に、波が激しいタイプの子は調子がいい日のことは喜ぶものの、次へ過度の期待はしないようにしています。

そんな中、少しずつ成長は感じられるものの、波が大きい方の子とレッスンをしていたときのこと。
つい先日もお手上げ状態になってしまった上、どこにスイッチがあるかがまだつかみきれないので、その子が問題を考えていて立ち止まるたび、変なスイッチが入りませんようにとちょっとドキドキしてしまうのですが、今回は本来ならできるはずのことをおうちでやっていてうまく理解できず、そのまま持って来たというものをすることになりました。

内心ちょっとドキドキしていましたが、極めて普通の口調を心がけ、「もともと筆算しなくてできるのに、できるはずよ。」と言った後、「ここから引ける?ここからは引ける?」とどちらも引けず困っているその子に再度確認をした後、「じゃあ502から引いたらいいやん。」とさらっと言ったところ、「ああそうか!」と明るい声。

その後は家で苦労したなんてことはどこに行ってしまったのかというぐらい、スラスラと解いていき、家でできなかったというものもあっという間に正解。それも、私が追いつけないぐらいの安定感で正解していくのです。

その姿を見ていて、この子が3桁や4桁の引き算も、0が並ぶ引き算も、テクニックではなく、きちんと理解して身につけているのだということがよくわかりました。
その姿はなんだか頼もしいほど。

その後も順調に問題をこなし、気持ちよくレッスンが終わりました。
帰り際もニコニコで、私も嬉しくなりました。

難しそうに感じている、行き詰っている、そんな風に見えると、周囲の大人はつい解き方を教えたり、ヒントを出したりしてしまいがちですが、きちんと理解すれば、子ども達は時に大人の想像を超える力を発揮することがあります。
今回のレッスンが順調だったからと言って、もちろんそれが次回も続くかどうかは分かりませんが、それでもこの子もしっかりと力をつけているんだなと、頼もしく思います。

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