1.17
もうあれから21年経ったのですね。
教室に来てくれている子達はもちろん誰もあの震災を経験していませんし、今神戸に住む方の4割が震災を経験しておられないと知りました。
すっかり何でもかんでも忘れてしまう今日この頃ですので、震災の記憶も思い出そうとしなければ、普段はすっかり記憶の奥底にしまわれています。
被災したとはいえ、家族もみんな無事で、避難所暮らしをしたと言っても、失ったものは自分が生まれ育った思い出が詰まった実家の建物ぐらいだった私は、震災が辛く悲しい記憶にはならずに済んだことは本当に幸せだったと思っています。
実際、あの経験があったから、それまで勤めていた会社を辞め、子どもと一緒に学ぶ道に進むことを決めたわけですから、今の自分があるのはあの震災があったからとも言えるのだろうと思います。
そういう意味でも、この日は1年に1回、こうして生きていられること、元気に暮らしていられることを感謝し、この仕事をしようと思ったあの頃の気持ちを改めて思い出す、そんな日になっています。
21年前のあの日、家族や親しい友人たちがみんな無事であったことに感謝すると共に、亡くなられた方々のご冥福を改めてお祈りいたします。
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