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2016年1月 7日 (木)

「教えてください」

教室で子ども達とレッスンをしていると、たまに「○○の仕方を教えてください」というようなことを言われることがあります。
例えば、学校で習った何かを忘れてしまって、できなくなったから、もう一度教えてほしいというようなことです。
塾講師時代にはさほど違和感を感じなかった言葉ですが、教室を始めてからは、そういうことを言われるたび、少し切ないような、申し訳ないような気持ちになります。

そういうことを言ってくる子はほぼみんな、ある程度学年が上がってから来てくれたとか、まだ低学年でも、うちに来る以前にお勉強の教室などに通っていたとか、そういう背景があります。
つまり、普通に学校や塾などで「勉強」するということは、多くの場合、「知らないことを習って覚える」ということに近くなってしまっているように思います。
もちろん、覚えなければどうにもならない教科や内容もありますが、小学校の算数では、覚えなくてはならないことはかなり限られているだろうと思います。
特に、算数で公式と呼ばれるものの大半は覚えなくてもきちんと考えることができれば困ることがないものが少なくありません。

そして、今月から来てくれることになった5年生さんが、レッスンの初めに「学校で今度○○のテストがあるので、それを教えてください。」と言いました。自分のやりたいことがはっきりしているのはよいことですし、習ったことではあるけど不安だからというような感じだったので、一緒にしてみることにしましたが、当然ここでは覚えている公式に当てはめてただ計算だけをするというようなことはしません。
既に覚えている公式については、なぜそれで答えが出せるのか尋ね、まだ習っていないと言った公式については、先に公式を教えるのではなく、どんな形であれ考えれば答えが出せるはずだからまず考えてと促して取り組んでもらいました。

初めてのことだからさぞ疲れただろうなと思いましたが、おうちに帰ってから「楽しかった」と言ってくれたそうです。
これまで関わらせてもらった子の中に、稀に考えることをいつまで経っても面倒がる子もいましたが、ほぼ全ての子達は教えられたとおりにやって答えがマルになってもさほど嬉しくありませんし、習っていないことを自分で考えて答えが出せれば、達成感や満足感、自信などを感じることができるように思います。

初回、いつものスタンスでレッスンをして楽しかったと言ってくれたのであれば、この子はこれからどんどん変わっていくかもしれないなと、もう高学年の子ながら、私も楽しみが増えました。

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